2005.9ギリシャ学会旅行5-クレタのドライブ

2005/09/15 - 2005/09/17

　学会に参加した後、クレタでレンタカーを借りて2泊3日でドライブした。乾燥しているだけでなく、山がとても雄大で、ドライブとして非常に面白かった。またメイン道路のヨーロッパE75号線は、この最南端のクレタ島から最北のラップランドまで、セルビアやハンガリー、ポーランドなどを通ってはるばるフィンランドのロバニエミ、イバロ、イナリからノルウエーへと続く。ノールカップへ行ったとき、ブダペスト、そしてクレタと最北と最南を運転したことに妙な感慨にふけってしまった。雄大な景色、人なつこい人々、おいしいワイン、物価も比較的安いし、たのしいドライブであった。ドライブとしては山道も多くこれほど面白かったところは少ない。空港からは郊外鉄道の新交通でアテネ市内へと帰った．

エリア クレタ島(ギリシャ)

• 同行者: 友人
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空

9/15 朝早く、アテネのBest western pytagorion hotelをタクシーで出て、ATH0730　OA502　でHER　0820（Heraklion)に着く。アテネの空港で一緒に日本から行った米国人が航空券をなくしたと大騒ぎ。ともかくHERにつく。レンタカーは5人のため、ミニバス7人乗りを借りた。車体が高いため少し走りにくい。空港からE75を20ｋｍ東にはしり、そこから山道を、Patamies,Goniesなどの小さな村をとおり、Lasithi高原に向う。写真はKrasiを少し越えたあたりで小休止。

通ってきた道

しろくふもとの村が見える

先の方，この山の向こうにLasithi高原がある。

山道の途中にあった教会　Monikardiotissas

ずっと山道が続く。このあたりの峠は海抜1026ｍ

Lasithi高原にはいるところにあるWindmillの跡、何十機もあり壮観である。近くにドライブインとお土産屋があった。ここから少し下って、Lasithi高原の平原になる。

ほとんど廃墟だ．Windmillの跡ともわからない，なぜかハウルの城などの宮崎アニメをおもいだす．

Lasithiに入り、Pinakranoの集落を右に曲がる。2ｋｍくらい行ったところの古い教会、Moni　Vidiani。

教会から高原を見る。

教会の前庭、暑い日だったので風が涼しい。

洞窟に行く少し高台から見たLasithi高原、風のある日は風車が壮観という、残念ながらほとんどたたまれていて3−4つしか見えなかった。私はずっと運転しているのでどうしても写真が少なくなる。

鍾乳洞から出たところ，Lasithi高原の相当の高台にある．

Diktiの洞窟、鍾乳洞、小さな洞窟であった。駐車料が普通の車は2ユーロなのにミニバンは4ユーロ、バス扱いであった！
。

そのごAgios　Konstandionosのタベルナで昼食、ここかしこに観光客向けのレース編みを売っている。入ったタベルナもレース編み店兼業。フェタののったサラダがおいしい。また値段も安い。帰りにワインを1本自家製のだといってただでくれた。道の途中の小さな集落のタベルナ。日本人はめずらしいようだ．
この写真はLasithiの最後の村．もう山を越える．

午後はLasithi高原と別れを告げ、やはり山道をAgios　Nikolaosの街に。大きな町だ。海が美しい。コーヒーを飲み、1ユーロショップでぞうりを買い、海岸を散歩する。

Eloundaの街へ行く途中の海岸。Eloundaはとてもよい港町であった。前にほとんど禿山のSpinalongaがある。このころはまさかブログにするつもりはなくあまり写真を撮っていないのが惜しい。Eloundaはとてもよいまちであった、たくさんコテージがあり、2−3日とまってゆっくりしたら最高だなと思った。Iraklionへの帰りMaliaに寄ろうかと思ったら、もう夕方なのでまっすぐ、Irakulioｎに。75号線の新道は広い片道1-2車線だが、マナーはあまりよくない。新道からIlaklion旧市街に入るのに苦労する。信号のない道の右折を、車が切れないため、ぶつかってもともととエイヤと飛び出す。ホテルは考古学博物館そばのAtrantis　Hotelに泊まる。この日の夜はホテルから教えてもらった安いレストランに行く。せみセルフのような店だったが翌日のベニゼル広場の高いだけのレストランに比べとてもよかった。（このころはまさかブログにするつもりがないため名前は忘れてしまった）

Agios Nikolaosの街を出てEloundaに行く方向よりAgiosの街を見る。

朝のIlakrionの港の風景

Iraklionの街。

同じく城壁。

Iraklionの城壁と向こうの船，テニスコートからの城壁の高さがわかる

翌16日は少し遠出をしようということになった。Samaria渓谷にいってみたかったがそこまで時間はなさそう。Stakionをめざすことにした。これはIraklionを10ｋｍ程度Rethimuno側にドライブした時の海岸べりの写真

国道をRethimnoを通り過ぎ、Vrissesでおりるところを間違えて10ｋｍとおりすぎもどる。Vrissesの街はゴチャゴチャしている。町を通り過ぎると大変な山道になる。あまりにすごい渓谷にこんなミニバンでいけるのか不安になる。ともかくいけるところまでというおもいで向う。山が切れると美しい盆地になりAskifouの村が見えるドライブインで昼食。それからまた山々をSfakionに向う。これは渓谷をみる小さなドライブインによったところよりの写真。

ここから海へと約1000ｍまがりくねっておりていく。まちがったら転落・ちょっと危ない

途中で止まり谷底を見る。周り中カラカラに乾いている。

海が見える場所だなんて信じられない！

Sfakonは小さな港町。小さな海辺でみんなで泳ぐ。

レストランでしばしの休息。Sfakionは小さな売店と港がある本当に小さな町であった。でもすてきなまちであった。帰りは小さな道をNomikiana,Argoulesなどの村をとおり、海岸べりといっても、がけの上の道をいく。村に入ると軒先をとおり、角も多い。本当に小さなギリシャの寒村をとおるのでおもしろい。ここでは同行の先輩が運転したかったので運転してもらったが、手に汗をにぎってしまった。Kosious gorgeの岩の中の絶景をとおり、Agios Vasilliosの村を通り過ぎやっと大きな道に出る。Rethimnoに向かい、Ilaklionに着いたときは日が暮れていた。このSfakionからの道はいままでのドライブのなかでもノールカップへの道やロフォーテンと並ぶくらい絶景が続いた。名もない村と白い壁。ヤギや羊。座っている老人などギリシャが濃縮されているところであった。写真があまりないのがおしい。

Sfakionの果物屋

これは何の肉？うさぎ？気色悪い．

9/17には8時より考古学博物館を見学する。その後、私は歴史博物館へ、他の同行者はお土産を買いに行く。1130に集まり、車でクノッソスに。新道をとおり道に迷い、ひきかえしてやっとクノッソスの宮殿前の駐車場に着く。英語のガイドがまけてもらって30ユーロなのでお願いする。

英語のガイド，周りに決行の人だかり，ただで聴く人も多い．

結構列をなすところがある，中央宮廷に面する王座の間の控室の前．

聖なる牛の角の前で

復元されたユリの王子または祭司ー王の浮き彫り壁画．

女王の間のいるかの絵の復元。クノッソスはやはり広大で面白かった。これだけの文明がほろびたことその後、ギリシャが台頭してくることなど、文明の盛衰を考えた。ここより空港へ。途中ガソリンを入れたが、たかくてぼられたかな。。ケハブのファストフードによって食事を取り、1800HER発のOA511便でアテネに帰った。なおOAはやはりリコンファームをしておくほうが無難と思う。私たちは搭乗3日前に一応おこなっておいた。
クレタはたぶんその他の地中海の島のように美しさは少ないかもしれないが2000メートルにおよぶ山々があり景色は雄大である。山道が多いが、変化に富んだドライブでたのしかった。とくにLasithiの雰囲気、Sfakionからの帰りの田舎道はほんとうのギリシャの田舎を知るのにとてもよかった。タベルナもおいしく安く親切でよかった。名所はたぶんIraklionとクノッソス以外行かなかったが田舎道を走り、村々の中に入りこんだ楽しいたびであった。ギリシャ語を知らないので、なかなか話ができなかったのが残念。標識はギリシャ文字とラテン文字と両方で書いてあり、運転はしやすかった。運転マナーは若干わるかったが、クロアチアと同程度とおもった。クレタはもう一度行きたい。今度はブログのためにもうすこし写真を撮っておきたい。