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プエルト・エスコンディード。世界的に有名なサーフィンのメッカ。メキシコシティから遥々17時間もかけて夜行バスでやってきた。久しぶりのサーフィンを楽しむために。待望の青い海、延々と続く白い砂浜、燦燦と照りつける真っ赤な太陽。セットで頭オーバーのビッグウェーブ。<br /><br />  だけど僕はちっとも波に乗れないでいた。理由はわかっている。波のコンディションや体の調子よりも精神的な問題。とにかく持ってきた本がよくなかった。<br /><br />  N・ホーンビィ著『ハイ・フィデリティ』。<br /><br /><br />  ジョン・キューザック主演で映画にもなったイギリスのベストセラー小説。36歳のイケテナイ独身男性の恋愛話だ。<br /><br />(⇒34歳でイケテナイ独身の)僕と小説の主人公を重ねずにはいられなかった。サーフィンそっちのけで汚いドミトリーのベットの上で小説の世界に没頭してしまう。この本のおかげですっかりサーフィンする気をなくしてしまった。 <br /><br />『どんな人間かではなく、何が好きかのほうが大切だ。』<br /><br /><br />   主人公ロブが常日頃思っていること。彼は超レコードマニア。儲かっていない中古レコード屋を経営している。どんな音楽を好むかなど趣味趣向でその人自身を判断してしまう。それを恋愛対象の女性にも当てはめてしまうバカ男。優先度は常に音楽と自分。そんな考えだから彼は36歳まで独身だ。<br /><br />  まさに僕もそう。僕が20代〜30代前半まで優先していたことベスト5。?仕事 ?海外旅行 ?飲み会 ?サーフィン ?映画・・・本、音楽、ゲームと?番目は絞れない。思い返せば、なぜもっと女性と一緒にいることや好きな子のために時間に費やさなかったのだろう。自分ばかり優先して好きなことをしてきた結果が34歳独身。現在は無職のまま放浪旅行してメキシコに来ているわけで。どこの国でも自己中のお気楽人生を送ってきたものは同じ結末に至るようだ。<br /><br />  しかし小説の主人公はダメ男のままで終わらない。クライマックスで主人公のことをおもう彼女マリーはいう。<br /><br />  「どこかで人生が方向転換して向こうから道がひらけてくるだろうなんて待ってちゃだめ。(中略)あなたはもう36なのに子供もいない。いつ子供をつくる気なの?40歳になったとき?50?たとえば40歳で作ったとして、今度はその子があなたと同じ36歳になるまで子供をつくらなかったらどうする?聖書がいっている寿命の70歳よりまだ長生きしなければ孫の顔も拝めないのよ。つまり、あなたは色んな可能性を潰しちゃっているってことじゃない?」<br /><br />  マリーの辛辣な発言は僕に対して言っているように聞こえてしまう。耳が痛い、いや小説だから目が痛いというべきか。さらにマリーはトドメを刺す。<br /><br /> 「もう人生の半分を生きてきたっていうのに、あなたは19歳のときとなにも変わっていないじゃない。」<br /><br />  特に最後のセリフは効いた。どんなにアルコール濃度が高く純度の高いテキーラよりもガツンときた。<br /><br />  ザッツライト。確かに34歳になるのに何も成し遂げていない。19歳のときから僕は何か成長しただろうか?・・・僕の好きなベスト5以外はすべて中途半端。残念ながら思いつかない。これからどうしたらいいんだ?サーフィンしてて人生の道が切り開けるだろうか?この時間を将来あるパートナーと過ごすべきではないのか?確かなのはビーチでひとりで過ごしている場合じゃないってこと!<br /><br />  小説の主人公ロブはマリーの手助けの甲斐あってどんどんやる気になっていく。紆余曲折あったが最後に彼は考えが変わる。<br /><br /> 『大切なのはどんなものが好きかではなく、どんな人間であるかだという気がしている。』<br /><br />  そしてマリーに結婚を申し込み、小説はハッピーエンド。小説はいいよなぁ、最後はこうなるんだから。。。<br /><br /> 僕という現実の物語はどんな結末を迎えるのだろうか?とにかく自分から動いて何かを始めないと。小説を読み終えると僕は逃げるように宿を跡にした。次の目的地は決まっていない。とにかく一刻も早くここを抜け出すためにバス停へ向かった。<br /><br />   <br /> 自分の好きなことばかりしてきたことへのあがない。大切なのは『どんな人間であるか』。そのためには『旅先で何処に行ってどんなことをするかよりも、だれと過ごすか。』のほうが大事である(勝手な僕流解釈)。<br /><br /><br />新たな贖罪の旅へ。そしてまだ見ぬ僕のマリーを探しに行こう。<br />

メランコリックな波@プエルト・エスコンディード

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2007/01/26 - 2007/01/26

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フーテンの若さん

フーテンの若さんさん

プエルト・エスコンディード。世界的に有名なサーフィンのメッカ。メキシコシティから遥々17時間もかけて夜行バスでやってきた。久しぶりのサーフィンを楽しむために。待望の青い海、延々と続く白い砂浜、燦燦と照りつける真っ赤な太陽。セットで頭オーバーのビッグウェーブ。

  だけど僕はちっとも波に乗れないでいた。理由はわかっている。波のコンディションや体の調子よりも精神的な問題。とにかく持ってきた本がよくなかった。

 N・ホーンビィ著『ハイ・フィデリティ』。


  ジョン・キューザック主演で映画にもなったイギリスのベストセラー小説。36歳のイケテナイ独身男性の恋愛話だ。

(⇒34歳でイケテナイ独身の)僕と小説の主人公を重ねずにはいられなかった。サーフィンそっちのけで汚いドミトリーのベットの上で小説の世界に没頭してしまう。この本のおかげですっかりサーフィンする気をなくしてしまった。

『どんな人間かではなく、何が好きかのほうが大切だ。』


 主人公ロブが常日頃思っていること。彼は超レコードマニア。儲かっていない中古レコード屋を経営している。どんな音楽を好むかなど趣味趣向でその人自身を判断してしまう。それを恋愛対象の女性にも当てはめてしまうバカ男。優先度は常に音楽と自分。そんな考えだから彼は36歳まで独身だ。

 まさに僕もそう。僕が20代〜30代前半まで優先していたことベスト5。?仕事 ?海外旅行 ?飲み会 ?サーフィン ?映画・・・本、音楽、ゲームと?番目は絞れない。思い返せば、なぜもっと女性と一緒にいることや好きな子のために時間に費やさなかったのだろう。自分ばかり優先して好きなことをしてきた結果が34歳独身。現在は無職のまま放浪旅行してメキシコに来ているわけで。どこの国でも自己中のお気楽人生を送ってきたものは同じ結末に至るようだ。

 しかし小説の主人公はダメ男のままで終わらない。クライマックスで主人公のことをおもう彼女マリーはいう。

 「どこかで人生が方向転換して向こうから道がひらけてくるだろうなんて待ってちゃだめ。(中略)あなたはもう36なのに子供もいない。いつ子供をつくる気なの?40歳になったとき?50?たとえば40歳で作ったとして、今度はその子があなたと同じ36歳になるまで子供をつくらなかったらどうする?聖書がいっている寿命の70歳よりまだ長生きしなければ孫の顔も拝めないのよ。つまり、あなたは色んな可能性を潰しちゃっているってことじゃない?」

 マリーの辛辣な発言は僕に対して言っているように聞こえてしまう。耳が痛い、いや小説だから目が痛いというべきか。さらにマリーはトドメを刺す。

 「もう人生の半分を生きてきたっていうのに、あなたは19歳のときとなにも変わっていないじゃない。」

 特に最後のセリフは効いた。どんなにアルコール濃度が高く純度の高いテキーラよりもガツンときた。

 ザッツライト。確かに34歳になるのに何も成し遂げていない。19歳のときから僕は何か成長しただろうか?・・・僕の好きなベスト5以外はすべて中途半端。残念ながら思いつかない。これからどうしたらいいんだ?サーフィンしてて人生の道が切り開けるだろうか?この時間を将来あるパートナーと過ごすべきではないのか?確かなのはビーチでひとりで過ごしている場合じゃないってこと!

 小説の主人公ロブはマリーの手助けの甲斐あってどんどんやる気になっていく。紆余曲折あったが最後に彼は考えが変わる。

『大切なのはどんなものが好きかではなく、どんな人間であるかだという気がしている。』

 そしてマリーに結婚を申し込み、小説はハッピーエンド。小説はいいよなぁ、最後はこうなるんだから。。。

 僕という現実の物語はどんな結末を迎えるのだろうか?とにかく自分から動いて何かを始めないと。小説を読み終えると僕は逃げるように宿を跡にした。次の目的地は決まっていない。とにかく一刻も早くここを抜け出すためにバス停へ向かった。

  
 自分の好きなことばかりしてきたことへのあがない。大切なのは『どんな人間であるか』。そのためには『旅先で何処に行ってどんなことをするかよりも、だれと過ごすか。』のほうが大事である(勝手な僕流解釈)。


新たな贖罪の旅へ。そしてまだ見ぬ僕のマリーを探しに行こう。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • アル中さん 2007/02/16 19:54:33
    がんばります!
    こんばんは〜
    メールありがとうございました!!
    嫁探し難航しているようですね〜

    何か、ものすごく考えさせられる旅行記です。
    ビール頭にガツンと来ました!

    はぁ〜
    自分も、もっと先の事考えなきゃな〜
    行動も起こしてないや〜
    行動を起こしている、わかさんはまだ偉いと思います。

    なんか、周囲から言われる事があります。
    年の割には、子供みたいだな〜って。。。
    いつまでも、大人になれない。

    >「あなたは19歳のときとなにも変わっていないじゃない。」
    そのまんま自分だ。

    でも、最近この人ならという人に出会いましたよ
    TVの中で
    女優の「柴咲コウ」です。。。

    どうも、頭の中はまだ13歳ぐらいです!

    はぁ〜

    フーテンの若さん

    フーテンの若さんさん からの返信 2007/02/21 07:50:36
    RE: がんばります!
    アル中さん

    面白いですねぇ!僕はぜんぜんえらくないですよー

    「柴咲コウ」僕も大好きですよー

    どろろ見たいなぁ

    アル中さん、お互い13歳同士がんばりましょうね!!

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