2007/06/17 - 2007/06/17
157位(同エリア175件中)
のださん
五島美術館は、東急電鉄の創始者である五島慶太氏のコレクションを所蔵している私立美術館です。
最寄りは東急大井町線上野毛駅です。
東京に観光に来た人が行こうとはあまり思わないであろう場所ですが、この美術館の知名度は意外に高いと思われます。
こちらで特に有名なのは、何と言っても国宝に指定されている「源氏物語絵巻」と「紫式部日記絵巻」です。
「源氏物語絵巻」は徳川美術館などにもありますが、五島にあるのは、鈴虫、夕霧、御法の3帖のものです。
ただし、公開されるのは年の一時期のようで、公開時は常に長蛇の列ができるそうです。
今回私は「蒼海 副島種臣 全心の書」という特別展目的で訪問します。
今日が最終日ですので、このチャンスを逃さずに。
副島種臣は書家としても非常に著名でありますが、私は書もさることながら、佐賀の七賢人の一人として称えられる副島種臣その人に興味があります。
同じく七賢人に挙げられる大隈重信や江藤新平も、弘道館では副島の後輩であり弟子でもあります。
明治天皇の側近で、維新に多大な功労がありました。
教養高く、素晴らしい人柄で誰からも慕われ、その外交手腕は、大久保利通や伊藤博文など維新の大物たちも一目置いていたと言います。
政治的に対立などはあっても、副島のことを悪く言っている例はほとんどないのではないでしょうか?
特に西郷隆盛とは親交も深く、西郷が自刃するとき、副島に遺言をしたためたのは有名です。
残念ながら政治家生命は意外に短かったが、晩年は書家や詩人としても名を上げました。
「蒼海」というのは副島の号です。
また、佐賀新聞の題字は、副島の字だそうです。
今日は書を通じて副島種臣の人となりが見られれば良いと思います。
美術館だけでも良いですが、この界隈は古墳が多いようなので、ちょっと回ってみます。
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すでに9時半、もっと早く来ようと思ったのに、ついだらだらとしてしまった。
東急上野毛駅から一つ上りの等々力駅で降ります。
実は学生時代の前半、年に数回この駅で降りていました。
そのときは駅の北側ばかりに用があったので、南側には行ったことがありません。
今日は、駅から南下します。 -
まず着きましたのは御嶽山(御岳山)古墳。
5世紀中ごろのものとされています。
古墳の上に武蔵御嶽神社が祀られていたのでこの名がつきました。
この古墳自体は満願寺の所有でしょうか?
満願寺というのは、私は行ったことがありませんが等々力駅の北側に位置します。 -
頂まで登ると、本尊である蔵王権現。
昔はここからの見晴らしは良かったのでしょう。
こちらで出土した七鈴鏡は、現在満願寺に保管されており、都指定文化財です。 -
目黒通りを挟んで向かい側。
満願寺の別院である等々力不動尊へ参拝します。 -
六大之松、とあります。
霊松だそうですが、説明がないため詳しくはわかりません。 -
本堂。
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左手にある脇道より下りていきます。
この一帯を等々力渓谷と言い、すでに散歩する人の姿が目立ちます。 -
この辺は案内がちょっと不親切だな。
順路を矢印で示してくれるとありがたいのに。
とりあえず真っ直ぐ進んでみます。 -
散歩には適していますね。
ここを流れる川を谷沢川と言います。
多摩川の分流でしょうか?
等々力という地名の由来には諸説ありますが、その一つに、渓谷が崩落した時の音、というのがあります。 -
等々力渓谷三号横穴古墳。
渓谷から数基の横穴墓が発掘され、現在完全な形で残っているのが三号だということです。
こちらから人骨や土器が出土しました。
7世紀頃のものと見られるようです。 -
不動の滝と呼ばれる滝を見たいが、どうも通り過ぎてしまったらしい。
不動尊までの道を戻ってみると・・・ちょろちょろと水が落ちています。
もしかしてこれが不動の滝?
不動尊の下だそうだから、位置から言ってもここらしい。
私が持つ滝のイメージとは大分違います。
打たれて修行(?)している人もいます。
等々力という地名の由来として有名な説は、不動の滝が轟く音、というのがありますが、ちょっと違うような気がする。 -
渓谷は多少涼しかったとは言え、すでに汗だく。
渓谷の上を通っている環八に出ました。
ここをちょっと進みます。
玉川野毛町公園を目指します。 -
公園に着きましたが、公園というより野毛大塚古墳を見てみたい。
よくわからないが、こちらの道路を歩いていくと古墳があるようです。 -
古墳に着きました。
復元された埴輪が周りを囲んでいるから、これが古墳なのでしょう。
上に登れるようなので登ってみます。 -
頂はきれいに整備されています。
この古墳は5世紀くらいのものだと言われています。 -
眺めてみると、悪くありません。
下に見えるのが「前方」の部分でしょう。
この古墳は「帆立貝式前方後円墳」だそうです。
「前方」の部分が小さいと、上から見たときに帆立の形に似ているから帆立貝式と呼ぶのでしょうね。
最初に行った御嶽山古墳も帆立貝式のようです。 -
公園を後にし、環八を進んでも良いのですが、それだと芸がないので、住宅街を進むことに。
方向に見当をつけて進んでみます。
・・・ホントにこっちで良いの?
不安になってきた。 -
方向は合っていたみたいですが、途中で上野毛稲荷塚古墳という古墳があるはずなんだけど、掲示も何もないから、通り過ぎてしまったらしいです。
上野毛自然公園入り口に到着。
これも来る方向によってはちょっとわかりにくい。 -
公園内は特に何もないです。
ただ涼むだけかな? -
上野毛通という通りの向かい側。
稲荷神社があります。
五島美術館に近づいています。 -
やっと五島美術館に着きました。
すでに11時半くらいです。
汗ぐっしょりなので、トイレでTシャツを着替えます。
招待券を持っているので、それで入ります。 -
書家というのはみんなそうなのかは知らないが、作品ごとに筆跡が違って見えて、まるで別人が書いたように思えます。
それぞれに個性があって、見ていて楽しめました。
次は、同じく佐賀藩出身、副島種臣の1年先輩で、互いに影響しあったと思われる、中林梧竹というこれまた著名な書家の展示が行われるので、また観に来たいと思いました。
さて、すでに13時ですが、五島美術館には立派な庭園もあるので、回ってみます。
結構広そうです。 -
北稲荷丸古墳(稲荷丸北古墳)。
何の説明もありませんが、円墳で、御嶽山古墳と同時期のものと考えられるそうです。
庭園では貝塚も発掘された、という話を聞いています。 -
御手植の松、だそうです。
皇太子殿下、と書かれていますが、現在の皇太子のことでしょうか?
今上天皇の皇太子時代なのかもしれないが、これに関しては説明がないのでわかりません。 -
見晴台から、二子玉川方面を眺めてみます。
今日は天気も良くて眺めも良い。 -
東京都指定天然記念物の「こぶし」。
もくれん科、別名ヤマアララギ、コブシハジカミ。 -
下りていき、菖蒲園でカモを見つけました。
癒し系です。 -
ここの庭園は木陰が多くて、避暑としても利用できます。
瓢箪池。
上から見ると瓢箪の形をしているからその名がついたのでしょう。 -
蓬莱池。
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道なりに進みまして、六地蔵。
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門札に「大日如来洞」とあって、署名が「慶太」と見えるような気がしないでもないけど、五島慶太氏本人が書いたのでしょうか?
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こちらは当然大日如来像です。
またここに来られるよう祈願しておきます。 -
美術館を後にします。
すぐそばの富士見橋。
昔は富士山が見えたのでしょうか?
それとも現在も見えるのでしょうか?
下には東急大井町線が走っています。
腹が減って死にそうなので帰ります。
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