2007/05/27 - 2007/05/27
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フーテンの若さんさん
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朝8時前に目が覚めた。残念ながら今日は朝から雨模様で、辺りはまだ薄暗い。天気が良ければ、国境を越え、フランス・バスクまでサーフトリップしようとたくさんと約束していたので、窓を開けた瞬間、僕はがっかりしてしまった。
すぐに電話をかけ、寝ていた彼を起こし、今日の予定を相談する。その結果、サーフィンは諦めるも、ビルバオから数十キロ離れた北西の街、サン・セバスチャンまでドライブしようということになった。それには、たくさんの友人のスペイン人女性(名前を忘れてしまった)も同乗するという。彼女はビルバオに住んでいるが、サン・セバスチャンよりさらにフランスに近いオンダリビアという町が地元のようで、里帰りのためついでに乗せていってということらしかった。
午前10時。待ち合わせのバスターミナルに来たたくさんは、いつもより元気がないように見えた。どうやら先日のゲルニカでの白熱した遊びから風邪をひいてしまったようで、体調が思わしくないという。降りしきる小雨がたくさんに当たると、熱で蒸気に変わると思えるぐらい彼の顔は火照っていて赤らんでいた。こんな状態で大丈夫かしらんと心配になる。
それでも、たくさんの「ダイジョーフゥ、ダイジョーフゥ」という鼻が詰まっていてよく聞き取れない言葉を信じることにし、僕ら3人は北東へ向かって出発した。
ドライブは快適だった。延々と緑が続く高速道路をあっという間に駆け抜けて、1時間半弱でサン・セバスチャンに到着する。
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サン・セバスチャンは、美味しいピンチョスが食べられることで有名な街らしい。目の前の漁港から取れる海老、鰯、烏賊、鰻の稚魚などの新鮮な魚海類。そして果物の発泡酒。食べ物目当てにわざわざ日本から訪れる観光客もいるほどだという。早速、近くのバルに飛び込んで食してみる。トロけるような柔らかい蛸、うまい!!しかし、値段の方も観光客向けなのかかなーり高かった!(一串3ユーロ以上、つまり500円弱)腹が膨れるまで食べていたら一体、何千円になってしまうのだろう。
なので、たくさんは気を使ってくれ、安いイタリアンレストランを案内してくれた。料理を待つ間、たくさんの友人のスペイン人女性は日本の漫画が好きだというので、テーブルの紙にお気に入りの絵を書いてもらう。えーとか言いながら、リアルで怖そうなべジータをものの見事に書いてくれた。調子に乗って、今度はたくさんの似顔絵を書きだした。それだとかわいすぎだろう。僕のほうがうまく書けるよ。ほら、似ているでしょ?彼の顔は、こち亀の両さんを書けばいいんだもの。 -
食事の後、旧市街に戻ると、急に人通りが少なくなっていた。時計は14時を超えている。シエスタに突入したのだ。先ほどまで観光客で溢れていた街が突然、ゴーストタウンに変わってしまう。その間、観光客は何もやることはなくなってしまう。シエスタに関係のない衣料品店で、ちょっとした買い物をしてこの町を跡にした。
次に、彼女の地元オンダリビアを目指す。たくさんは相変わらず風邪の表情が治まらず、少ししんどそうだ。鼻水が止まらず、悪寒もするともいう。「大丈夫ですか?なんかあれば言って下さい。隣で励ますことしかできないけれど。」と言っているおきながら、助手席でスースー寝息を立てて寝てしまっていた。
はっと目が覚めたとき、すでに彼女の町オンダリビアに着いていた。時計はちょうど15時だったので意外と近かったようだ。石畳で敷き詰められた小道が続く小さな町並は、華奢な彼女の姿とぴったりマッチしていた。古い城壁には長い歴史を感じさせる。などと思っているそばで、たくさんは思いっきり放尿していた。こっち飛ばさないでね。 -
小さな丘から川が見える。その対岸の町はもうフランスなのだという。家並みは同じで、見た感じ何も変わらない。あそこから急にフランス語に切り変わるのだろうか。
オンダリビアの古びた喫茶店に入って、3人カウンターに座り、コーヒーを頼む。テレビではメジャーリーグが流れていた。ヤンキースVSレッドソックス戦。ちょうど3番松井の打席だったので応援していると、なんとホームランを打った。スペインの片田舎でまさか松井のホームランが見れるとはなぁ!ちょっと得した気持ちだ。
それから彼女を実家まで送り届け、僕らはビルバオに戻ることになった。時刻は17時半。もういい時間だ。行きと違って男二人のドライブ。34歳同士のオッサン会話は、僕の足の話題から始まった。
たくさんは僕の足から悪臭が漂うという。くんくん、確かに臭い。今日一日ずっと雨だったので、濡れたスニーカーが蒸れて、僕の足から異臭が放たれているのだ。それは認めよう。しかし、たくさんは風邪で鼻が詰まっているはずだ。それほど僕の足の臭いが強力ということか。
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実は、スペイン人の彼女も車内が臭うと、密かにスペイン語でたくさんに話していたという。彼女にまでそんな風に思われていたとはショックだ!足の臭いは、日本のトラディショナルな文化だと後でフォローしておいてくださいとお願いしておく。
それからも臭い・臭くない論議は続き、その延長で、車内の会話は全て下ネタづくしとなってしまった。昔、ウン○漏らしたことがあってなあとか、チンチ○がどうしたとか、オナ○ーがうんたらと汚い話ばかり。
外の景色はまったく違うのだが、車内はまるで日本。それも学生時代のアホな連れと話しているときのノリとなった。話しながら昔、バイト仲間や同級生たちと、よくドライブしたことを思い出した。あのときも、車内はいつも下ネタで馬鹿なことばかり話していた。あれから15年も経つけど、僕自身は何にも変わっていない。スペインにいるのに、なぜか日本を思い出してしまったのは、コテコテの関西弁を喋るたくさんが悪友の一人に似ていたせいかもしれない。
下ネタ会話がダレてきた19時半、ビルバオのセントロに帰ってきた。たくさん、一日運転ご苦労様でした。とりあえずゆっくり休んで、早く風邪治してくださいな。本当は一杯ビールでもご馳走したかったけど、見るからに彼の表情は限界のようだった。風邪が悪化しないことを祈るばかりだ。
ビルバオで出会えた在住サーファー、たくさん。彼のお陰で、とても楽しい思い出が出来た。いつか再会して、またこの日の話をネタに思い出話に花咲かせたい。次に彼に会えるのは何年後かわからないけど、いつまでもお互いバカやっていきましょう。あと僕の足の件は、誰にも秘密でお願いしますネ。
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