2006/01/21 - 2006/01/23
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VAGABONDさん
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門司港レトロから関門海峡を渡り、壇ノ浦、明治維新、日本の歴史を動かした舞台・下関へ。冬の名物、と言えば何といっても「あれ」ですね。
「関門巡りの旅」続編です。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- ANAグループ
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対岸の門司港と同じく、明治〜大正期の大陸航路華やかなりし頃、貿易港として繁栄した下関には、今尚往時の面影を偲ばせる洋館が残されているそうです。早速、唐戸交差点付近で、雰囲気のある洋館が2つ並んでいるのを発見しました。
左が「下関南部町郵便局」、国内最古の現役郵便局舎です。外見は重要文化財のような煉瓦造りの建物ですが、中は普通の郵便局という所が素敵です。右が「旧秋田商会ビル」現在1階が観光情報センターになってます。2、3階は未見ですが、内装が和風住居なのだそうです。 -
国道9号線を挟んで、ちょうど唐戸市場の前にある「亀山八幡宮」の境内には、下関らしいモニュメントがありました。空飛ぶ「ふく」の銅像、世界最大(!)だそうです。
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亀山八幡宮は、西暦859年の創建と伝わる古社で、「関の氏神」として地元では親しまれています。かつて、この神社のすぐ前は海で、九州へ渡航するための重要な「関所(赤間関)」でした。(「下『関』」の名前はこれに由来しています。)現在、九州への玄関口であると同時に、都へと続く街道の起終地点でもあった場所には、その面影は全くありませんが、門前下には、この通り「山陽道」と揮毫された碑が建てられていました。
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一般客も利用可能な卸売市場「唐戸市場」へやって来ました。競りは早朝に終了し、場内は地元の方達や観光客で大賑わい。各店舗前には、名物・寿司バイキングも登場し、新鮮な地魚を使った握り寿司が手頃な価格で販売されていました。
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お客さんは、オープンショーケースに陳列された寿司の中から、好みのものを選びます。色とりどりの寿司が並ぶ様子は、さながらケーキバイキングのようです。
テイクアウトしたら、すぐ後ろにあるテーブル席または、場外の好きな場所で、どうぞ。ふく味噌汁と一緒に食べるのがお勧めです。 -
有名な話ですが、下関では「ふぐ」のことを福に通じるとして「ふく」と呼びますね。それだけ特別な魚ということなのでしょう。熟練調理人さんが、見事に丸ふくをさばく様子を見たかったのですが、ちょっと来るのが遅かったようで。すでに、グル剥き、内臓無しの立派な「身欠きふく」になっておりました〜残念です。
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このショーケース一列、全部ふく、です。
こんな光景が見られるのも下関ならでは、ですね。
かなり細かく値段設定がされていました。 -
下関のもう一つの名物です。
かつて遠洋捕鯨基地として名をはせたこの町には、「大洋漁業(現:マルハ)」の本社もありました。現在も国内に数箇所しかない調査捕鯨基地の一つです。市内には、くじら料理専門店も幾つかあって、一般家庭の食卓でも普通に登場するほど、親しまれている食材なのだそうです。 -
観光1日フリー乗車券を購入して、路線バスで市内を回るのも良いですが、こんな良い天気の日は空気を肌で感じながら観光したい気分になります。市内の協賛ホテルでレンタサイクルが借りられたので、これを利用して、海を眺めながらサイクリングしました。
まずは、唐戸市場のボードウォークから海峡と関門橋をパチリ☆です。 -
国道9号線(歩道)を海を眺めながら自転車で走ること、約10分。「みもすそ川公園」に到着しました。この公園前の海域は、関門海峡が一番狭まった場所で「早鞆の瀬戸」と言われる、潮流が速く、激しく変化する船の難所です。今から800年以上前、ここで源平の雌雄を決した海戦「壇之浦の合戦」が行われました。目の前に広がるのは、ここに4,000隻の軍船が終結したとは思えないほどの穏やかな海です。「古戦場跡」と書かれたレリーフと遥か頭上に架かる関門橋を背景に、パチリ☆です。
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この公園には歴史的な記念碑が幾つもあるのですが、これも、その一つです。「檀之浦の合戦」を中世から近世、貴族から武士へと歴史が動いたエポックメイキングな出来事とすると、こちらは武士の時代の終わりを告げた「明治維新」の幕を開けた事件の記念碑と言えるでしょう。「下関砲撃事件(馬関戦争)」の砲台跡です。砲身は戦利品としてフランスへ持ち去られてしまったため、鎮座しているのは模造品です(本物の長州砲は長府の博物館で1基だけ見ました)¥100を入れると、発射音がする仕掛けがありました。
それにしても…こんな狭い場所で歴史的大事件が2度も起きたなんてスゴイことです。 -
関門海峡を渡るには次の4つの方法があります。
1.電車
2.車
3.連絡船
4.徒歩
最初に3.を利用したので、次は自分の足で歩いてみることにします。どこを歩くかと言うと、関門橋ではなく(ここは高速道路only)すぐそばに掘られた全長780mの海底トンネルの中です。トンネル自体はれっきとした国道なのですが、上下2層構造になっていて、下層部分が歩行者(自転車、バイク含)専用道路となっているのです。下関側の入口は、みもすそ川公園と国道を挟んだお向かいで、写真のような大きなエレベーターが、来る人を待ち構えていました。トンネル内では自転車は手押しになるので、面倒な方、往復する方は入口付近に止めて出かけましょう。
(※写真は門司側で撮影したものです) -
エレベーターで一気に55mほど下降して、トンネルの端に到着します。この先は正真正銘の海底です。勾配が想像以上に急な下りで、先の様子は良く見えません。ジョギングされている方がいましたが、雨の日は濡れずにすむので良いかもしれませんね。
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歩き始めてから10分弱で、山口〜福岡県境部分に到着しました。道に引かれた線の向こう側は、福岡県です。
ベタですが、県境線を跨いだ写真など、撮影してみては如何でしょう(笑) -
トンネル内を15分位歩いた後、再びエレベーターに乗って地上へ出ました。久しぶりの太陽が眩しいです。たどり着いた先は、対岸の北九州市・和布刈(めかり)地区。九州の最北端部分にあたります。
門司側の出口を出てすぐのところに、「和布刈神社」の社殿が海峡を臨むように建てられていました。参道部分が、ちょうど関門橋の真下付近にあり、空を見上げると、頭上の高い位置を車が通過していくのが、良く見えました。 -
「和布刈神社」の規模は、それほど大きくはないですが、その歴史は非常に古く、創建は西暦200年と伝えられる、神武皇后の遠征伝説ゆかりの由緒ある社です。旧正月の大晦日から元旦かけて行われる古式ゆかしき「和布刈神事」は、1月の季語としても有名ですね。深夜、神職が本殿前から海中へと続く石段を降りて、引き潮で現れた岩礁に生えるワカメを刈って、それを神前に捧げるという約1300年も続く新年の予祝行事。松本清張の推理小説「時間の習俗」の冒頭でも詳しく描写されています。(この小説では、神事の様子を撮影した写真が重要なトリックになってます) 今年は2月18日にとり行われる予定だそうです。
速い潮に洗われて、表面が凸凹になってしまった石灯籠が、下関の街をバックに波間に佇んでいました。 -
和布刈神社の御神体は、神功皇后が龍神から授けられたと言い伝えのある二つの珠「満珠(満つる珠)」「干珠(干る珠)」だそうです。少し高台に上がって海峡を眺めると、東の海上に、この珠から生まれたとされる可愛らしい島が2つ浮かんでいる様子を見ることができます。
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川のように狭く、流れが速い(!)海峡を大型貨物船が悠々と航行していく様子を間近で見られました。結構、迫力があります。
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御歳8つで入水された安徳天皇を祀った赤間神宮の境内から海峡を眺めました。
「今ぞ知るみもすそ川の御ながれ波の下にもみやこありとは」との辞世を残し、幼帝と波間へ消えた二位の尼の願いを叶えるかのように、竜宮城を模した水天門。門越しに望む壇之浦は、キラキラと蒼く輝いて見えました。 -
赤間神宮のすぐ隣に、ふく料理発祥の店「春帆楼」があります。名店に相応しく、お手軽には利用できそうにないので、ここはパス(笑)代わりに敷地内にある日清講和記念館を見学しました(入場無料)
館内には日清戦争後の和平条約締結会議が行われた会場がそのままの状態で保存されています。歴史の教科書上の出来事が行われた場所を、実際間近で見るというのは、ちょっと不思議な感じがしました。 -
交渉当時の要人達の着席位置もちゃんと札で示されてます。全権大使だった伊藤博文は、一際立派な椅子に座っていたようです。お向かいは、清国全権大使の李鴻章でした。
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唐戸まで戻ったところでお昼になりました。折角、本場へ来たのですから「ふく」は是非とも食べておきたいもの。しかし、それなりの店ですと、昼間とはいえ、コースは¥5,000以上するのが普通です。次の目的地移動まで時間が無かったこともあって、軽く単品で頂くことにしました。
カモンワーフ内にある和風レストラン「からと屋」さんで、こんなお得なメニューを発見しました!「からと屋御膳」(¥2,680)です。昼のみの提供ですが、ふく(刺身、唐揚げ、煮物)鯨(竜田揚げ、おばいけ)あんこう(小鍋)と下関名物の海産物が一堂に会する魅力的な内容♪料理の数が多すぎて写真1枚に収まらない(笑)のが難点ですが。海峡を見下ろせる窓際席をリザーブするのもお勧めですよ。 -
↑の写真に入りきらなかった一品、「鯨のオバイケ」です。鯨の尾の部分で、独特の歯応えと淡白な味わいが特徴です。おばいけ、おばけ、さらしくじらなど、地域によって呼び名は様々で、酢味噌またはからし酢味噌で頂くのが一般的なようですね。知合いに聞いたところ、地元ではスーパーのお惣菜コーナーで普通に売られているそうです。
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電車に乗るために下関駅へと移動します。途中、西日本一高い展望室があるという「海峡ゆめタワー」に立寄りました。
天気が良かったこともあって、素晴らしい眺めです。関門橋の後ろに、周防灘が広がっている様子もバッチリ見えました。 -
海峡に浮かぶ平たい小島が「巌流島」です。
埋め立てた人工島にも見えて、全景を見る限り、ちょっとイメージが…という感じもします。
定期連絡船があるので、実際、上陸して武蔵、小次郎の気分を味わうこともできそうです。 -
さらに回って、眼下に下関駅界隈を眺めます。
訪問直前に、心無い一人の人間によって焼失させられた駅舎周辺には工事用防護柵(緑と白の部分)が張り巡らされてました。三角屋根の歴史ある駅舎だっただけに残念です。駅舎の後ろにある水路は川ではなくて、市街と彦島とを隔てる海峡(小瀬戸)です。彦島は平家最後の砦の地でもあり、ふく専用市場で有名な南風泊港があります。 -
北緯34度6分38秒の本州最西端の場所「毘沙ノ鼻」(飛び出た部分)も綺麗に見えました。
ここには展望広場があって、日本海に沈む夕陽が美しく見えるそうです。 -
前泊地をあらためて眺めます。まさに目と鼻の先です。夜とはまた違った表情を見せてくれています。レトロハイマート(レトロ展望室)が一際高く目立ってますね。
ゆめタワー展望室の階下には、ちょうどillyカフェが出店準備をしてました。これらの絶景を見ながらお茶ができると思います。近くまでお越しの際は、立ち寄ってみるといいかもしれません。 -
おまけ、です。
下関を後にして、この日の夕食は福岡市内で頂きました。
水炊きの名店「水月」さんにて、コースをひととおり、最後のスープ一滴まで(笑)堪能しました。
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