2006/02/14 - 2006/02/14
224位(同エリア262件中)
そよ風さん
大月市内から臨む断崖絶壁の山肌、稚児落しと呼ばれる切り立った岩壁は、落城のおり織田の軍勢から落ち延びるさいに、幼な子を投げ落としたという悲しい伝説があります。
山頂には小山田氏が築いた難攻不落といわれた岩殿城の面影だけがいまも残り、静けさのなかにふと戦国時代を偲び、戦乱の世を生きた人たちは、秀麗な富士の姿を眺めては何を思ったのかと気になったりもします。
岩殿山についてはたくさんのかたが記事を書いていらっしゃるので、山行の様子などは省略させていただき、山道を、人知れず枯れた味わいで賑わせている花たちに注目してみました。
枯れた花なんて、そうおっしゃるかたも多いと思いますが、温かみある冬の趣をもった枯野の花たち、誰に見られることなくひっそりと風にゆれる姿からは、もののあわれを感じてしまいます。
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唯一枯野にあって彩を添えていた赤い実
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