アラビアンパスでクウェートへ日帰り旅行

2007/01/04 - 2007/01/04

EKでドバイへ向かい、アラビアンパスを利用して中東を周遊したわけですが、クウェートへはドバイから日帰りしました。飛行機は意外にもほぼ満席状態、石油大国だけあり、欧州系の技術者も多く搭乗していました。
この日は木曜日だった事もあり、町は静まり返っていました。市内中心しか歩いていないので、全体的な治安状況はわかりませんが、少なくとも市内中心は日中歩くことに関しては問題ありません。しかし、ヒルトンやリッツカールトンといった主要ホテルに入るには金属探知機を通らねばホテルに入れぬほど、厳しく監視され、物々しい雰囲気でした。イラクとの国境が直ぐそばにあるので、テロ対策として止むを得ない対策だとは思いますが、驚きました。

エリア クウェート(クウェート)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー
• 航空会社: エミレーツ航空

ドバイからクウェート迄の一時間45分のフライトで配膳された朝食。朝食なので余りボリュームがありませんが、夕方の便ですとサナア〜ドバイ線のチキンとほぼ同様のホットミールが配膳されました。パンは二枚とも美味しかったです。
　果物はふんだんにカットメロンが入っていますが、メロンの苦手な自分は他の果物にメロンの香りがつき食べることができませんでした。

クウェートの首都、その名もクウェート・シティ。まるでドバイのように多くの高層建築が建設されつつます。10年前のクウェートにはこうした高層建築は全くなかったのだとか。バーレーンやドバイ、アブダビに触発されて急激に成長を遂げているそうです。クウェートのダウンタウンはドバイのそれよりも混沌としているわけでなく、整然としています。これからドバイを目指して発展していくのでしょう。それにしても90年の湾岸戦争でイラク軍によって街は攻撃を受けたと聞いていますが、15年以上も経った今、街を歩いているだけでは戦争があったことを微塵も感じません。

近代的なクウェートの街中に場違いにポツリと残されたアル・ジャハラ門。1956年位までのクウェート・シティはこの門より内側の規模でしたが、発展と共に城壁や門よりも外にも街が膨れ上がっていったそうです。それにしても門を残すのあれば、もう少し良い残し方もあるだろうに、なんとセンスのない残し方。

真ん中先に見えるのが「これぞクウェート」の象徴、クウェートタワー。その手前はダスマン宮殿の門。写真撮影は禁じられていますが、遠く離れていたので特に注意されることもありませんでした。
　クウェートタワーに登ると如何に建設中の建物が多くあるのか一目瞭然です。クウェートタワーはイラク軍の攻撃の標的になったようで、破壊され、生々しい傷跡の写真が展示されています。

クウェートタワー

クウェートタワー周辺にはビーチが広がっていますが、イスラム教の戒律の厳しいクウェートで泳げるのは金持ちの外国人くらいなのでしょうね・・・。

この旅行記へのコメント （3）

• アリヤンさん 2011/10/03 19:33:56

  ドバイがクウェートを目指して発展したのです。

  worldspanさん、
  
  こんばんわ。
  
  大変多くの国を訪れられているので、興味津々で旅行記を見ていました。
  珍しくクウェートの旅行記があったので覗かさせていただきました。
  
  ＞クウェートのダウンタウンはドバイのそれよりも混沌としているわけでなく、整然としています。これからドバイを目指して発展していくのでしょう。
  
  というくだりがあったのですが、真相は真逆です。
  1970年代〜1980年代では、クウェートはアラビア地域＋アフリカ地域への中継貿易拠点で、経済的には、今のドバイのような輝きを持っていたのです。
  当時、ドバイは小さな商業都市で、それこそ高層ビルもナセル・スクエアのビルくらいでした。
  当時は日本人が２０００人くらい住んでいて、現在ドバイに進出している日系企業のほとんどがクウェートに事務所や支店を持っていました。
  イラン・イラク戦争で危険になり、イラクのクウェート侵攻でジ・エンドとなってしまいました。
  
  ﾜﾀｸｼも1988年までクウェートに駐在をしていまして、毎月のようにドバイにも行っていました。
  それゆえに、以前の中東情勢には敏感に反応してしまうわけです。
  
  あしからず。
  
  アリヤン

  アリヤンさん からの返信 2011/10/05 19:40:03

  RE: ドバイがクウェートを目指して発展したのです。

  worldspanさん、
  
  こんばんわ。
  
  現在では、worldspanさんの仰るとおり、クウェートはドバイみたいになろうと後を追っていますよネ。
  
  アリヤン

  worldspanさん からの返信 2011/10/10 16:55:35

  RE: ドバイがクウェートを目指して発展したのです。

  アリヤンさん
  お返事遅れてすみません。昨日北欧から帰国しました。
  クウェートの件ですが、確かにドバイは石油が埋蔵量が少なく、これに比べ石油の豊富なアブダビやクウェート、バーレーンは元々ドバイよりも発展していました。しかしながらドバイは市場開放の投資モデルにより急速に発展しました。こうした自由経済による外資誘致の発展は石油依存脱却を念頭に入れている中東社会に大きく影響を与え、クウェートがこうした投資モデルに着手し始めたのがここ１０年です。こうしたドバイの金融政策を元にクウェートでも積極的に投資政策を導入していたのも事実で、こうしたことがドバイのような高層ビルの建設の乱立を招いたのだと思います。