FIFAクラブワールドカップ観戦記　オークランドシティFC×アルアハリ

2006/12/10 - 2006/12/10

　今年もクラブワールドカップの季節がやってきました。そして、今年もトヨタのお膝元、豊田スタジアムでの試合が組まれています。行くつもりはなかったのですが、知人からチケットを譲り受けたので、足を運ぶことにしました。

エリア 豊田(愛知)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車

　元町工場駐車場からのシャトルバスでスタジアムに着いたのは、17時30分。スタジアム前のファンフェスタで武田修宏氏のトークショーが始まったところでした。トークショーの中で武田氏が「２−０でアルアハリの勝ち」と予想していましたが、試合はその通りになりました。仮設のステージを中心に各大陸の名物料理を販売する屋台があったり、グッズを販売するテントがあったりして、Ｊリーグ開催時に感じられない、まさに国際大会の熱気であふれていました。この雰囲気は、昨年の愛・地球博を思い出しました。

　ファンフェスタを一通り楽しみ、アフリカ屋台のケバブとオセアニア屋台のフィッシュ＆チップスを買って、18時30分ごろ、スタジアム内に入りました。今回の座席はメインスタンドのカテゴリー２。カテゴリー２とは言え、指定されている席は、４階席。ピッチでウオーミングアップしている選手たちは米粒以下の小ささでした。Ｊリーグのカテゴリー分けで言うと、自由席、2000円。なのに今回は5000円！自分自身はもらい物のチケットですが、まじめに買った人にとってはぼったくりじゃない？

　選手のウオーミングアップが終わり、19時を過ぎたころ、場内が真っ暗になり、国際大会らしくオープニングセレモニーが始まりました。ピッチ中央に広げられた白い布がスクリーンとなり、映像が映し出されました。最終的にアウェイゴール裏で黄金の竜が立ち上がり、すべてが終わりました。テレビで見ていると、何をやっているかよく分かったでしょうが、現地で見ていてもよく分かりませんでした。

　オープニングセレモニーが終わり、選手が入場してきました。オークランドの元名古屋グランパス、岩本輝雄はベンチスタートでした。
　Ｊリーグや日本代表の試合は、観戦する大多数の人がどちらかのチームを応援する意思を持っているでしょうし、何よりゲームを楽しみにしているでしょう。しかし、今回は日本とほとんど縁の無いチーム同士のゲームなので、メインスタンドの一部に陣取ったアルアハリサポーターを除いて、スタジアム全体に盛り上がりが感じられませんでした。ゲームも何となく始まりました。

　試合前からオークランドがアマチュア主体のチームであることが話題になっていました。アマチュアのチームが100年近い歴史を持つプロチームにどのような試合をするか、楽しみでした。しかし、試合が始まってみると、やはりアマチュアとプロの差は歴然としていました。プレーの大半がオークランドサイドで行われ、フィジカル面はそこそこ渡り合っていましたが、技術面は明らかに違っていました。
　前半は、０−０で終えました。後半の立ち上がりにオークランドのチャンスがありましたが、得点できず再びアルアハリペースでゲームが進み、後半６分、アルアハリが待望の先制点を奪いました。この後、オークランドは立て続けに３人の選手交代を行い、後半11分、岩本もピッチに出てきました。しかし、試合の流れが変わることはなく、後半27分、さらにゴール前のFKからアルアハリがゴールを決め、２−０としました。交代直後は、岩本になかなかボールが回ってきませんでしたが、徐々にボールが渡るようになりました。岩本がボールを持つたびに場内がざわめき、岩本もそれに応えようと奮起していましたが、結果につながることはなく、アルアハリの勝利で試合が終わりました。