2007/04/19 - 2007/04/19
3131位(同エリア4432件中)
アリヤンさん
子曰く、「光陰矢の如し、学成り難し」
かねてより、孔子さんはワタクシの尊敬の対象である。
「衣食足りて、礼節を知る」
このコンパクトな言い回しの中に、ナルホドー、っと感心する言葉があり、考えさせられ、納得する。
どう考えても、今より文化水準が高いとは思えない、紀元前6世紀のヒトの頭から出た哲学とは、未だに信じられないで居る。
BC6世紀頃、ベトナムなんぞは、黄河流域中心の中国から見れば、蛮族住む、遠い夷敵の国だったろうし、想像の世界でしかなかっただろう。
でも、一度儒教の教えを知ってしまうと、それに傾倒してしまうほどの魔力がある。
日本もそうだったに違いない。
アジア世界を風靡した孔子さんの考えは、こうして1人の極東の国、ジパングの旅人を孔子廟へといざなったのである。
現地ネット環境劣悪のため作成した当時の現地緊急避難ページ。
http://www.geocities.jp/mihata01/4traemergency_080.html
からハノイをクリックするか、または下記をクリックしてダイレクトに移動してください。
http://www.geocities.jp/mihata01/4traemergency_090.html &
http://www.geocities.jp/mihata01/4traemergency_091.html &
http://www.geocities.jp/mihata01/4traemergency_092h.html
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
イチオシ
宿から行くには、鉄道線路を越えて、西に行く。
つまり、歩いていく時は、ハノイ駅がちょうど良い休憩地となる。
風邪で弱っていて、4日間ほど、宿周辺しか歩いていなかったので、休憩には神経を使っている。 -
ハノイに長く居て、ハノイ駅の中を良く知らない、というのはマズイ。
っと思い、休憩がてら、切符売り場の座る椅子に腰掛けて、見学させて頂いた。 -
ハノイ駅の裏に周り、ひたすら西に行くと、孔子廟の塀らしき塀に突き当たる。
それに沿って左に行くと、入口がある。
右に行くと、グルっと一周することになる。 -
これが表門。
入口に、入場料徴収係りが座っており、5000ドン(37円)を徴収する。
孔子も、昨今のインフレには勝てない。 -
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ハノイはアユタヤなどより、随分と北に位置するのだが、亜熱帯に属するのだろう。
立派なガジュマル(ヨウ樹)が、庭にそびえていた。 -
これこれ、ガイドブックで読んで、見てみたい!
っと思っていたのが、この亀たちだ。
ベトナム王朝が、科挙の制度をとり入れて、その科挙の試験に通った、秀才たちの名前を彫った石碑がある。
15世紀から、300年間に合格した人達の名前が、刻まれている、とのことだ。
その石碑を支えているのが亀の像。
どの亀も、作成時期が違い、その顔がみな違う。
みんな違う。
っと言うところに惹かれた。 -
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石碑には、今でも読み取れる年代と、合格者の名前、出身地など、が彫られている。
呉さんとか、漢さんとか、今でも親しみのある名前も見られて、結構面白い。 -
イチオシ
でも本当にオモシロイのは、亀さんの顔。
どんな人が、どんな思いで、これらの亀の像を作ったのだろうか?
科挙の試験を受けるような、学問の輩とは全く関係の無い、石工たちが作った、と思う。
亀の頭の上の石碑と、その文字も一緒に彫っただろう。
唯一、作者の心情を表すことの出来るところは、亀のカオ、しかなかったと思う。
その亀の顔の表情から、当時の作者の気持を想像出来るのではないか? -
ここにご紹介できるのは、唯の10匹しか有りません。
ほんの一部です。
年代表の上の段、右側の年代順に、写真を並べてみました。 -
亀さんのカオを眺めていると、心あたたまるモノあり、噴出しそうになる愛嬌あるモノあり、ちょっと暗〜い感じのモノあり、キリっとしたモノあり、でいろいろ有って、非常にオモシロイ。
時間があれば、もっと見て居たかった。 -
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科挙石碑の、愛嬌のある亀さんばかり見ていたせいか、門の、足欄干の下にいた獅子像に気づいて見れば、その獅子さんもカワイかった。
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立派な孔子廟。
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この子連れ獅子、みごとだ。
子獅子を近くで見ると、さらにカワイイ。 -
孔子廟の入っている、東大寺みたいなお堂の屋根には、これまた、みごとな飛龍が取り付いている。
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いよいよ境内に近づいた。
ワキでは、心、愛、仁、智、寿、福 などの漢字を書いた、掛け軸が人気を占めていた。
これらの字の付いた、ペンダントも人気あり。 -
孔子さんへの線香台。
青銅製の双龍が、取り付いていて、いかにも霊験新たかな雰囲気である。
受験生が、真剣にお参りしていた。 -
いよいよ、孔子さまのお出ましだ。
蚊取り線香状のお線香が、どうもワレワレ日本人には、笑ッチャウ。 -
お堂前広場には、良く剪定された、盆栽が飾られている。
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孔子さんの像を拝んで、帰ろうと裏に回ると、もうひとつお堂があった。
中から、中国式のライブ・ミュージックが聞こえてきたの。
それにさそわれる形で、入っていった。 -
ベトナムの歴史的寺院を見ていて、自分が中国に居るのでは?とよく錯覚する。
門や壁には漢字が書かれ、このように、音楽も中国のモノと殆ど変わらない。
昔の人の服装も中国式なので、見学していても、時々「今、ワタクシはベトナムに居るのだ、中国ではナイ」っと言い聞かせねばならない。 -
孔子廟が出来た、19世紀のグエン王朝時代のヒトを祀ってあるらしい。
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説明が全てベトナム語で、サッパリワカラン。
多分、孔子廟を作ったヒトのことだと思う。
漢字がある程度分かる、といっても、漢字ばかりでも困る。 -
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よくワカランかったケド、このお堂のテラスから見える、孔子廟の屋根の甍の波は美しい。
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外塀も、天平時代を彷彿とさせる、たたずまいである。
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イチオシ
孔子廟の外塀を回ると、アッラーラララララ―、タイムスリップしたのか?
天平時代の女官たちが、たむろしているではナイカ! -
コリャア、良いところに出くわした。
なにかのイベントに違いない!
ラッキー、ラッキー。
また、この女官たちは、美人ぞろいだ!
でも何故???
グエン王朝時代は、斯様な姿で、ここを本当にウロウロしていたのだろう。 -
喜んで、写真をパチパチ撮っていたら、木陰でTシャツにグラサンのおッチャンが、手を振って、もっと遠のくように指示してきた。
な―んだ、テレビの撮影中か。
VTV1(NHKみたいなモノ)だ。 -
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美人の女官たちに囲まれて生活している、夢を見ていた。
番兵の顔は怖そうだった。
現実に引き戻され、家路についた 。 -
イチオシ
裏小路の家に着くと、コチラは李朝時代の様相だ。
11世紀の李朝の第三皇宮のお母さんの1044年忌だ。
せっかく風邪が治ったのに、また熱がでそうになった。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 麦さん 2007/07/14 19:06:54
- ハノイ暮らし・・・ですか。
- はじめまして。
ネパール人の夫と、男女2人の子供、私は日本人の「麦 むぎ」です。
7月末、ハノイに旅行します。新店舗のイメージ作りのために、アジアの中のフランスを見に・・・のつもりなのですが。アリヤンさんの旅行記を見つけ、読ませていただきました。すっごくすてきです!ご夫婦で、GHに泊まって、リビング ハノイ、うれしくなりました。私がまだカトマンズにGHを持っていたら、是非来ていただきたかった、とおもいました。
女官がTV撮影で、残念でしたね、一生懸命写真をお取になるアリヤンさんを想像して、ひとりで何度も笑ってしまいました。(失礼)
これから、ハノイ以外もひとつひとつ読ませていただきます。こころが静かに暖まるハノイ旅行記、ありがとうございました。
- アリヤンさん からの返信 2007/07/14 22:05:09
- RE: ハノイ暮らし・・・ですか。
- 麦さん、
お便りありがとう。このハノイ暮らしのページは、現地で旅行中にネット環境が悪く4トラにアップ出来ず、自分のHPにアップしていたのですが、やっぱり4トラにアップするのが良いですね。旅行途中、雲南省の麗江でPCが壊れて自分のHPもアップ出来なくなり、旅行記がストップ状態になっていました。
帰国後一生懸命に4トラにアップしているのですが、今日やっと自分のHPから4トラに移したところです。すぐに麦さんのような嬉しい反響があって喜んでいます。励みになります。他の旅行記のアップもうちょっと頑張って前に進めます。請うご期待。
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