フィヨルド観光の拠点ベルゲンからフロム鉄道へ

2001/07/05 - 2001/07/10

ヨーロッパ駐在中の友人とノルウェーの第二の都市ベルゲンへ。当時あまりノルウェー観光の情報がなく、ベルゲンに到着してから旅程を大変更。絵のように美しいベルゲンの街並みを2泊して堪能した後、船で藍色に深く水をたたえるフィヨルド観光しつつフィヨルドの奥に位置しているフロムへ。北欧の短い夏の喜びに満ちたフロムで1泊し、実はマニア垂涎？らしいフロム鉄道に乗って急勾配の景観を楽しむ。特急に乗り継ぎ首都オスロへ。
100万年以上前の氷河時代、北欧は氷河に覆われていた。氷河は川床に形成され、重みでますます谷がえぐられた。やがて氷が溶けるにつれ、海水が深い谷に入り込みフィヨルドが造られた。ノルウェーのフィヨルド程規模が大きいものは他にはない。最長で200kに及び、水深も1350mに達するところもある。世界にここだけの風景・・・また一つ知ってしまった！

エリア ベルゲン(ノルウェー)

• 同行者: 友人
• 交通手段: 鉄道 船
• 航空会社: JAL

成田→アムステルダム（ここで友人と合流）→ノルウェーのベルゲンへ。ベルゲンでスーツケースが出てこなくて泣！！でも翌日にはホテルに届けられて、つつがなく旅が続けられました。

18世紀の木造の家がハーバー沿いに立ち並ぶ世界遺産のブリッケン地区。

各国の人々が集う。

ブリッケン地区の土産品店「TROLL(トロル）」。トロルは妖精＋小人＋小鬼みたいなもの？トロル人形は人気商品らしい。

バーバーすぐそばのフィッシュ・マーケット。鮭、たら、蟹、魚の卵（イクラもトビコもひっくるめて”キャビア”と言う）など並ぶ。こちらの人は魚好き。そしてちょうちんあんこうが！あんこうも食べるのか！

フニクラに乗り丘の上の展望台へ。

ベルゲンのハーバーが一望。7月ごろ夜11時頃まで明るく、レストランなども夜中まであいている。9月過ぎると夕方5時には閉めてしまう。

翌朝ベルゲンはもやがかかっていたが、気温が上がると快晴に。高速フェリーでベルゲンを出て、いくつかのフィヨルド、港に寄りつつ、ノルウェー最大のソグネフィヨルドを通りフロムまで約4時間。高速なので風が強く冷たくあまり外にはいられない。

水面から切り立つ山、一方水深はいきなり数100mから1km以上に達するのでその差は2kくらいゆうにある。深く冷たい水の色は濃い。

1泊してみたいと思うような小港に寄りながら進む。ここまで水にはばまれた地形で昔の人はどう生活していたのだろうと思う。産業として通信が発達した理由がよくわかる。

奥に行くにつれ滝もあちらこちらに。

フロムに到着。ちょうど高級大型客船も寄港し、3時間ほどで出発していった。

馬車に乗ってフロムのミニツアー。

ガイドの女の子。夏場は愛犬とこのバイト。冬は農場へ行くそうだ。

草原の野草がそよ風にゆれる。とても牧歌的。

人々は狭い平らな土地を耕作して暮らしている。

夜8時過ぎてもこの明るさ。船が行きかうこともなくなったフィヨルドは静か。

翌朝、フロム鉄道に乗る。世界一勾配のきつい軌道を走る。

穏やかな農場の風景。

左右の頭上には滝が。

途中ショッスフォッセンの滝で停車。滝の中から乙女が現れ舞を踊る謎のパフォーマンスつき・・・

フロム鉄道終点ミルダルからベルゲンとオスロを結ぶベルゲン線に乗り換え、オスロを目指す。高地を走るので夏なのに雪の残る荒涼とした景色が広がる。

オスロに到着。ノーベル平和賞の授賞式が行われる市庁舎。

オスロのハーバー。

ノルウェーの彫刻家グスタウ・ヴィゲーランによる200点の彫刻があるフログネル公園。このかわいくない赤ちゃんが目玉らしく、オスロ中にポスターがある。

中央にそびえる石柱モノリッテン。121人の老若男女が絡み合う。製作に13年かかったそうだ。

ノルウェーは古くはバイキング、そして南極探検のアムンセンやコンチキ号のヘイエルダールを生み出した国。コンチキ号漂流記を夢中になって読んだことを思い出しながら、それぞれの博物館を見ました。

オスロのメイン・ストリート、カール・ヨハン通り。一国の首都というにはとてもコンパクトなオスロ。歩き回れる範囲に主要な建物があり、公園や緑もいっぱい。

国立劇場の前にはイプセンとグリークの像がある。

国立美術館。ノルウェーを代表する画家ムンクの叫びもここに所蔵。