2005/03/13 - 2005/03/15
79位(同エリア145件中)
アリヤンさん
北極海からモンゴル平原まで到るエニセイ河のほとり、シベリア大地の真ん中当たりにクラスノヤルスク(90万人都市)がある。
川岸が赤い色をしていたので、赤い(クラスノ)街(ヤルスク)と呼ばれる。
レーニンが流された土地でもある、らしい。
ロシアに行き始めてから初めてのシベリア地方だった。
しかも真冬にだ!
正直言って「怖かった」。
でもマイナス10度以上は20度だろうが、30度だろうが一緒だ、と自分に言い聞かせていた。
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- タクシー
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-
クラスノヤルスク?ソレどこ?
地図をご覧下さい。
拡大版⇒http://www.geocities.jp/skfdc390/Krasnoyarsk.jpg -
カムチャッカのペトロ・パブロフスク・カムチャツキーでひどいブリザード(雪嵐)に会い、数時間遅れでクラスノ・エアーのツポレフ154はやっとシベリアのど真ん中にあるクラスノヤルスクにたどり着いた。
泊まったホテルはイリス・ホテル(写真)。
ストルビイ自然公園の近くで、郊外の山の中にある。
スキー場の中の半ばリゾートホテルだ。
電話もファックスも何も通じない、全く外部から遮断された「山小屋」状態のホテル。
これでも一泊1万円以上はする。
何故こんなホテルになったのか?
話せば長くなるのですが、商売敵の商社員がアテンドしていたお客さんをワタクシもアテンドしていた。
それで行動がシンクロしてしまった。
その商売敵のロシア側バイヤーがこのホテルを用意したからです。
*こんな不便な山ん中に押し込めたのは、日本人たちが自由に他のビジネスチャンスをつかめないように、との高度な配慮をしたのカモしれない。
まるで現在の大統領のやり方のようですな。
ちょっとウガった見方カナ?
でもこの時は商売敵の取引先がどんなバイヤーなのかをスパイするのも仕事の一つだったのです。スパイのやり方が少々堂々としすぎていたカモ?
おかげでロシア取引No1.の商社が付き合っていたバイヤーの程度が明確に分かり、以降のロシア市場攻略戦略構築に非常に役に立ったのでした。
この時のロシア訪問がワタクシにとって2回目だったのですが、商売敵の日本人業者出張者の扱いが鮮明に分かったのでした。
つまらん話だが、”日本人出張者を「酒と女性」で篭絡して自社の思うように操作する”という全くつまらん常套手段を使っていたのでした。
酒とハニートラップだったのです。
そんな手段に手を貸すバイヤーが敵側には多かったのでした。
ワタクシが以降採った手段は正当な手段で真に実力のある正当なバイヤーを選び、日本側業者にはロシア市場の真の姿を科学的データを示して説得して味方になってもらったのでした。
「酒と女性」で絡めた関係はすぐにも崩れる、とこの時知った。
だって大抵の会社側では現場での「酒と女」で篭絡されている事実をみなさんご存じないのであるからです。
「そんな術にはまって商社の言うことを聞いている」なんて公に言えないからです。
ロシア担当になった製造業者側出張者は他の人とあまり代わろうとはしない訳です。
ロシアの片田舎のホテルで知ったビジネスの真理の一端でした。 -
ロシアンバイヤーがどこかから連れてきたハニーたち。
-
「酒と女」を絡める、と言ったが、商売敵の商社員のやり口は全くプリミティブなやり方だった。
つまり、ホテルではウオッカを飲ませる、バイヤーに頼んでその筋の女性を呼んでもらい日本人出張者にあてがう。
なんと芸のないシンプルな接待でした。
ワタクシの友人でもあった大手メーカー社員のY氏はこうしたやり方と連れていかれるバイヤーの質に疑問を抱き、長年の付き合いであったワタクシを今回の出張に誘ってくれたのでした。
この時商売敵のやるプリミティブな「酒と女」の篭絡にいとも簡単に落ちる日本のメーカー社員の程度の低さにも、ホトホトあきれてしまった。
(他地域のマーケットでも見聞きしたことがあるが、超一流のメーカー担当者にも時々そんな程度の低いものもいた。中には会社役員がいたこともあった。
当地極東やシベリアでは、その筋の女性と言っても旧ソ連邦だった中央アジア系の貧しい女性がほとんどだったようです。
西のヨーロッパロシアに行けば行くほど、白系ロシア人女性となっていくようです。
同時に分かったことは、日本の輸出商社も製造メーカーもロシア側輸入業者も、誰一人ロシア市場のマクロな規模と展望が分かっていなかったのでした。
自動車関連のビジネスなのに、走っているロシア車・欧州車・日本車の数と率と地域性、関連のビジネスの規模、日本側製造業者の対市場規模の認識と分析、などが全く分かっていなかったのでした。
どの商売も基本は科学的データの確認と分析が基本です。
そうした認識にもとづいてはじめて各関連業者への説得ができると思う。
それと実力のあるバイヤーの選定と説得ができると思う。
それが今や化石と化したハズの「酒と女」とは、、、、情けなかった。
そんな程度の低い?だが大昔からとられていた常套手段と客観的データに基づく、小さなビジネス戦争が火花を散らしていたことも関係ないように、山ん中のホテル周辺ではそこいらの子供たちが雪遊びをしていた。 -
ここではワタクシは他社のバイヤーとメーカーさん中心ですので、本来はこの場に居ること自体がおかしな場合だったのですが、商売敵のやり方のお勉強のためにその場を盛り上げる役目となり切って飲み物や食べ物を用意した。
場は盛り上がり、この後みなさんはそれぞれの部屋にお隠れになりました。
いやあ、商社員はツライヨ~~。 -
翌朝外に出ると、上の方にはスキー場もあったが、スキー客はおらず閑散としていた。
-
ホテルへの入り口当たりに動物小屋があった。
キツネとタヌキが同居させられていた。
正反対の性格の動物が同居しているのは少しかわいそうだった。
用心深いキツネは人が近づくと目を開けてオドオドしている。
一方タヌキはワレ関せずで2匹ともグッスリ。
シベリアの大自然の中で捕まったとは、運の悪いキツネとタヌキである。 -
山の中ばかりに居てもどうしようもないし、ここではワタクシのバイヤーは誰も居ないので仕事をする必要もありません。
ワタクシのここでの仕事は、敵の商社員をあることで困難な状況においてやったことですでに終わっていました。(しかも本人に全く気付かれないように)
山ん中のホテルに居ても時間がもったいないので一人で街に出かけてみた。
クラスノヤルスクを2分する河は、エニセイ河。
河の北側に街があり、当方の自然公園の中にあるホテルは南側。
エニセイ河のほとりまで行ってみた。
3月で雪解けも期待できるのだが、まだ寒く、3分の2ほどがまだ凍っていた。
はるか北で流れ込む北極海の方では、カチカチに凍っているだろう。
この河はバイカル湖から流れ出るアンガラ川が合流しており、バイカル湖から外海(北極海)に流れ出る唯一の大河だ。 -
イチオシ
凍えそうな風景。
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ソビエチックな建築物は寒空によく似合う?
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市中心部にあるロシア正教教会(ポクロスカヤ教会)
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イチオシ
ポクロスカヤ教会。
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クラスノヤルスクの市場。
寒いせいか?
人出もお寒い状態だった。 -
まったく活気がなかった。
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商品がないのか?
客が少ないのか?
市場の半分は閉まっていた。
真冬でも、普通はどこでも、市場は通常通り営業しているものだが。
理由は良く分からない。 -
シベリアのど真ん中でもロシアン・ビューティ(クラシーバヤ)は存在している。
レストランのウェイトレスさんはどれも美人でした。
昔からロシアに漂流したりした日本人で日本に帰れず、ロシアで骨をうずめる決意をした人たちはほとんど皆ロシア娘と結婚している。
ロシアン・ビューティの魅力に勝てなかった?のではないか?
(大黒屋光太夫は例外)
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