2007/03/19 - 2007/03/20
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sitejmさん
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二年ぶりに熊野古道を歩きました。
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まずは松本峠へ。
大泊から松本峠を越えて、花の窟神社を経て、有井駅へ行くのが本来のコース(4.5km)。
車を大泊に停めていくので、自分たちは松本峠と、鬼ヶ城跡を目指して、折り返すことにしました。 -
松本峠は昔は交通の要所だったそう。
石畳もきれいに整備されていて、歩きやすい。 -
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このコースの特徴の一つ。
檜や杉の林に竹林が混じります。 -
松本峠から少し歩くと、七里御浜が一望できます。
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振り返ると、入り組んだリアス式の海辺も青く澄んでいます。
写真の大泊海水浴場の水質は、毎年、最も水質の良いAA判定ですよ。 -
峠から歩いて十分ほどで鬼ヶ城にたどり着きます。
城跡というものは、不思議に寂しい。
周囲ののどかさと十字のような案内板が、妙に寂しさを際立たせていました。 -
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鬼ヶ城跡からの熊野灘の眺めも最高です!
(ごみみたいなのが付いていますが、トンビです) -
続いては、曽根次郎坂・太郎坂を目指します。
尾鷲の賀田から熊野の二木島へ抜けるコースですが、二木島側から峠まで歩いてみました。
この峠は、かつて「志摩の国」と「紀伊の国」の国境だったそうで、「自領・他領」がなまって「次郎・太郎」になったのだとか。
緑色の苔がかなりきれいに残っていました。 -
きょろきょりしたり、写真を撮ったりしているわたしの歩みがあんまりにも遅いので、お連れ様との距離が開いていきます。
ちょっと、待って〜! -
待ってったら〜・・・・
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とうとうお連れ様の姿を見失ってしまいました。。
欝蒼としているので、苔も青々としていますが、夕方、一人で歩くのは少し怖いかも。 -
猪垣も残っています。
昔はイノシシやオオカミが多かったのでしょうね。
今では、古道散策中に出会った話は聞きません。 -
二木島湾周辺の光景です。
晴れた日は長閑でいい感じ。 -
この日は、前回の古道散策と同じく、「季の座」に泊まりました。
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前回は、本館の露天風呂付きのお部屋でしたが、今回は、ちょっとお安い離れ部屋。
何だか見たことがあるバンガロー・・と思ったら、会社のバレー部に所属していたときに、合宿で泊まった部屋でした。そういえば、「季の座」は少年の家をリニューアルしたホテルでした。 -
今はホテル仕様で、ベッドもふかふか。
空調も快適です。 -
写真はトホホ・・ですが、本館から離れ部屋までの歩道。
離れは広くて快適ですが、寒い季節は温泉だ、食事だ、という度に、本館まで徒歩3,4分の道のりがちょっと辛いかも・・・(車での送迎があります。1分もかかりませんが)。
お食事は前回と余り変わらないので、写真は省略。
夕食は刺身以外に紀和牛がお勧めですよ。
朝食の干物の備長炭焼きつきのバイキングです。ふぐの干物が絶品です・・・・って、写真なしでは説得力ないですね。
(前回の様子はこちらから→http://4travel.jp/traveler/9874/album/10020172/) -
翌朝は、熊野古道センターを目指します。
中部電力の白い煙突がなんだかものすごく目立っています! -
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「尾鷲ひのき」135mm角無垢材のみで構築した木造建築だそうで。
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続いては、八鬼山越え。
昨日の松本峠コース、曽根次郎坂太郎坂コースは誰でも気軽に歩けるコースなので、「なんだよ、初心者向けかよ」と詰まらなさそうなお連れ様待望のコースです。
八鬼山越えは「西国一の難所」と呼ばれ、かつては山賊や狼が出没したといいます。
ここで行き倒れた巡礼も多く、石畳の傍らには石仏や墓碑が多いのだそう。。(私は初心者向けコースで十分です・・・・・) -
日当たりがよく、木もすくすく育っていて、とても気分のいいコースのように思えましたが・・・・
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難所より、びっくりするのが「落書き」
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地権者の同意なしに行政が世界遺産に登録した、と反発する形で書かれたものですが
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いたるところに書かれていて、悲しくなってしまいました。
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写真を拡大していただくと、右側に並んだ木の一部に真っ赤なペンキの付着が見えます。
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分かりにくいですが、最大の難所「七曲り」。
曲がりくねって勾配がきつい。
晴れた日にトレッキングシューズで歩くのなら、ちょっと厳しい程度のウォーキングコース。
しかし、かつて、心や身体に病を抱え、必死の思いで日本各地から歩いてやってきた巡礼者たちが、ここを草鞋や脚絆で上るのは大変だったことでしょう。
しかも、この地はとても雨が多くて、雨の日の古道は、川みたいなものだったでしょう。 -
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一見、荒れているのか、本当に道なのか、分からないようなところも。
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八鬼山ルート沿いには、2〜4mくらいの大きな岩がごろごろ。
写真は「烏帽子石」「蓮華石」。烏帽子のような形と仏様の座る蓮華台のような形をした二つの岩です。
その形から「男石」「女石」とも・・・・。
(こんなところにも、例の「落書き」が) -
歩くこと二時間。ようやく八鬼山峠に到着!!
・・・・でも、峠にあるのは、この表示だけ・・・。 -
峠近くの東屋から。
できれば、元画像でご覧になってくださいね。 -
峠で折り返して、山を下りました。
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この旅行記へのコメント (8)
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- 吉備津彦さん 2009/02/10 14:12:31
- 初めまして
- これはいけませんね。
マナー違反です。
- sitejmさん からの返信 2009/03/11 20:56:14
- RE: 初めまして
- > これはいけませんね。
>
> マナー違反です。
吉備津彦さま、
すみません、コメントいただいていたのに気づかなくって・・・。
ほんと、熊野古道の八鬼山越えだけは、落書きがひどいんです。
地権者が世界遺産登録に反発して、自分の樹に落書きをしてらっしゃるようなんですが、それにしたって、樹木には罪はありませんからね。
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- il_boscoさん 2007/04/01 07:24:32
- 落書きは衝撃的ですね…
- おはようございます、jmさん
熊野古道ですか。もう本当に遥かなるという所になってしまいました。
関東でも盛んにキャンペーンをやってることもあるのですが、ほとんど
の人は熊野?何処それっていうのが実態ではないでしょうか…
写真を見ていると義経、弁慶一行が頼朝の追っ手から逃れて紀伊山中
を彷徨った頃と変わっていないんだろうなぁという雰囲気があります
ね。
突然飛び込んでくる落書きは衝撃的ですね。何でこんなことをと訪れる
人は皆思うのでしょうね。私もきっとそう思い怒りに似た感情を持つの
でしょうけど…。一方で、地権者にしてみれば「今までおれひとりでこ
の山を守ってきたんだ。それを勝手に世界遺産なんて面倒臭いものに
しやがって…」って思いはあるでしょうね。どういうプロセスで世界
遺産になるかよくわからないのですが、こういう広大な地域の世界遺産
への指定って色々な人の思惑があり難しいものなんですね。
ではでは
- sitejmさん からの返信 2007/04/01 23:03:30
- RE: 落書きは衝撃的ですね…
- il_boscoさん、こんにちは。
>関東でも盛んにキャンペーンをやってることもあるのですが、ほとんど
>の人は熊野?何処それっていうのが実態ではないでしょうか…
自分のような地元の民としては、その方がいいかも・・という感もあります。世界遺産にならなくても、いいところだと思う人にとっては、いい場所な訳ですから。
>こういう広大な地域の世界遺産への指定って
>色々な人の思惑があり難しいものなんですね。
世界遺産もそうですが、実家が国か県の文化財に指定された知人の話では、家の改修も勝手に出来ない、と困っていました。
必ずしもメリットがあるわけではないのですね。
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- jijiさん 2007/03/29 19:09:38
- こんにちは
- sitejmさん、おひさしぶりです〜
sitejmさんも、熊野 八鬼山越えに行ってらしたんですね♪
毎回、わぁーと思うけどホント風景の切り取り方が素晴らしいですww
同じ場所なのに、ぜんぜん違ってみえます。
落書き、ショックでした。
長い年月を越えてきた、木々、石、苔にまで・・・
ほんとにショックでした。。。
- sitejmさん からの返信 2007/03/29 23:07:10
- RE: こんにちは
- ジジさん、こんにちは。
書き込み、ありがとうございます。
八鬼山越え、割合ハードですけど、自分が今までに上った4コースのうちでは、一番面白いコースだと思いました。
>落書き、ショックでした。
>長い年月を越えてきた、木々、石、苔にまで・・・
>ほんとにショックでした。。。
そうですね。ジジさんが落書きの写真を載せないようにしておられたのに、私は載せてしまってすみません。
落書きはひどいものですが、地権者の方としては、十分な説明を受けていない(世界遺産になると管理が大変になるなど)のに、行政が勝手に遺産登録したという、治まらない怒りがあったようです。気持ちを考えると気の毒な気もするのですが・・・。
- jijiさん からの返信 2007/04/01 09:46:42
- RE: こんにちは
- いえいえ、すみませんだなんて、とんでもないです〜
そうですね。
人それぞれ立場によって思いは違うでしょうが
物言わぬ者に矛先を向けなくてもと・・・思ってしまったのですが、
落書きをした方も、物言えぬ者だったんでしょうか・・・ね?
- sitejmさん からの返信 2007/04/01 23:05:55
- RE: こんにちは
- ジジさん、
>物言わぬ者に矛先を向けなくてもと・・・思ってしまったのですが、
>落書きをした方も、物言えぬ者だったんでしょうか・・・ね?
そういう意味だったのですね。
地権者からすれば、石も木も俺のもんや!!と思ったのかもしれませんが、石や木にすれば、蛍光塗料でべたべた塗られて、ほんとに迷惑な話ですね。
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