2007/08 - 2007/08
198位(同エリア238件中)
世界胃さん
そもそもこれはウルムチの新疆医科大学に招かれて来た旅行ですから、病院のことが主題です。砂漠を三時間以上飛行機で飛んできてそこに200万人が住んでいるなんて信じられませんが、まさに立派な近代都市です。これは周囲のトルファンなどと比べると問題になりません。そしてこの新疆医科大学の大きさにはただただ驚きます。
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新疆医科大学の入口。この森の向こうのすべてが新疆医科大学のキャンパス、といってもこのときにはその大きさがよくわからなかった。
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なにしろ広い。中にはいってもずーっと向こうまでキャンパスが広がっている。北大のキャンパスと考えてみるとおんなじくらいかと、ここでは思っていた。
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建物は「彼」が昔学んだ場所という古いところがもう別の目的で使われていた。古いといっても創立50年である。
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医学部本館の建物。その横に立派な寄宿舎があるのには驚いた。
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事務局は昔の整形外科のってものだったというが、廊下が広く絨毯が敷いてあるのは日本より立派。
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立派な外来棟に入ると目の前の電光掲示板にあるのは検査の料金。そうここ中国ではすべて前料金制。医者にこれはいくらといわれて払ってきてから検査も処方も始まる。何という非効率。でもお金を払えない人もたくさんいるからである。日本というのは本当によい国である。しかしその日本でも最近未収金問題はクローズアップされつつある。
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検査科がガラス張りなのはよいけれど、やっているのは血沈のレベルであった。
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まるでお祭りのような外来のロビー。野戦病院とは言わないけれど、患者さんがこんなに立っていてはいけない。いやうちの病院もそういえば。。。欧米人には同じに映っているのだろうか。
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超不思議なのは外来診察室には戸がないこと。中丸見えでいいのかと思いますが。さすがに中の写真は避けました。
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名医は別に診察してくれるVIP外来。共産主義どころか、日本以上の格差医療がそこにあります。でも日本もそうなりつつありますが。まあ一年生の研修医が診ても、30年のキャリアを持つ専門医が診ても同じ料金というのが公平かどうかは問題があると思います。
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これは何だと思いつつ、要するに下痢外来。感染症で危険だから別の建物にある、なるほどと思いつつ。
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広いキャンパスにいるのは患者さんたちのようです。
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今度は隣の入院棟へ。こちらはできたばかりのニューな建物。
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なかなか立派です。うちの新外来棟ができてもこれほどになるかどうか。。。。
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内部もホテル並みに落ち着いて広い空間を提供しています。文科省や厚労省のお役人に見ていただきたい。日本の病院はどうなるのでしょうか?
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病院はやはり解放感が必要でしょう。それにはどうしてもこうした吹き抜けの広い空間が必要なのです。
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いろいろ見せてもらってから車で帰るのかと思ったら病院から見えていた裏山へ。ここは昔ははげ山だったそうな。しかもここも病院の一部であるとのこと。この山だけで上野の山くらいはあります。
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病院からカメラを右に振って下を撮りましたが、実はこれはまだ医学部の敷地。先ほどの病院の建物の向こう側に北大ほどの広さの医学部があったその先です。これはほとんどが職員の宿舎であるというから凄い。
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さらにカメラを右に振ってずっと端まで医科大学の敷地であると聞いてまたびっくり。何せ昔欲しいだけやるから馬で走るだけ走って来いと言われて決めた敷地だそうな。その時にはここは何もなかったというのだから、ウルムチ恐るべし、すごいスピードで大きくなっているということです!
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そしてこのはげ山に木を植えたのは医学部の学生たち。ここウルムチの降雨量は僅かなもので、ここでは手入れをしなければ草木は育たないのです。
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それがこれだけの山になったのだから立派なものです。確かに周囲の山をみれば、緑がないことが日本との決定的な違いです。とてもそれがはじめは新鮮に異国を感じさせますが。
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この大きなポンプで引き揚げた水で森の水を守っているのです。もちろんこれ一台で足りるような規模ではありません。
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何となく(でなく全く)イスラムの香りがする展望台
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街の中心を遠望。確かに大きな町です。札幌の感じでしょうか、夏は暑くないので中国の要人たちはここに避暑に来るようです。多くの日本人もウルムチは暑いと勘違いしていますが、確かに天山山脈の南である200kmしか離れていないトルファンが40度を超える砂漠であるのに対し、天山の北側のこのウルムチは緑が広がる牧草地帯。多くの日本人の旅行客の旅行記でウルムチについてはあんまり書いてありません。確かにトルファンなどの西域を求めてきた人たちには大した魅力はないのでしょう。でもここは新疆ウイグル自治区2000万の首都であるだけでなく、ウズベキスタン、タジキスタンなどすべての中央アジアの中で最も大きい代表的都会なのです。十分ゆっくり回ってみる価値があると思いました。
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どんどん広がるこの街の下は良質な無煙炭。贅沢なことですが、この街ではこの石炭を掘ってはいけないことになっているそうです。建物を建てる以外では。
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