1976年3月00日<br /><br />せっかく遠くの日本からやって来た息子に、いろいろと案内してやりたかったが、まだ仕事が安定していない私は、十分のことをしてやれなかった。<br /><br />夜にはゆっくり話す時間があり、久々に世の中ことや世界情勢などについて、話し合った。<br />日本に暮らしておれば、なかなかこんなにゆっくり話す機会がないものだ。<br /><br />クワマに頼んで、ザイールの名物料理モアンバを作ってもらい、ご馳走もできた。<br />モアンバはムアンバとも言い、この地方一帯に広く存在する。<br /><br />宴会やパーティなどで火囲み、賑やかになべをつつきあう雰囲気がある。<br /><br />ニワトリか魚のシチューだが、パームオイルを使うので独特の味が出ている。<br />ロリエやレモンで、味の調節をする。<br /><br />日曜には、キンシャサ市内の案内もできた。<br />ここに住む人たちの様子を見せようと、大統領公邸だけでなく、ザイール人の住んでいる地区や、騒然とした市場などにも連れて行く。<br /><br />私の周辺が気を利かせて、息子をゾンゴの滝を案内してくれた。<br />近くにある自然公園で、熱帯雨林のムードが漂う場所のようだ。<br /><br />息子は、私の立派な広いマンションや、私の世話をマメマメしく世話をしてくれるクワマなどを見て、安心したらしい。<br /><br />帰国の飛行機も、乗り継ぎ地点のパリのホテルも自分ひとりで手配し、帰っていった。<br />

息子と語り合う二週間　片瀬貴文のキンシャサ日記【466】

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1976/03 - 1976/03

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#グルメ

ソフィさん

1976年3月00日

せっかく遠くの日本からやって来た息子に、いろいろと案内してやりたかったが、まだ仕事が安定していない私は、十分のことをしてやれなかった。

夜にはゆっくり話す時間があり、久々に世の中ことや世界情勢などについて、話し合った。
日本に暮らしておれば、なかなかこんなにゆっくり話す機会がないものだ。

クワマに頼んで、ザイールの名物料理モアンバを作ってもらい、ご馳走もできた。
モアンバはムアンバとも言い、この地方一帯に広く存在する。

宴会やパーティなどで火囲み、賑やかになべをつつきあう雰囲気がある。

ニワトリか魚のシチューだが、パームオイルを使うので独特の味が出ている。
ロリエやレモンで、味の調節をする。

日曜には、キンシャサ市内の案内もできた。
ここに住む人たちの様子を見せようと、大統領公邸だけでなく、ザイール人の住んでいる地区や、騒然とした市場などにも連れて行く。

私の周辺が気を利かせて、息子をゾンゴの滝を案内してくれた。
近くにある自然公園で、熱帯雨林のムードが漂う場所のようだ。

息子は、私の立派な広いマンションや、私の世話をマメマメしく世話をしてくれるクワマなどを見て、安心したらしい。

帰国の飛行機も、乗り継ぎ地点のパリのホテルも自分ひとりで手配し、帰っていった。