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2014年の大晦日にテレビを見ていたら、向井理さんが西オーストラリア州の旅をしていて、シャーク湾のストロマトライトを訪ねていました。<br />昔から生物が好きだそうで、地球上に酸素をもたらしたストロマトライトを見るというのでハイ・テンションになっていました。ところが、波が荒くて水面下のストロマトライトはよく見えないので、水槽の中の標本を見て帰ったようです。<br />説明者は「ほかに生育している場所は?」と向井さんが質問したら「バハマなど・・・・」と答えていました。すぐ近くにあるのに教えてあげないなんてなんだか気の毒なので、昔の旅行記に手を入れて、簡単に行ける場所を紹介します。以下が地質ニュース誌の報文に説明を加えたものです。(M.もてぎ)<br /><br />ストロマトライトは三十数億年の昔から生存している光合成をするシアノ・バクテリアが、小さいドーム状の石灰質の塊をつくっています。<br />これがパースの北約800 km のシャーク湾のハメリンプールで発見された時は“生きている化石”として世界中で報道されました。<br />最近の化石ブームで日本からも見学・見物にかなりの人が訪れているようですが、約 800?も離れていて、パースから飛行機で行って1泊2日だったので費用も時間も大変です。<br /><br />そこでパースから約70 kmと近いところにあって、見学者用の設備も良く整備されていて、見事なストロマトライトが見られるクリフトン湖を紹介します。湖なので波も静かで、水中のストロマトライトも良く見えます。<br />これは休暇で3週間パースに滞在していた時に、西オーストラリア州地質調査所の女性古生物学者 Kath Grey博士をたずねてストロマトライトについて話を伺ったときに、簡単に観察できる場所として手書きの地図をそえて教えてもらったものです。<br /><br />アクセスは、パースから南下して日本の南極観測船が立ち寄るフリーマントルの港町を過ぎ、40 kmのロッキンガム町も過ぎてさらに Old Coast Road を南下してマンデュラン町に入ります。<br />ここは右にインド洋、左にイルカと泳げるので有名なピール・インレットがあり、インレット(入り江)沿いに15分ほど走って、道が湖から離れる前に右に マウント・ジョーン・ロード(Mt. John Road)という細い道があるのでこれを入ります。<br />この入口は少し登りの細い道でわかりにくいので注意してください。<br />小さなワイナリーを左に見て過ぎるとすぐの道路の終点に、屋根付きの案内板があって、その先に見学用の木造の桟橋が湖の中まで延びています。これはグーグルマップの航空写真でもみえます。<br /><br />湖岸には巾30mで長さ5kmもの珊瑚礁状態のリーフ状ストロマトライトがあります。その先の干潮・満潮の潮間帯にはドーム状のストロマトライトがあって、さらに常に水面下の場所には円錐状のストロマトライトがあり、これらの変化を桟橋の上から見学できます。日本の夏休みには水深が深くなるので、円錐状のストロマトライトは少し見にくいかもしれません。<br /><br />帰りにロッキンガム町のリッチモンド湖という淡水湖に寄りました。ここにも見事なドーム状ストロマトライトがあり、説明板もありましたが、2000年には整備中で足許が悪かったうえ、見学者歩道がストロマトライトの近くに寄れないので写真を撮るには不便でした。<br /><br />博物学に興味のある方が、パースに数日滞在するならば、クリフトン湖を訪問することをお勧めします。ロットネスト島の湖にもストロマトライトがありますが、この島のは毛布状に生えているだけなので、見ても面白くないし見栄えがしません。<br />パース市内の西オーストラリア州の博物館には 36億年のストロマトライトなど かなり立派な展示があります。ここは写真撮影が自由です。<br /><br />交通はリムジンを借り上げましたが、2000年当時では最初の4時間が200ドル、以後は1時間50ドルでした。

簡単に行ける ストロマトライト :パースから半日旅行です

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2000/02/20 - 2000/03/13

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ANZdrifter

ANZdrifterさん

2014年の大晦日にテレビを見ていたら、向井理さんが西オーストラリア州の旅をしていて、シャーク湾のストロマトライトを訪ねていました。
昔から生物が好きだそうで、地球上に酸素をもたらしたストロマトライトを見るというのでハイ・テンションになっていました。ところが、波が荒くて水面下のストロマトライトはよく見えないので、水槽の中の標本を見て帰ったようです。
説明者は「ほかに生育している場所は?」と向井さんが質問したら「バハマなど・・・・」と答えていました。すぐ近くにあるのに教えてあげないなんてなんだか気の毒なので、昔の旅行記に手を入れて、簡単に行ける場所を紹介します。以下が地質ニュース誌の報文に説明を加えたものです。(M.もてぎ)

ストロマトライトは三十数億年の昔から生存している光合成をするシアノ・バクテリアが、小さいドーム状の石灰質の塊をつくっています。
これがパースの北約800 km のシャーク湾のハメリンプールで発見された時は“生きている化石”として世界中で報道されました。
最近の化石ブームで日本からも見学・見物にかなりの人が訪れているようですが、約 800?も離れていて、パースから飛行機で行って1泊2日だったので費用も時間も大変です。

そこでパースから約70 kmと近いところにあって、見学者用の設備も良く整備されていて、見事なストロマトライトが見られるクリフトン湖を紹介します。湖なので波も静かで、水中のストロマトライトも良く見えます。
これは休暇で3週間パースに滞在していた時に、西オーストラリア州地質調査所の女性古生物学者 Kath Grey博士をたずねてストロマトライトについて話を伺ったときに、簡単に観察できる場所として手書きの地図をそえて教えてもらったものです。

アクセスは、パースから南下して日本の南極観測船が立ち寄るフリーマントルの港町を過ぎ、40 kmのロッキンガム町も過ぎてさらに Old Coast Road を南下してマンデュラン町に入ります。
ここは右にインド洋、左にイルカと泳げるので有名なピール・インレットがあり、インレット(入り江)沿いに15分ほど走って、道が湖から離れる前に右に マウント・ジョーン・ロード(Mt. John Road)という細い道があるのでこれを入ります。
この入口は少し登りの細い道でわかりにくいので注意してください。
小さなワイナリーを左に見て過ぎるとすぐの道路の終点に、屋根付きの案内板があって、その先に見学用の木造の桟橋が湖の中まで延びています。これはグーグルマップの航空写真でもみえます。

湖岸には巾30mで長さ5kmもの珊瑚礁状態のリーフ状ストロマトライトがあります。その先の干潮・満潮の潮間帯にはドーム状のストロマトライトがあって、さらに常に水面下の場所には円錐状のストロマトライトがあり、これらの変化を桟橋の上から見学できます。日本の夏休みには水深が深くなるので、円錐状のストロマトライトは少し見にくいかもしれません。

帰りにロッキンガム町のリッチモンド湖という淡水湖に寄りました。ここにも見事なドーム状ストロマトライトがあり、説明板もありましたが、2000年には整備中で足許が悪かったうえ、見学者歩道がストロマトライトの近くに寄れないので写真を撮るには不便でした。

博物学に興味のある方が、パースに数日滞在するならば、クリフトン湖を訪問することをお勧めします。ロットネスト島の湖にもストロマトライトがありますが、この島のは毛布状に生えているだけなので、見ても面白くないし見栄えがしません。
パース市内の西オーストラリア州の博物館には 36億年のストロマトライトなど かなり立派な展示があります。ここは写真撮影が自由です。

交通はリムジンを借り上げましたが、2000年当時では最初の4時間が200ドル、以後は1時間50ドルでした。

同行者
カップル・夫婦
交通手段
タクシー
  • クリフトン湖は砂丘をへだてて海の横にあります。海水は砂丘を浸透してくるし、湖からは蒸発するので、塩分濃度は海水の 1,3倍から1,4倍くらいです。<br /><br />クリフトン湖の湖岸から延びるボードウォークです。<br />周囲には草が密生していて歩いて近寄れないようになっている。<br />

    クリフトン湖は砂丘をへだてて海の横にあります。海水は砂丘を浸透してくるし、湖からは蒸発するので、塩分濃度は海水の 1,3倍から1,4倍くらいです。

    クリフトン湖の湖岸から延びるボードウォークです。
    周囲には草が密生していて歩いて近寄れないようになっている。

  • グーグル地図の航空写真でも上の写真のボードウォークを見ることができます。

    グーグル地図の航空写真でも上の写真のボードウォークを見ることができます。

  • クリフトン湖には湖岸にこのようなリーフ状のストロマトライトが分布している。

    クリフトン湖には湖岸にこのようなリーフ状のストロマトライトが分布している。

  • 潮の干満に応じて水面から出たり、没したりするゾーンには、このようなドーム状のストロマトライトが分布し、常に水面下にあるゾーンには円錐状(コーン状)のストロマトライトがある。

    潮の干満に応じて水面から出たり、没したりするゾーンには、このようなドーム状のストロマトライトが分布し、常に水面下にあるゾーンには円錐状(コーン状)のストロマトライトがある。

  • 右側がリーフ状ストロマトライト。その左がドーム状ストロマトライト。

    右側がリーフ状ストロマトライト。その左がドーム状ストロマトライト。

  • ロッキンガム町にある淡水のリッチモンド湖。東南岸にあるドーム状ストロマトライト。緑色の藻が生えていて、当時は保存の手入れがまったく及んでいなかった。<br />この淡水湖の東北岸にはリーフ状のストロマトライトが広く分布している。

    ロッキンガム町にある淡水のリッチモンド湖。東南岸にあるドーム状ストロマトライト。緑色の藻が生えていて、当時は保存の手入れがまったく及んでいなかった。
    この淡水湖の東北岸にはリーフ状のストロマトライトが広く分布している。

  • ロットネスト島、ガバメント・ハウス湖の北岸、昔の水浴施設(石積み)の近くにみられるストロマトライト。<br />少し盛り上がっているだけで、ガッカリする。<br /><br />1930年代に捨てられたガラス瓶に生えたストロマトライトが発見され、成長スピードは年間 1.5mmと推定されましたが、シャークス湾では3?との説明でした。

    ロットネスト島、ガバメント・ハウス湖の北岸、昔の水浴施設(石積み)の近くにみられるストロマトライト。
    少し盛り上がっているだけで、ガッカリする。

    1930年代に捨てられたガラス瓶に生えたストロマトライトが発見され、成長スピードは年間 1.5mmと推定されましたが、シャークス湾では3?との説明でした。

  • 比較のためにシャークス湾のストロマトライト。<br />

    比較のためにシャークス湾のストロマトライト。

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