2007/01/03 - 2007/01
352位(同エリア450件中)
ねんくすさん
新年早々すっかり予定が狂っちゃって朝からレンタカーをかり出す予定だった1月3日。
駆け足でパレルモの町を観光します。
地中海はヨーロッパとアラブの文明の十字路。
黄金のモザイクで、今年の初夢と参りましょうか。
-
バスの窓から「マッシモ劇場」が見えました。
ゴッドファーザーが撃たれた場所で、再現ドラマしたかったのに〜〜、アリタリアの馬鹿!
・・・
朝からこんな、変なテンションなのは、やはり、
エムエムさんが私たちを
「ねんくす姉さん」「くますけ兄さん」と呼ぶのが原因ではないかと、、
大阪では吉本の芸人さん達、敬称は「姉さん」「兄さん」ですもんね。
って訳で、まっすぐからの撮影はできませんでした。 -
ノルマン王宮
Palazzo dei Normanni
にやって参りました。
外壁が丁度半分くらい修復中。
ちなみにここ王宮は現在はシチリア州議会堂として使われているのだそう。
見学ポイントは、議会堂と、
宮廷付属礼拝堂、
パラティーナ礼拝堂
Cappella Palatina
の2カ所なのですが、議会の方は
火曜日、水曜日、木曜日は見学不可なのです。
本日1月3日は水曜日、礼拝堂のみの見学となります。 -
雨模様だったのが、青空!
さ〜すが、晴れ夫婦の威力と言っておきましょう。 -
パラティーナ礼拝堂は2階にあるのですが、
一階の奥の方にはパティオが良い感じ。
12年前に来たことがあるというエムエムさんが
「ここにカボチャの馬車がある筈なんだけど」
とのたまう。 -
おお!!
確かに、シンデレラの乗るカボチャの馬車のイメージですねえ。
可愛い馬車です。
しっかし、12年前の記憶、、すごいわ〜エムエムさんってば。 -
2階の回廊から、パティオを望むと、真ん中にクリスマスツリー。
イタリアは、キリスト教の国ですものね。
お正月前にあわてて門松にかえる日本とは違いますね。 -
礼拝堂の前の外壁にある壁画。
すでにきらきらと金色の夢が始まってます。 -
期待を裏切らないきらびやかさですねえ。
やっぱり新年はこうでなくっちゃっ!! -
と、勇んで中へはいりましたら、
あら・・・残念。
天井をふくめ、礼拝堂の半分近くが、
修復中で、幌がかかっておりました。
とはいえ、見られる部分だけでも
素晴らしいものです。 -
説教段の柱の細工も立派なもので、、
-
ヨーロッパといえばヨーロッパ、
アラブといえばアラブな
不思議な魅力はさすがシチリア、地中海の十字路です。 -
こちらのモザイク模様は、間違いなくアラブ系。
気が遠くなるような細かいモザイクの幾何学模様です。 -
ああ、、
修復が終わったら、、
どんなに金キラになるのかしらん?
と、既に心の中には「リベンジ」の文字がうかんじゃったりします。 -
丁度、日本人のツアー、14〜5人でしょうか?
が入っていてガイドさんが説明しておられました。
ヨハネがイエスキリストに洗礼を授ける場面の水盤です。
上にα、下にΩの文字があるのは
始まりと終わり、
「全て」を意味するのだそう。
ツアーの人達が一生懸命写真を撮っていたので「私も」と撮ろうとしたら、微妙に身長が足りなくて全景がとれなかったので、くますけに頼んだら、この通り。
う〜ん、、写真に身長は必要だわ、、、。 -
街角でパレルモ市の紋章発見!
こうしてついつい写真が増えます。 -
ヌォーヴァ門
Porta Nuova
をくぐって、カテードラル方面へ歩いていきます。
1583年にオーストリアのカール5世の入城を記念して建てられた
ルネッサンス・アラブ・ノルマン・混合様式の門だそうです。
どこのトラディッショナルともつかない建築様式がやっぱりシチリア。
この立派な門の下は車道になっていて、ぶんぶん飛ばす車におびえながら人間もくぐっていきます。 -
パレルモの代表的な建築物といわれる
カテドラーレ
Cattedrale
大聖堂です。
シチリア・ノルマン様式。
やはりイタリアとはいえ、アラブの影響を色濃く受けた、折衷様式の建築物です。
あまりにも大きくて、全景をいれて写真をとるのは不可能、、。 -
とにかく
巨大な大聖堂です。
椰子の木が南国シチリア情緒をもりたてます。
そして、青空!
シチリアの空は青い!!
幸せですね〜。 -
大聖堂の入り口。
この左手から内陣に入れます。
その前に、私には気になる物が、、 -
木製の扉、
今は保護のために、ガラスのカバーがされているのですが、
その彫刻がこれまた細かい。
そして、、私の素通りできない「動物」モノで。
今年の干支は
「いのしし」
ですね!! -
こちらは
わんこ さん。
残念ながら、にゃんこの彫刻はありませんでしたけど、、
狩猟の図、、なのでしょうから、しょうがないですね。 -
内陣に入ると、
なんて天井が高いのでしょう。
大聖堂らしい静寂の空気に、それでもアラブの風をかんじさせられます。 -
天井に描かれた天井画をみると、
まさしくヨーロピアンな教会です。 -
どこの大聖堂でもそうなように、左右の翼には小部屋があって、代々の権力者がまつられているようです。
-
石棺上部の彫刻がまたなんとも異国情緒あふれるバロック風。
イタリアでも北部とは趣が異なりますね。 -
いつもの事ながら、
こういう場所へ来ると歴史の重みと、積み重ねられた時間の長さを思い、
日々細かいことでうじうじしているのが馬鹿馬鹿しく思えてしまいます。
これが、また旅の効用というものでしょうか。 -
床のモザイクタイルも見落とさず、、
堪能いたしました。
こちらの宝物庫が必見とガイドブックにはあったのですが、残念ながら、閉まっておりました。
充分堪能ですよね。 -
徒歩で5分ほどで
クアットロ・カンティ
Quattro Canti
へ。
Quattro Canti
とは「四つ辻」という意味だそうですが、ここはなんて豪勢な四つ辻なんでしょう。
17世紀にバロック年計画の一環として建てられたそうで、四つ辻のそれぞれに見事な装飾があります。
それぞれの建物には守護聖人の像や四季をあらわした噴水があるのです。 -
こちらも現在修復中の所もあり、、、
シチリアはパレルモにかかわらず、修復中の嵐なのでした。 -
バロックとか、ビザンチンとか、、どちらかというと固いイメージの強いシチリアの建築群の中で、
なぜかここはルネッサンス!
プレトーリア広場
Piazza Pretoria
です。
人間万歳なルネッサンスの裸体像の彫刻がみごとな噴水。 -
しか〜し、、
私が好きなのは、裸体像より、わんちゃん像。
頭が二つあるのは本当に犬なのでしょうか? -
こちらは間違いなくわんちゃんですね。
神様の像なのか、人間なのか勉強不足でわかりませんでしたが、
なかなか見事な光景でありました。 -
噴水の横を抜け、右手に曲がるとそこは
ベッリー二広場
Piazza Bellini
ここから
正面に左手に
マルトラーナ教会
Martorana
右手に
サンカタルド教会
San Cataldo
を両方カメラにとらえることができます。
ただ、車の交通量がかなり多いので、写真に夢中になってひかれないように、、気をつけなければ、、。 -
「中の壁画がきれいだよ。」
とおっしゃるエムエムさんの言葉に従い、
マルトラーナ教会
Martorana
に入ってみましょう -
ファッサードは16世紀のバロック様式とのこと。
現在の入り口はこちら、鐘楼の下になっています。 -
建物内部は、ほんとうに綺麗です。
金色にのモザイク、これぞシチリアの初夢!
修復中だった礼拝堂に比べると暗いですが、シチリア最古のビザンチン様式、納得です。 -
見事な天井画、
と
金色のモザイクの梁のコントラスト。
いつまでも眺めていたい美しさでした。 -
外見からはこの内部のすばらしさ、
想像つきませんよね。
ここはぜひ!
ってアドバイスしてくれたエムエムさんに感謝です。 -
サン・カタルド教会も見たかったのですが、、
きりがありません。
そろそろ空港でレンタカーを借りだして、ドライブを開始しなくては、、
また、次の楽しみが残っているのもよいもので、、と、パレルモ市内の観光はこれで切り上げることにしました。 -
街角のバールで水なぞ調達して、バスでホテルに戻ります。
さ〜て、エムエムさんの荷物は無事に届いているかしら?? -
もちろん!!
・・・届いていることなんぞないのです。
だって、ここはイタリア、それも、筋金入りの南イタリアですもんね。
ホテルに戻った私たちの顔をみた
頼りないオジサン、コンサージェさん、
「あっ」という顔をして電話に、、
・・・留守中、何もしてくれてなかったわね。
チェックアウトもさっさとできるかどうかわからないのがイタリアですので、
お仕事分担。
エムエムさんは自分の部屋チェックアウト、くますけが私たちの部屋チェックアウト。
で、私がエムエムさんの荷物の件をオジサンと。 -
例によってオジサン、コンサージェ、
受話器をこちらによこします。
空港の係のお姉さん曰く、
「安心してね!もうすぐあなたの荷物はホテルに届くわよ。」
こんな調子で荷物をホテルでまっていてはおそらく今日夕方までパレルモを離れるのは不可能でしょう・・。
え〜〜加減にせえよっ!!
「今朝、あなたとお話したとき、10時にはホテルチェックアウトするって言ったわよね!
間に合わないようだったら空港においておいてって言ったわよね?もう、ここ引き払うし、空港行くわよ。
どうしてくれるの!!」
「ちょっと待って」、、、で5分ほども待たされたでしょうか、、
「大丈夫よ。荷物は空港で渡せるわ。」
・・・・つまり、、、やっぱり、、何もしてなかった訳だ。。。かばん、まだ空港にあるんじゃん。
アリタリアの馬鹿!! -
かくして、丁度
その「ちょっと待って」程度の時間のずれで、空港行きのバスが目の前で出てしまいました。
あら〜〜。30分をぼ〜っとパスを待つ羽目に、、。
ま、、エムエムさんの荷物の所在がはっきりしたのはめでたいけど、、
と、そんなトラブルもちろんしらない、野良わんこ、バス停前のベネトンの壁にもたれかかって、ぐ〜ぐ〜お昼寝。。
はあ、平和でいいなあ・・。 -
目の前を、、観光馬車が行きます。
2階建てバスも行きます。
パレルモはのどかです。。。
そして、私の頭の中には、次なる不安が、、
そう、レンタカー。
「オートマチック?ごっめ〜ん、
そんなのなかった。」があったらどうしよお。。。と
確か、某RAVさんがそれでどこぞのエアポートで戦っていた旅行記かいていらっしゃったよねえ、、、。
もう、そろそろトラブルは打ち止めしてほしいけど、なんせここはイタリアだし〜〜。 -
おっ!ブタの看板かわい〜〜!!
と写真をバスの窓から撮りながらたどり着いたパレルモのエアポートでは、、
ロスバゲコーナーで何事もなかったようにエムエムさんの愛しのかばんがおいてあったそうな、、、
そして、レンタカーコーナーでも、
予約はきちんと通っておりました。
この時点で当初の予定より、3時間遅れで、、
シチリアドライブ旅行が始まります。
結果オーライ!?
ん??
トラブルのないトラベルはないっ!!
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この旅行記へのコメント (3)
-
- ジュリままさん 2007/02/02 10:42:22
- わんこの像
- 頭2・・・?
なんかイタリアゆえか、アジップのマークを思い出しました。
あれは一般公募して子供が描いた空想の動物なのよね・・・
ところでこの旅行って4トラ・オフ会?(w
ジュリまま
- ねんくすさん からの返信 2007/02/04 21:49:13
- RE: わんこの像
- 頭二つの犬の像、地獄の番犬ケルベロスでは?という御意見、
別方面からいただきましたです。
ケルベロスは頭三つなんだよね〜?
本当はどうなんでしょ?
>4トラのオフ会
(笑)ナルホド・・・
彼女とは、4トラ以前からのお友達なので考えってなかったわ。
よいね〜イタリアでオフ会!
- ジュリままさん からの返信 2007/02/05 09:36:54
- RE: RE: わんこの像
- なるほど・・・ケルベロスねぇー
4トラで知り合ったわけじゃないんですね。
もともとの知り合いなら、嗜好や趣味も合ってて
旅行もスムーズですね。
それもいい手かも・・・(w
ジュリまま
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