2006/07/18 - 2006/07/18
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night-train298さん
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一つ目の村のbarはまだ開いていなかった。
ここから、今日の目的地のゲルニカまでの13.5kmは、店やbarがあるような村はないのだ。
早いうちに、昨日のマドリッドから来た自転車三人組に追い越されたあとは、もう誰にも会うことはなかった。
先に出たマティウスに追い付くことはできなかったし、後から出た四人組に、追い越されることもなかった。
歩いていくと、barの看板が見えてきた。
地図にはそんな表示はないが、大歓迎である。
近付いてみると、ここも開いていなかった。
となりに小さな公園があったので、ひと休みをすることにした。
看板を見て、期待をしただけに、ちょっとがっかりだった。
そこへ隣家の住民の車が到着。
中から男の人が二人でてきて、一人が話しかけてきた。
「コーラを飲むかい?」
はいと答えると、家からよく冷えたコーラを二本、小さなミネラルウォーターのペットボトルを二つ持ってきてくれた。
「ここのbarは今はやってないからね。足の調子はどうだい?」
「マメができそうなんです。」
すると今度は救急箱を持ってきて、足に消毒液を塗ってくれた。
おばさんも出てきて、「がんばって歩いてね」と、応援してくれる。
ガラス瓶に入ったコーラは重いので、ここで飲み干すことにした。
歩いていると、車からの応援も多い。
「銀の道」でもそうだった。銀の道の応援は、南部っぽく、にぎやかで荒々しかった。
ここの応援は、クラクションを鳴らして手を振ってくれたり、窓から顔を出して
buen camino !
と、声をかけてくれる。
3時に目的地のゲルニカに着く。
アルベルゲへ行ってみると、入り口にマティウスが座っているではないか。
4時にならないと、オープンしないのだという。
並んで座っていると、車が入ってきた。
まだ早いけど、開けてくれるという。
ここは私営のアルベルゲで、よく管理されており、シャワーもいいし、設備も整っている。
マティウスと、町の観光に出た。
ゲルニカは、ピカソの絵で有名な町である。
当時フランコによる反乱軍と人民戦線との間での内戦のさなか、フランコを支援していたヒトラーにより、空爆されたのであった。
1937年のことだった。
かろうじて全壊を逃れたサンタマリア教会。
しかし町は爆破されたため、新しい建物で埋め尽くされている。
スペインじゅう、どこにでもある広場は、雨の多い土地柄、屋根付きである。
チリダ(彫刻家)の作品がある公園を通り、バスク議会堂へ行く。
ここは今でも時々使われているという。
美しいステンドグラスの天井があったり、議会堂内の装飾は、ゴージャスで威厳があった。
中庭には、シンボルのオークの木(tree of Gerunika)がある。
昔からこの木の下で教区ごとの話し合いがなされてきた。
バスクの人々にとっては、こころのよりどころなのだろう。
これまでの旅で、すっかりバスク贔屓になった私は、この樫の木のくねくねした形の葉に興味を持った。
今日はスーパーで買い物をして、アルベルゲで食べるとマティウスが言う。
わたしもつきあって、スーパーの中で物色。確か今日のアルベルゲには、電子レンジはあったけど、火は使えないはずだ。
いろいろ考えたあげく、始めての試みである、電子レンジで作るパスタを選ぶ。他にサーディン缶とオレンジジュース。
早速アルベルゲに戻り、不思議なパッケージをあけてみる。
マティウスが説明書を読んで、協力してくれたが、味の濃い、変な食べ物が出来上がった。
私たちはベランダに出て、それぞれの食事が始まった。
マティウスは、まじめで堅物。でもそこがまたおもしろい。
そこへやってきたのは・・・・・・・
一日目の山の上で会った、あのロベルトだった。
マティウスとは初めての出会いだったようで、三人で話をした。
ロベルトは、「また会えて良かったよー」
と言っているが、その言葉に深みがないような気がして、軽くあしらっておいた(!?)
そのうち4人組も到着し、ドリーとマティルダは、すでにどこかでロベルトに会っていたらしく、三人で盛り上がっている。
ロベルトったら、おばさまがたに評判がいいようだ。
私たちの部屋は四人組とマティウス。ロベルトはとなりの部屋だった。
夜から雨が降り始め、かなり蒸し暑い。
そして、ぶ〜ん という不吉な音が。
蚊だった。
大量発生したのか、体中を刺される。私ばかりが刺されているんじゃないかと錯覚するほど。もちろんそうじゃない。
みんなも悩まされているようで、あちこちでガタガタ音がする。
朝までみんな眠れぬまま歩き始めることになってしまった。
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