2007/04/27 - 2007/05/03
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oyajimodeさん
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「聖ヨハネ(マルタ)騎士団」「映画モンテクリストのロケ地」「クィネルの”燃える男”」の3つのテーマを拠り所にしながらマルタの旅行をじっくりと味わうことが出来ました。
ヨーロッパ本土のように息の詰まるほどの高度な洗練は無いものの、ひなびた中にも旅情を満喫させてくれる不思議な寛ぎのある土地でした。中にははまらない人も居る反面、はまる人はぞっこんはまるような、そんな気がします。私たちははまった口です。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- タクシー
- 航空会社
- エミレーツ航空
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中東ではイラク国境のキッチリと外郭を飛びます。
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エミレーツに乗るとおなじみの「聖地はこっちサイン」。よくは分かりませんが、お祈りの頃合になると放映されるのでしょう。その都度あたりを見回して見るものの、今のところお祈りの姿を見かけたことはありません。もっとも、日本航路で、まわりのほとんどは日本人ですから当たり前の話なのですが。
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名古屋からドバイを経由、さらにはキプロスを経由して、マルタへと向かう。要するに昔よく聞きなれた「南回り」に近い話。遠いはず。セントレアを飛び立ってから丸1日もの時間をかけてようやっと到着します。
ホテルにチェックインした後、取るものも取りあえず、下見方々ヴァレッタの街を散策。先ずはアッパー・バラッカ・ガーデンへと足を運ぶことに。その高台からグランドハーバーやスリーシティーズ方面の素晴らしいパノラマを目にした途端、長旅の疲れも取りあえずは吹っ飛んでしまいました。 -
その日の夜は日本から予約してあった「マノエル劇場」でコンサートを楽しみました。イギリスのグループによるミュージカルの名曲コンサート。劇場はこじんまりとした中にも歴史の重みを感じさせる重厚な雰囲気。名曲が心地よかったせいもあって、長旅の疲れがここで再び思い出され、後半はついついウトウトしてしまった。それもまた良し。夢うつつで歴史ロマンの響きを味わった。
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10時過ぎにコンサートがハネて劇場の外に出るや、花火大会の初日が真っ盛りの音が。それっ、とばかりに、会場のグランド・ハーバーへと早足に向かった。途中、通りから垣間見る花火も中々乙なものでした。
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翌朝、フェリーに乗ってゴゾ島に向かう。ほどなく右手にはコミノ島が。映画「モンテクリスト」では流刑地としてロケ地となった島。前方にはゴゾ島も近づく。天気晴朗にて波静か。空高く海青し。写真のお嬢さんの「マンマミーア的」表情が物語っているように、実に気分爽快。後日ガイドさんに聞くところによると、私たちがゴゾに行った翌日は祝日(メーデー)だったこともあって大変な人出だったそうで、満員でフェリーを一便遅らせなければならなかったとか。
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石造りの神殿見物。世界遺産とは言え、それほど過保護に守られているでもない。遺跡の石材と石材の間から、野草が美しい花を咲かせていました。
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「カリプソの洞窟」までは降りませんでしたが、高台からラムラ湾の美しいビーチを眺めました。
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絵葉書のような美しい海岸線。視界良好。
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ドゥエイラ湾では遊覧ボートに乗ってアズレウィンドウや絶壁の海岸線を海から楽しんだ。吸い込まれるような海の青さ。「マリンブルー」という色を初めてカラダで知ったような気がする。
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「TA'FRENC」にて昼食。ドライトマト、トマト、オリーブ、チーズ、タマネギ、野菜。シンプルだけどマルタ(ゴゾ)のパワーと色彩あふれるサラダでした。
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シタデルをグルリと散策。途中、土産物店ではゴゾの刺繍などを買い求めました。
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シタデル内のレストランの店先にディスプレーされていたゴゾの産品。形はデコボコしてても噛み締めるほどに旨いパン。酒が進む酸っぱ辛い黒胡椒入りチーズ。太陽の旨みが凝縮したかのようなドライトマト。風味がクセになりそうなハチミツ、などなど。
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イムジャーの港に映える白亜のバー「グレンイーグルス」。クィネルの「燃える男」に熱く燃えた覚えのある者には、何を置いても立ち寄ってみたいと思うところ。かく言う私もその1人。ガイドの方に朝からおねだり(根回し)した甲斐あって、ちょいと一杯引っ掛ける時間をフェリー乗船までに残して頂いた。胸を高鳴らせて足を踏み入れるや、”背の低い頭の禿げた丸顔のバーテンダー”が”部屋中が明るくなるような、類まれな笑顔”で迎えてくれました。まさしくトニー!!店の雰囲気も、そして、地元の人たちと思しき如何にも頑固そうなオヤジたちも、港の眺めも、全てが小説のそのまんま。感激。トニーと乾杯。今は亡きクィネルの写真にも献杯。忘れえぬ旅の想い出となりました。
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グレーンイーグルスでカードに黙々と興じる地元客。一見とっつき難い頑固そうなオヤジたち。
”その社会には階層がないという点で、彼の経験に照らすとユニークな島だった。もっとも貧しい漁師でさえ、もっとも豊かな地主となんら変わらないと思っている。自分が他人より優っていると思うものはゴソへ近づかないほうがいい。騒々しくて陽気で、ひとたび知り合いになれば親しくなる、そういう島民気質がクリーシィの記憶に残っていた。”(” ”は集英社文庫「燃える男」より) -
夕刻、ヴァレッタで遭遇した教会のお祭り。日本風に言えば「お神輿」のようなスタイル。教会の鐘は晴れやかに鳴り、階上の窓から女たちは紙ふぶきを降り注ぐ。音楽隊の伴奏と共に通りを練り歩いてました。
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花火大会の二日目をブリティッシュホテルのレストランから楽しみました。夕刻から夜にかけて刻々と変化するグランドハーバーの移ろいは美しかった。食事はとりたてて言うほどのこともないでしょうが、スタッフの接客はフレンドリーでとても気持ちよかったです。
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花火に照らされたスリーシティーズやハーバーも美しい。
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ヴァレッタのバスターミナル付近の露天のパン屋さん。確かにマルタのパンは美味しかった。出勤途上の勤め人たちも買っていく。屋台の裏にはハトの大群。店のオヤジがパンくずをまき与えるのが習慣の様子。マルタの人は生き物に対して優しい心根を持っているように感じる。
ヴァレッタはそもそもが要塞であって、それほど樹木は多くもありません。だからこそなのか、家々の玄関やベランダには鉢植えが置かれていて、丁度東京の下町の路地にも似た風情があります。そんなヴァレッタの石畳の階段を歩いていたところ、食器洗剤の容器のようなものを手にしたオヤジが家から出てきた。何気なく様子を見ていると、石畳の間から顔を出している野草(雑草)にピュッ、ピュッと水をまいて引っ込んでいった。まるで毎日の日課かのようにそそくさと。邪魔ならヒョイと抜ける小さな草ゆえに、決して除草剤などではなく、間違いなく水を草に与えたのだと思う。道行く人にいつ踏みにじられても不思議ではない紛れもない雑草。マルタの人の心根の優しさを見た思いがした何気ない瞬間でした。 -
出窓から景色を眺めるのがこの町に住む人々の朝の慣わしのよう。顔見知りと「オハヨー!」と声を掛け合う。そんな上階の人たちから、「ちょっとあんた、後ろからクルマが来るよ、気をつけなよ」と何度となく声をかけられました。いや、言葉は分からないのだけれど、きっとそう言ってくれているに違いない。下町の人情。世界遺産だけど、決して死んではいない街。生身の人情が通った生きている世界遺産の街・ヴァレッタ。
もともと狭い道に、路肩にまで乗り上げた状態で両サイドに路上駐車のクルマが並ぶ。この街の人は世界一縦列駐車が得意な人たちに違いない。歩道も半ば奪われている歩行者は少しばかり注意が必要。 -
騎士団長の宮殿の廊下。騎士団だけに質実でありながらも、その財力を思わせる豪華さも併せ持つ建物。この廊下も映画「モンテクリスト」に登場してました。今回のマルタ旅行を楽しむ拠り所のひとつとなったのは「モンテクリスト」のロケ地訪問。映画全編が本当にマルタの観光案内になっています。
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ジャンニーニでスリーマ方面の眺めを楽しみながら昼食。高く評価されているレストランでも、堅苦しさ、息苦しさはさほどありません。裏を返せば洗練されきってないという風にも言えますが、肩をこらさずにリラックスして楽しめるのがマルタの良さ。グラスワインも気取らずタップリと注いでくれる。大歓迎。
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ナッシャーにあるパラッツォ・パリシオにタクシーで行く。ここも映画「モンテクリスト」つながり。この部屋は確かモンテクリストの寝室として使われていた部屋。貴族の邸宅でゆっくりとした時間を過ごしました。ここは結婚式場としても開放されているようで、日本人にも人気があるのだとか。
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帰り際、これからこの邸宅で結婚をするカップルにたまたま出くわしました。
なかなかの大型?カップルでした。 -
さすがは貴族の館に住まう猫。何となく優雅に見えます。気のせいかもしれませんが。
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ナッシャー界隈の住宅。マルタで見た美しい出窓の中のひとつ。
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セントジュリアンのヒルトン。リゾート系のホテルが建ち並び始めているようですが、個人的にはどうにもしっくりこないのですが。リゾートなら幾らでも良いところが世界にはありますし、今さらという感じがしないでもありません。人かげも少ないマリーナは人工的で、薄ら寒くすら感じました。一言で言ってマルタらしくないように。
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マルチーズ in マルタ
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家内のカメラにポーズをとってくれたスーパーの惣菜売場のお兄さんたち。「写真を撮っていいか?」と家内が尋ねたところ、その気になって仲間を呼びポーズを取り出したのだとか。家内が撮りたかったのはマルタの惣菜の方だったそうなのだが。
渾身の義理の一枚。タイトルは「どっちつかず」。 -
レストラン「バラクーダ」の海にせり出した席で夕食。マルタ滞在の中では一番のレストランだったように思う。写真はウサギの煮込み。臭みも無く、非常に旨い。予想以上に食べ応えのあるもっちりとした肉質だった。ドライトマトとオリーブをクラッシュしたペーストも、マルタのパンにベストマッチ。ワインが進む美味しさでした。
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マルタの人と同様、動物たちも随分と人懐っこい。
ネコなどは目を合わせると大抵すりよってくる。
ヴァレッタのフェリー乗り場にて。 -
マルタにはネコが多いと伝えられますが、私たちの見た限り犬も同程度に多い。そして日本ではそれほど見かけなくなった「犬vsネコ」の緊迫シーンもあちこちで見かけました。日本のペットほどには完璧に飼いならされておらず、辛うじての野性も保たれているからかしらん。とは言え、トムとジェリーじゃないけれど、「仲良く喧嘩」しているように微笑ましく見えたが。
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ヴァレッタはこじんまりとした街なので1日で充分に歩き回れるが、街全体を「要塞」として眺めるには「海から」が不可欠かと。スリーマから出ているハーバークルーズで海からのヴァレッタやスリーシティーズを堪能。雲ひとつ無い晴天で、最高に気持ち良いクルージング。まだまだ日本人はほんの僅か。観光客の中心となっているのは、やはりヨーロッパ各地やオーストラリアの方々か。
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主だった食事は日本からネットで予約して行ったのだけど、唯一トラブったのがイムディーナのシャーラ・パレスのレストラン。
予約の前々日だったか、滞在ホテルの方に「予約を頂いた日時に披露宴の団体予約が入り、あいにくキャンセルせざるを得ない」と一方的なメッセージが残されていた。
予定通りイムディーナの観光には訪れたのですが、シャーラ・パレスにクレームをつけたのは言うまでもありません。しかし、如何ともしがたく、結局はホテルのカジュアルレストランの方でのランチに甘んじた。ただ、フロントの対応が誠意あったことだけは救いとなりました。
手前はマルタ風のシーフードスープ。奥はマルタ名物のティンパーニャ。ティンパーニャは、どうってことない家庭的な料理ですが、飽きそうで飽きない美味しさでした。 -
イムディーナの大聖堂前。この場所も映画「モンテクリスト」の撮影場所。映画では聖堂前に噴水が特設され、カーニバルのお祭り騒ぎのシーンが収録されました。
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上天気の昼下がり、高い城壁の上に寝そべってマルタのパノラマを眺めて1時間ほど過ごしました。青空の美しさもさることながら、ゆっくりと流れる雲の美しさに無心で見とれてしまいました。そんなことは思い出せないほどに久方ぶりのこと。心身ともに極上の寛ぎ。この旅に来て良かったと心底思えた時間でした。
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イムディーナお定まりのフォンタネッラで休憩。
ミルクセーキを頼んだのが大失敗。器の半分が生クリームで途中でギブアップ。素直にコーヒーか紅茶、はたまたビールにしとけばよかった。 -
イムディーナの通りの角に立っていた催し物の呼び込みのオネエサン。家内のカメラにお得意の?決めポーズをとってくれました。
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ラバトの聖堂前の広場で寛ぐ老人たち。古い街ばかり訪れたせいもあるのだろうけど、ノンビリと寛ぐご老人たちの姿をより多く見かけたように思う。何処に居るのか、マルタの若者たちは。
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シャーラ・パレスにキャンセルされてしまったので、バッカスで夕食をとることに。弾薬庫の跡をレストランに仕立てたとのことですが、雰囲気はなかなかのものですし、サービスも行き届いていました。団体客のパーティもあってか、民族服をまとった人たちが音楽やダンスを披露してくれ、楽しい余興を便乗に預かりました。
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夕方から夜にかけてのイムディーナは文字通りサイレント・シティ。ましてや日本人は全く見かけません。
タクシーは食後にレストランに頼めば問題なく手配が可能でした。そのパターンが2度ほどありましたが、いずれもお店と提携しているタクシー(個人タクシー?か白タク?)で、一般のタクシーよりもクルマも美しく、且つ、値段も安いように思いました。 -
最終日のヴァレッタ。年中あちこちでお祭り行事があるのか、昨日まで無かったキレイな幟?が通りに飾られていました。
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ロウアー・バラッカ・ガーデンの朝。
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ヴァレッタの大聖堂。入港した大型客船の団体客たちで大層賑わっていました。3000人もの乗客が乗っているというのですから、ヴァレッタの人出がグンと膨らんだように見えるのも頷けます。
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アッパー・バラッカ・ガーデンで見かけた遠足の小学生たち。狭いベンチに仲良く座って楽しそう。陰湿なイジメなどとは無縁の雰囲気。思い込みかしらん?マルタでは学校の費用はタダ、医療費もタダのだとかで、大層住みいいのだとガイドさんは言っておりました。
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我が家恒例のお土産の記念写真。
まぁ、大したモノは買ってないのですよ。
モノより想い出、と言い聞かせております。
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