2001/08/20 - 2002/08/10
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SUZUKOさん
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帰国日が決まった・・
前年の8月にマニラへ赴任して、はや一年が経とうとしていた。
もともと「一年行って来い」と言われて来たのだが、どうせ2〜3年は居る事になるだろう・・。そう思いながら赴任してきた。
フィリピン勤務に関する周囲の評は、決して良いものではなかったが、
SUZUKOは何故か妙に引かれる物があり、2つ返事でこの仕事を引き受けたのだった。
そして来てみると、やはりSUZUKOにとってフィリピンは・・・・とてつもなく楽しい所だった。
本当に・・・アッと言うまに一年が過ぎた。
オレの本能に・・狂いは無かった・・SUZUKOはそう思った。
とりあえずあと4〜5年は帰りたくなかったが、全く気の利かない会社は、約束どうりSUZUKOに帰還命令を出してくれた。
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赴任以来SUZUKOが使っていたこの部屋は、当初は何故か、妙に所帯じみた家具や照明器具が付いていた。
この部屋の前任者は、どうやらお世辞にもインテリアのセンスが有るとは言えなかったらしい。
SUZUKOが赴任してまずやった事は、近くのショッピングセンターへ 居心地の良さそうなピンクのソファーと、趣のある照明スタンドを買いに行く事だった。
さて・・帰国に当たって、これらの家具をどうしたものか・・・
自腹で買ったので、勿論日本へ持って買える事も”可能”ではあるが・・・
送料だけで、おそらくとんでもない金額になるだろうし、東京の家に置くところもない。
ここへ置いて帰って、SUZUKOの後任者に使ってもらってもいいのだが、この家自体、会社が借りている物で、今後はもっと管理のし易い、家具付きのコンドミニアムへ引っ越す話も出ている。(何せここは、庭付きプール付きの豪邸だ)そうなればSUZUKOの家具は、ただ不動産やにプレゼント・・・う〜む・・・まぁ・・それでもいいのだけれど。
そうだ!!・・JennyのCaviteの実家は・・・増築してるって言ってたなぁ・・・彼女がレントゲン技師の資格を持ちながら、マカティーのカラオケ屋でホステスをしているのはその資金のためだ。増築した新しいリビングにでも・・置いてもらおうか・・
Jenny・・・
do you need my pink sofa that I'm using in my house?
My contract will be over soon...
I have to go back to Japan on next month.
So, I'm going to give my furnitures to somebody.
I think that.. it's good for your new extended house in Cavite... right?
Really? Are you sure?!! Of course!! I want that !!
彼女は大喜びをしてくれた。 -
帰国の5日ほど前、彼女は大型トラックをチャーターしてやって来た。マニラの南、車で1時間半ほどの所にあるCaviteがJennyの実家だ。
日本で考えたら、このチャーター代の方がソファーを買うよリ高くつきそうだが、基本的に人件費が安いのと、たまたまCaviteへ帰る彼女の知り合いのドライバーが居たらしい。彼は”ご祝儀”程度のチップで、快く輸送を引き受けてくれたそうだ。
ソファーの積み下ろしも大変だし・・ジェニーの友達のモーリンと、たまたまCaviteから遊びに来ていたジェニーの甥のジョーロ、それにSUZUKO・・皆一緒にトラックでCaviteへ向かう事にした。
えっ?・・でもトラックにはそんなに乗れないよ?・・心配するSUZUKOに、彼女は「大丈夫!積んだソファーに5人掛けられるわ!」・・Oh! this is Philippines!! -
Caviteに着いた。 Jennyの家は比較的新しい、Belvedere Town-?と言う、一見整備された住宅街にあった・・・が・・
-
それは・・住街区の入り口付近だけだった。
実際に家が建っているエリアは、雑草の生い茂る原野・・・に近い(笑) -
ここがJennyの実家・・
この辺の住居は、みな同じ仕様で建て売りされたようだ。
C型鉄骨チャンネルを2つ合わせて柱、梁を構成し、壁はスレート版か何かにモルタルを塗りつけたような感じだ。
屋根は波板スレート・・内側には断熱材はおろか、天井すら張っていない。う〜む・・・これで家が建っちゃうのかぁ・・・
ハッキリ言って・・”ヨド物置”の方がまだ高級に見えた -
エントランスポーチの部分に木材を渡してブールーシートを掛け、ちょっとした空間を作っていた。建築学的には、これを曖昧空間とかグレースペースとか言うらしい。つまり、内でも外でもない空間・・って書くと聞こえがいいが、要は雨囲いの犬小屋スペース(笑)
わんちゃんこんにちは〜。 -
いらっしゃ〜い!!
Jennyのお母さんが迎え出てくれた。この時、彼女のお母さんとは初対面。Jennyも美人だけど・・お母さんはもっと美人だった・・ -
玄関を入ると、いきなり8帖程のリビング。奥に6帖程のダイニングスペースとキッチン。リビングの上部には屋根裏を利用した3帖程のロフト・・・。
そしてこの家に、普段はJennyのお母さん、お兄さん、お兄さんのお嫁さんと二人の子供・・の計5人が住んでいる。
お父さんと弟さんは、サウジへ出稼ぎ。そしてJenny自身はマカティーでアパートを借りて一人暮らし。 -
ところで・・ソファーは何処に置けばいい?
聞けば、増築部分はまだ家具が置ける状態ではないらしい。とりあえずロフトに上げよう・・
えっええ?・・このでかいソファーをロフトに上げるのぉ〜?・・このはしごで〜?・・・
SUZUKOは初対面のJennyのお兄さんと1時間、いい汗を流した -
やれやれ・・お兄さんとビールを飲みながら、ふと飾りだなに目をやると、何故かテレビにカバーが掛かっている。「ねぇ・・何でテレビにカバーが掛かっているの?・・あまり見ないの?」っと訪ねると・・・
「ははは・・これね・・これはね・・壊れて写らないの」
あ〜・・・そ・そうなんだ・・・ -
奥のダイニングとキッチンの部分を裏から回って見ると、明らかに自分達で増築したのが分かる。限りなくバラックに近いが、これはこれで・・何だか楽しげだ・・
-
裏庭は恰好の物干し場。
フィリピンには、日本にある大抵の電化製品は入ってきているが、洗濯機だけは・・異常に遅れている。全自動洗濯機なぞはは・・まず無い。良くて2層式。ローラー式絞り機が付いているものも珍しくないし、そもそも洗濯機が有るのはいい方だろう。タライと洗濯板も十分現役!
始めは理由が全く分からなかったが、後になって謎が解けた。フィリピンでは、中流家庭以上ならば、大体メイドが居る。洗濯をするのはメイドだし、メイドに楽をさせるために高価な洗濯機なぞを買う必要が無い・・と言う事なのだ。
フィリピンの生活レベルを引っ張るのは当然金持ちで、その金持ちが必要と思わない物は・・完璧に置いていかれる・ -
以前は・・ニワトリ飼ってたんだけどね・・・ママが残念そうに語る。
フィリピンの田舎の人は、自宅で普通に闘鶏用のニワトリを飼ってる人が多い。
フィリピンで”闘鶏”と言えば、おのずと”ギャンブル”を意味する。強くて村で有名になったりすると、結構なファイトマネーが入ってくると言う。 -
さて・・問題の”増築部分”を見せてもらった。
なるほど・・これじゃソファーは置けないよねぇ(笑)。
それにしても酷い施工だ(笑)。ほとんど日曜大工レベル・・いや・・それ以下だろう。
先にブロックを積んで、梁、柱に相当する部分に鉄筋を置き、おそらく後で型枠を組んでコンクリートを流し込むつもりなのだろうが・・これはいったい・・・ -
ねぇ・・鉄筋にツタが絡まってるよ・・(笑)・・
ええっ?・・あぁぁ・・最近工事してないんだ・・
資金が底を尽きたの?・・・またお金が貯まったら工事再開?(笑)・・
いやはや何と・・「ガウディーのサクラダ・ファミリアか!」と突っ込みたくなった・・庭先に募金箱でも置けば?・・ -
へぇ〜・・裏庭に唐辛子植えてるんだ・・・えっ!自家製の唐辛子ビネガー作ってるの?・・いいねぇ・・
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外は凄い日差し!・・日中はちょっと外に居るだけで大変な事になってしまう・・リビングへ避難して、ビールでお喋り・・
-
ねぇ・・ジョーロ・・いっつも何して遊んでるの?
ええっ?!・・妹とダンス?!! -
この兄妹は実に中がいい。きっと大人になっても、助け合って生きて行くんだろうな・・
-
お喋りをしているうちに、お母さんが食事の用意をしてくれていた。
心尽くしのフィリピン料理。”渡り蟹のケチャップ炒め”と”豚のブラッドシチュー” ブラッドシチューとは、文字どうり豚レバーやばら肉を豚の血で煮た物。話だけ聞くとちょっと引いてしまうが、食べると臭みも無くこれが結構旨い! 黒胡椒の風味が効いて、サンミゲルビールが進む進む・・
そう言えば以前、ドイツで豚レバーと血のソーセージを食べたっけ・・美味しい物の発想は・・同じと言う事か。 -
夕方になると・・風が気持ちよくなってきた。
皆で玄関先のブルーシートの空間へ移動。椅子とテーブルを出して、ビールとお喋りタイムは続く。
Mr,SUZUKO、今日は泊まって行けないの?・・明日の朝帰ればいいじゃない!!
お母さんの言葉が凄く嬉しかったが、さすがにここに泊まる訳にもいかず・・いろいろ言い分けを考えていた。 -
言葉に窮していると、Jennyが助け舟を出してくれた。
「お母さん、SUZUKOは明日会社へ行くのよ。私も今晩お店に出なきゃいけないし・・・ゲートの前からメガタクシーを乗り継いで帰るわ・・」 -
それにしても・・君・・ホントにダンスが上手いねぇ・・
Jenny・・君の姪は文句無くダンサーになれるよ・・ -
お母さん・・ご馳走様〜!!お兄さん!楽しかった!!
何だかみんな・・暖かいなぁ・・
この一年で、会社の中にも外にも、多数の友達や知り合いが出来ていたし、多くの人の世話になっていた。分かれ難い彼らにも、帰国を告げなければならない・・・。
「ちょっと憂鬱だなぁ・・」
だが・・すぐに新しい考えが沸き起こってきた・・
な〜にマニラは近い!ちょくちょく来ればいいのだ!!
要は・・フィリピンにもう一つ故郷が出来ようなものだと思えばいい。
飛行機で旅をする事が大好きなSUZUKOに、格好の口実が出来てしまった。
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この旅行記へのコメント (9)
-
- miktyさん 2008/03/13 22:18:58
- とても優しい旅行記ですね♪
- SUZUKOさん、お久しぶりです♪
以前SUZUKOさんのことを女性だと思い込んでいたmiktyです(^^;
SUZUKOさんの優しさに触れられて、わたしもちょっと優しい気持ちになりました。
良い風評をネガティブにとらえず、自分を信じて楽しい時間を作れるなんて、
魔法使いみたいですね(^^)
心が温まった気がする。
素敵な旅行記、ありがとうございました☆
- miktyさん からの返信 2008/03/13 22:28:59
- おめでとぉございますっっっ!!!
- 何気なく掲示板を読んでいったら…。
えええ〜っ!!!ご結婚!!!め、めでたすぎますっ!!!
おめでとうございます!!!
優しいSUZUKOさんのお嫁さんになる方は幸せですね♪
SUZUKOさんご夫婦がいつも幸せでありますように☆
- SUZUKOさん からの返信 2008/03/14 12:04:17
- RE: とても優しい旅行記ですね♪
- miktyさん
書き込みありがとうございます!
そして、お祝辞ありがとうございます!!
今日!!結婚式を挙げます!!(4トラ見てていいのか?)
ちょうど今日になってお天気が崩れてしまいました
僕も家内も(←もう家内ですね)根っからの晴れ男晴れ女なのですが
いったいどうした事でしょう・・
更に昨晩、引き出物のお菓子の調整に行った帰りに
彼女が転んで捻挫をしてしまいました
深夜になって痛みが増し、今朝一番でお医者へ行くと・・
「松葉杖をしてください」・・・「えっ・・実は今日結婚式なんです
・・」そんなぁ・・・松葉杖でんバージンロード?
何とか先生にお願いして、痛み止めの注射で今日を乗りきる事に
なりました。
さあ、そろそろ出ないと・・・どうなる事やら・・
またご報告しま〜す
- miktyさん からの返信 2008/03/17 13:02:43
- RE: とても優しい旅行記ですね♪
- きゃ〜!!キケン!!
奥様は大丈夫でしょうか???
でも大丈夫!!きっとSUZUKOさんのラヴ・パワァで乗り切れたはずっ!!
新婚旅行記、期待しておりますね♪
miktyより
-
- TasmanianCourierさん 2007/08/06 17:22:24
- そうそう!妙に納得
- SUZUKOさん、初めまして。私も仕事で90年代後半に2年半程マニラ駐在の経験があり、当時としてはマカティで最も高層のコンドミニアムに住んでいました。部屋の窓からはマニラ湾が見え、空港に駐機するJALの尾翼も見えたものです。
偶然SUZUKOさんの旅行記を拝見し、懐かしさが込上げてきました。私も帰国時には乗っていたボルボはスタッフに売却しましたが、他の家具・電化製品は日本人の友人とスタッフに全て無料で持っていってもらいました。帰国して以来、かつてのスタッフの結婚式で1度訪れたきりですが大分様子も変わっているのでしょうね。
SUZUKOさんの旅行記を拝読し、10年前の記憶をよみがえらせています。今後も楽しみにしています。
- SUZUKOさん からの返信 2007/08/06 20:05:40
- RE: そうそう!妙に納得
- TasmanianCourierさん 始めまして!!書き込みありがとうございます〜!!
ええ?・・90年代後半にいらしたんですか?
SUZUKOは2001年〜2002年の丁度一年間、マカティーに住んでいました。
ただ、帰国後も年間4〜5回は行き来しているので、以前居た・・と言うより今、フィリピンと付き合いがある・・と言った感じです。
マカティーは90年代後半ころから急速に都市化が進んだようです。2001年にSUZUKOが赴任した時は、既に西新宿と変らない感じでした。この5月に行った時も、ちょうどルスタンズデパートの前の広場に仮囲いが出来ていて何かと思ったら、またショッピングセンターとコンドミニアムの複合施設が出来るそうです。
最近はちょっと、一昔前のバブルの日本のような雰囲気ですね。っとは言っても相変わらず庶民が貧しいのは、昔と変りませんが・・。
SUZUKOが赴任していた2001年当時、パセオ・デ・ロハス沿いの高層ビルに居たのですが、23階のオフィスからアキノ空港へアプローチする飛行機が見えました。でも今では近くにビルが出来て、それも見えなくなったようです。
ちょくちょくマカティーへ行くので、そのつどレポートしたいと思っています。
TasmanianCourierさんも・・近いうちに”古巣”を訪ねてみられては如何ですか?
-
- ゆみナーラさん 2007/07/31 21:12:50
- ルーツここにあり
- SUZUKOさんこんばんは〜!
フィリピンへの旅のルーツここにあり、というとても温かいエピソードが分かりなかなか感動しました。
ただの駐在員として以上にフィリピンの一般の人たちのこんな生活や優しさに触れたら、、、帰りたくなくなりますよね〜
それに、思いもよらず肌が合う国を見つけることが出来たSUZUKOさんがとても羨ましい限りです。新潟の次のふるさとですねヽ(^o^)丿
私もタイは好きですが、第二のふるさととかそのような感覚とは違うので、、、、早々に私も居心地の良い場所を見つけたいと日々奮闘しております。
- SUZUKOさん からの返信 2007/08/01 11:50:19
- RE: ルーツここにあり
- ゆみナーラさんこんにちは〜 ( ^_^)/ドモ
書き込みありがとうございます〜。
SUZUKOの最初の旅行記”フィリピンでの生活”の中で、ずっと盛り込みそびれてたエピソードで、いずれ機会を見て・・と思ってたんですが、やっとアップする事が出来ました。
赴任直後は文化や感覚の違いもあり「フィリピン人とどう接すればいいのやら?」と戸惑う事も多かったですね。でもある日「駐在員ではなく住人であろう・・きっとの方が楽しい」とハタと気づいたんです(笑)。
結果的にそれは正しかったようで、楽しいフィリピン生活を送る事が出来ました。
もともとフィリピンの人は凄くオープンマインドで、外国人でもすぐに仲間に入れてくれますし、親しくなると垣根が全くなくなるんです。 今にして思うと、初めての海外赴任で少々緊張していたSUZUKOの心をこじ開けてくれたのは、彼らだったような気がします。
>第二のふるさととかそのような感覚とは違うので・・・
でもゆみナーラさんのタイ旅行記拝見してると・・近いものを感じますよ(笑)。
-
- Maiさん 2007/07/27 09:13:17
- 子供たちの瞳が綺麗!
- SUZUKOさん、おはおうございます!
Mai@まだ出張中です。
マニラの思い出旅行記にお邪魔してます〜。
マニラに赴任されてたのですね〜。
写真に出てくる子供たちの瞳が、なんだかキラキラ綺麗!
心洗われる感じですね!
Mai
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