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中国での留学生の冬休みというのはとても長いんです。<br /><br />まず現地中国の習慣は旧暦にしたがって「春節」を過ごします。<br />韓国も同様の習慣なので韓国人留学生は万々歳です。<br /><br />ただ日本人留学生はやはり正月を日本で過ごしたい…。<br />更に欧米人になるとクリスマスから休みたい…となります。<br /><br />そこで、多くの大学の留学生部では12月後半から春節のある2月までザ〜ッと休みになるのが普通です。<br /><br />自国へ帰らなくても多くの留学生は、この長期休暇中に中国国内を旅行に出かけます。<br />そのため大学に残る留学生というのがほとんどいなくなるんですね。<br /><br />ところが南ドンは留学生(当時、南京大学)と言ってもマスターコース生だったものですから、普通の中国人院生を全く同じ暦で大学に通う必要があったわけです(涙)。<br />1月1日の元日だけを除いて、大学は毎日あります。<br />春節前のこの時期は期末テストがあるのです。<br /><br />さて、春節前に南京大学留学生部から電話がかかってきました。<br />「南京大学の代表としてオーディションに参加してくれ!」<br /><br />年末年始のテレビ番組として中国では日本の『紅白歌合戦』にあたる『春節晩会』があります。<br />そして『かくし芸大会』にあたるのが『外国人中華才芸大賽』となるでしょうか…。<br />独自の“スター”が少ない中国大陸では外国人達が中国文化芸能でワザを競わされるのです。<br /><br />そして江蘇省地区の予選会が南京師範大学で行われました。<br />南京師範大学からの参加者が多かったのは当然のことです。<br />ここで「南京大学から一人の参加者もいない」とあっては南京大学のメンツにかかわります。<br /><br />南京大学は参加する留学生の確保にしくじったのでしょう。<br />この時期、ただでさえ留学生は少ないのです。<br /><br />「一曲、何か中国語の歌を唄ってくれればいいんだ」<br />と言われて南ドンはこの予選会に南京大学代表として参加をしました。<br />南ドンが唄ったのは劉徳華(アンディ・ラウ)の『愛&#20320;一万年』でした。<br />けっして歌がうまいわけではありませんが、日本の大学生時代演劇をやっていた南ドンは多少、声には自信があります。<br />北京テレビ局の審査員は南ドンに「何かもう一曲唄うこと」を要求しました。<br />そこで南ドンは林憶蓮(サンデーラム)の『至少還有&#20320;』を唄いました。<br />当時、大ヒットしていた女性歌手の歌でしたが、南ドンは少々音をはずし「終わったな」と思いました。<br /><br />ところが!<br />3週間後(忘れた頃)に江蘇テレビ局から連絡が入ったのです。<br />「歌部門ではないが、演芸部門に参加をしてほしい」と…。<br /><br />当時、南京芸術学院という名門大学にダニエルというイギリス人留学生がいました。<br />地元のテレビにもよく出演していた売れっ子外国人タレントでした。<br /><br />彼は予選会を見に来ていたのです。<br />そして自身が『外国人中華才芸大賽』で賞を取るために、ミュージカル寸劇の相手役を探していたのです。<br />白色、黒色、黄色の3人種で一つの作品をつくろうということで、ダニエルはもちろん白人代表、そして黒人代表には南京師範大学のマノリちゃん(スリランカ)が選ばれ、「黄色人種代表を誰にするか」で悩んでいたらしいのです。<br /><br />ダニエルは予選会での南ドンの歌ではなく声に印象が残っていたらしく、江蘇テレビ局へ推薦した結果、南ドンが参加することとなったのです。<br /><br />選ばれてからは毎日、特訓です。<br />とにかく時間がないのです。<br />中国語の台詞はもちろん民謡までおぼえなければいけません。<br /><br />本大会は広東省の珠海という海沿いの大都市で行われました。<br />中国全土から集まった外国人参加者が、ここでプロの指導者からレッスンを受けました。<br />1週間の集中レッスンです。<br />ダニエル、マノリ、南ドン組は脚本の変更を余儀なくされました。<br />救いだったのはミュージカル寸劇の歌の部分が全て録音になったことです。<br />当日の舞台上では南ドンたちは動作と同時に口パクだけすればよかったわけです。<br />珠海テレビ局のスタジオでミキサー調整の結果、南ドン達の歌声はプロ顔負けのものになりました。<br /><br />会場は珠海円明園。<br />列強に滅ぼされた北京円明園を復元したテーマパークの中でした。<br />そこの野外劇場に2000人を超える観客が押し寄せました。<br /><br />リハーサルでは一度もうまくいきませんでしたが、何故か自信がありました。<br />何よりもこの場の雰囲気を楽しみたいと思いました。<br />もともと演劇を志していた南ドンです。<br />日本では得ることの出来なかった大舞台が、中国生活4年目にしてやってきたのです!<br /><br />結果は「総合芸術部門銅賞」でした。<br />“銅メダル”ではありましたが、ミュージカル寸劇という一風変わった出し物がウケて、『外国人中華才芸大賽』放送後には思わぬ大ブレークがありました。<br /><br />それについては(2)にて…。<br /><br />写真は本番の舞台の様子です。

中国でのテレビ出演(1)

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2002/01 - 2002/02

452位(同エリア550件中)

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南京ドンブリ

南京ドンブリさん

中国での留学生の冬休みというのはとても長いんです。

まず現地中国の習慣は旧暦にしたがって「春節」を過ごします。
韓国も同様の習慣なので韓国人留学生は万々歳です。

ただ日本人留学生はやはり正月を日本で過ごしたい…。
更に欧米人になるとクリスマスから休みたい…となります。

そこで、多くの大学の留学生部では12月後半から春節のある2月までザ〜ッと休みになるのが普通です。

自国へ帰らなくても多くの留学生は、この長期休暇中に中国国内を旅行に出かけます。
そのため大学に残る留学生というのがほとんどいなくなるんですね。

ところが南ドンは留学生(当時、南京大学)と言ってもマスターコース生だったものですから、普通の中国人院生を全く同じ暦で大学に通う必要があったわけです(涙)。
1月1日の元日だけを除いて、大学は毎日あります。
春節前のこの時期は期末テストがあるのです。

さて、春節前に南京大学留学生部から電話がかかってきました。
「南京大学の代表としてオーディションに参加してくれ!」

年末年始のテレビ番組として中国では日本の『紅白歌合戦』にあたる『春節晩会』があります。
そして『かくし芸大会』にあたるのが『外国人中華才芸大賽』となるでしょうか…。
独自の“スター”が少ない中国大陸では外国人達が中国文化芸能でワザを競わされるのです。

そして江蘇省地区の予選会が南京師範大学で行われました。
南京師範大学からの参加者が多かったのは当然のことです。
ここで「南京大学から一人の参加者もいない」とあっては南京大学のメンツにかかわります。

南京大学は参加する留学生の確保にしくじったのでしょう。
この時期、ただでさえ留学生は少ないのです。

「一曲、何か中国語の歌を唄ってくれればいいんだ」
と言われて南ドンはこの予選会に南京大学代表として参加をしました。
南ドンが唄ったのは劉徳華(アンディ・ラウ)の『愛你一万年』でした。
けっして歌がうまいわけではありませんが、日本の大学生時代演劇をやっていた南ドンは多少、声には自信があります。
北京テレビ局の審査員は南ドンに「何かもう一曲唄うこと」を要求しました。
そこで南ドンは林憶蓮(サンデーラム)の『至少還有你』を唄いました。
当時、大ヒットしていた女性歌手の歌でしたが、南ドンは少々音をはずし「終わったな」と思いました。

ところが!
3週間後(忘れた頃)に江蘇テレビ局から連絡が入ったのです。
「歌部門ではないが、演芸部門に参加をしてほしい」と…。

当時、南京芸術学院という名門大学にダニエルというイギリス人留学生がいました。
地元のテレビにもよく出演していた売れっ子外国人タレントでした。

彼は予選会を見に来ていたのです。
そして自身が『外国人中華才芸大賽』で賞を取るために、ミュージカル寸劇の相手役を探していたのです。
白色、黒色、黄色の3人種で一つの作品をつくろうということで、ダニエルはもちろん白人代表、そして黒人代表には南京師範大学のマノリちゃん(スリランカ)が選ばれ、「黄色人種代表を誰にするか」で悩んでいたらしいのです。

ダニエルは予選会での南ドンの歌ではなく声に印象が残っていたらしく、江蘇テレビ局へ推薦した結果、南ドンが参加することとなったのです。

選ばれてからは毎日、特訓です。
とにかく時間がないのです。
中国語の台詞はもちろん民謡までおぼえなければいけません。

本大会は広東省の珠海という海沿いの大都市で行われました。
中国全土から集まった外国人参加者が、ここでプロの指導者からレッスンを受けました。
1週間の集中レッスンです。
ダニエル、マノリ、南ドン組は脚本の変更を余儀なくされました。
救いだったのはミュージカル寸劇の歌の部分が全て録音になったことです。
当日の舞台上では南ドンたちは動作と同時に口パクだけすればよかったわけです。
珠海テレビ局のスタジオでミキサー調整の結果、南ドン達の歌声はプロ顔負けのものになりました。

会場は珠海円明園。
列強に滅ぼされた北京円明園を復元したテーマパークの中でした。
そこの野外劇場に2000人を超える観客が押し寄せました。

リハーサルでは一度もうまくいきませんでしたが、何故か自信がありました。
何よりもこの場の雰囲気を楽しみたいと思いました。
もともと演劇を志していた南ドンです。
日本では得ることの出来なかった大舞台が、中国生活4年目にしてやってきたのです!

結果は「総合芸術部門銅賞」でした。
“銅メダル”ではありましたが、ミュージカル寸劇という一風変わった出し物がウケて、『外国人中華才芸大賽』放送後には思わぬ大ブレークがありました。

それについては(2)にて…。

写真は本番の舞台の様子です。

  • ピンボケですが、珠海円明園の夜景です。広大なテーマパークです。

    ピンボケですが、珠海円明園の夜景です。広大なテーマパークです。

  • 珠海での『外国人中華才芸大賽』のライバルの演技の様子です。山東大学のロシア人・スリランカ人留学生でした。

    珠海での『外国人中華才芸大賽』のライバルの演技の様子です。山東大学のロシア人・スリランカ人留学生でした。

  • 2002年『外国人中華才芸大賽』歌部門での表彰の様子です。右端にいるグループが日本代表で参加したジプシークィーンの皆さんです。

    2002年『外国人中華才芸大賽』歌部門での表彰の様子です。右端にいるグループが日本代表で参加したジプシークィーンの皆さんです。

  • 『外国人中華才芸大賽』のステージをたくさんのダンサーが盛り上げてくれました。番組撮影終了後に一番「可愛い!」と思ったダンサーの子と記念写真を撮りました。

    『外国人中華才芸大賽』のステージをたくさんのダンサーが盛り上げてくれました。番組撮影終了後に一番「可愛い!」と思ったダンサーの子と記念写真を撮りました。

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