2006/10 - 2006/10
6位(同エリア9件中)
漣さん
世界遺産登録への第一段階、暫定リスト記載。エストニアの首都タリンからバスと遊覧船で4時間、サーレマー島の中心都市クレッサーレ。
バルト海交易を左右する要衝として歴代の支配者の手により堅固に築かれ改修された城塞。2004年世界遺産に推薦されたクレッサーレ城を見学しに行ってみた。
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クレッサーレには現在でも歴史的な町並みが残り、想像をかきたてる。
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クレッサーレ城は15〜18世紀にかけて建造された星型要塞(実際は方形の稜堡式城郭)に囲まれた14世紀建造のゴシック様式の僧院型城郭であり、兵舎も現存している。
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僧院型城郭と言うのはバルト海地方一帯に広く流行した様式である。元々中世の宗教騎士団城郭は中庭を方形の城郭が取り囲む形が定着していたが、クレッサーレのものはチュートン騎士団が確立した様式を踏襲したものとなっており、星型要塞というヴォーバン方式の当時の流行も取り入れた形となっている。
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ヴォーバンの提唱した方式が取り入れられたのは1684年、当時北欧の海洋を牛耳っていた海軍大国スウェーデンによる英断であった。
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城の内部はゴシック風のヴォールトが重なり宗教騎士団の城郭としての威厳を今も保ち続けている。
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現在は博物館として機能しており城にまつわる歴史を余すところ無く網羅した展示内容となっている。
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中世の歴史都市、要塞、兵舎、城郭の複合体がきわめて良好に残りバルト海の歴史を象徴するクレッサーレ城は以下の基準で世界遺産に推薦されICOMOSにより()の基準で登録可能なことが勧告されている。
()クレッサーレ要塞はバルト地域の僧院型城塞の典型で極めて良好に保存された例である。
15〜18世紀の要塞を伴う14世紀建造の城は、北欧の環境に合わせて改良されたものであり、17世紀に遡る歴史都市に囲まれている。
※ユネスコのHPに記載されているものの私訳です。 -
小説に出てくる城と言われて想像するロワール渓谷の壮麗な城館とは正反対の簡素な騎士修道会の城郭は正にゲームに登場するような城。
必要最低限に留めることは箱になるという、近代建築を予見したかの様なクレッサーレ城は実に面白い。
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