2006/03/07 - 2006/03/09
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STAMP MANIAさん
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以前から行ってみたかった板門店(パンムンジョム)へ行ってきた。
「紛争地域」なので、個人で訪問することはできず、指定旅行会社のツアーに参加しなければならない。
かつては一社一コースのみだったようだが、現在では複数社が様々なツアーを組んでいる。
板門店見学はどこのツアーでも同じ内容だろうが、+αの部分で各社特色を出そうとしているようだ。
その中で、今回は「板門店トラベルセンター」が主催する「脱北者との板門店定期ツアー」に参加した。
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 観光バス
- 航空会社
- アシアナ航空
-
今回は親と一緒だったので、割とまともな旅行。
仁川国際空港から贅沢にも13,000ウォンの優等バスで市内へ向かう。
但し市内移動は地下鉄中心。
今回初めてIC交通カード「Tmoney」を利用。
Tmoneyの優れている点は、地下鉄とバスを乗り継ぐ場合、“運賃が通算される”こと。
「乗継の場合何ウォン割引」などというケチなサービスではない。
GPSでバスの位置を把握しているらしく、バス→地下鉄と乗継ぐ場合、「最初に乗車したバス停から地下鉄駅までの距離」と「地下鉄に乗車した区間の距離」を足し合わせた距離を運賃表に当てはめて運賃を決定する。
ホテルが地下鉄駅から少し離れた場所にあったので、この運賃通算制度を活用しまくった。
歩けば10分以上かかりそうな距離を無料〜100ウォンで行けるのだから、使わない手はない。 -
今回参加した板門店ツアーは、午前中にオドゥ山統一展望台を見学、昼食後、板門店を見学する、というコース。
ツアータイトルに「脱北者と行く」とある通り、ツアーガイドの他にもう一人、脱北者のガイドが付き、いろいろ解説をしてくれる。
板門店ツアーは形の上では民間企業の主催だが、実質は「国家の意思」であり、その内容には当然、韓国政府の思惑が働いているのだろうが、それでも脱北者による生の解説が聞けるというのは興味深い。
ロッテホテルの駐車場を出発したバスは漢江右岸の高速道路を走るのだが、どこまで走っても一向に交通量が減らない。
最近は京義線沿線にも巨大団地群が広がっていると聞いてはいたが、戦争が始まれば最前線になる場所に巨大団地とは、尋常な感覚とは思えない。
脱北者ガイドは北朝鮮で教師をされていたという女性で、中国経由で脱北してきたという。
脱北の動機は経済的な理由、ということだった。
まぁ政治的亡命なんて日本人が考えているほど多くないだろうが、そこをさりげなく強調するあたり、太陽政策を推し進める韓国政府の意図を感じなくもない。
オドゥ山統一展望台は、その名の通り川を挟んで対岸に見える北朝鮮を眺めるための施設。
建物内は北朝鮮に関する資料館になっており、脱北者による解説をガイドが通訳する形で見学する。
拉致や核の問題で、日本のマスコミにも北朝鮮に関する情報が溢れているので、いまさら驚きは感じないかもしれないが、それでも北朝鮮からわずか1kmしか離れていない場所で聞くと、また違った印象を持つから不思議だ。
興味深かったのは北朝鮮の教科書に関する展示だった。
北朝鮮の教科書といえば粗悪な紙で出来たものがよくテレビで紹介されているが、中には上質な白い紙で出来たものもあった。
白い紙のものは思想に関する教科の教科書だとか。
なるほどね。
昼食は展望台近くの食堂でプルコギ。
ツアーの食事なので期待していなかったが、かなり美味かった。 -
板門店ツアーには脱北者ガイドは付かない。(当然か…)
オドゥ山より先も、さすがに交通量は減るものの、日本人が羨ましく思う程立派な高速道路が続く。
立派な高速道路は臨津江に架かる橋ギリギリまで続いていた。
全然緊張感を感じない「前線地帯」だった。
板門店では国連軍のバスに乗換えて観光する。
ブリーフィング後、停戦会議場を見学。
建物内で「軍事境界線」を越えて北側に入れるのだが、北朝鮮領内に入った!などという実感はもちろんない。
旧自由の家から会議場の全景を眺められたのだが、北朝鮮側には兵士の姿が見えず、残念。
その後、ポプラ事件の現場や帰らざる橋を車窓見学し、高台から板門店の全景を眺める。
韓国が太陽政策を進めている、という予備知識があるからかもしれないが、前線の緊張感は感じなかった。
国連のバスには銃を持ったアメリカ兵が警乗するのだが、対向バスの兵士に向かって「ハ〜イ!」なんて陽気に挨拶していた。
う〜む、これが板門店か?
板門店見学を終え、朝来た道をソウルに戻る。
臨津江・漢江に沿った道だが、この川は軍事境界線を成しているので、川原には延々鉄条網が張られており、所々警備兵がいたり、戦車が隠されていたりする。
民間人が近付くことが出来ないその川原は、野鳥の楽園になっていた。
そのまま野鳥のサンクチュアリとして観光資源になりそうなくらいだ。
人間にとって悲劇である鉄条網が、結果論とはいえ貴重な自然の保護に役立っているとは、皮肉な話だ。 -
帰国日に、水原(正確には東隣の龍仁市)の韓国民俗村に行ってみた。
民俗村へは、宣陵駅から出ている盆唐線で行く。
盆唐とはソウル南郊の城南市で最近開発されたニュータウンで、そこを縦貫するのが盆唐線。
KORAILの運営なので番号でなく路線名で呼ばれているが、京仁線や京釜電鉄線同様、運賃体系は地下鉄と共通。
実態も完全に地下鉄で、ニュータウン鉄道にも関わらず、全線地下を走る。
終点の寶亭駅は地上にあるが、これは車庫への入庫線を利用した仮駅だからで、将来水原市街まで延伸する際には地下化されるらしい。
寶亭駅周辺は開発が進んでいるとはいえ、地上に高架の鉄道を通すくらいの余裕は十分ありそうな場所だ。
地元住民の反対が理由らしいが、軍事政権下でだだっ広い道路をバンバン建設していた時代にはあり得なかった話だろう。
それにしても、ソウルから1時間以上かかる水原まで地下だけを走行するなんて、凄いを通り越して呆れてしまう。
寶亭駅からはタクシーで。
所要20分程で、料金は千円もかからなかった。
民俗村はそれなりに面白いが、平日だと活気に乏しい。
客が少ない所に日本からの修学旅行生が来ていたので、日本のどっかにある韓国村、みたいな雰囲気になってしまった。 -
水原市内でカルビ焼肉の昼食後、空港へ向かう。
帰国便のチェックインは、民族村へ行く前にCOEXのシティエアターミナルで済ませておいた。
荷物のチェックインもでき、ここで預けた荷物はそのまま飛行機に搭載され、日本の空港のターンテーブルで受け取る。
荷物を気にすることなく、最終日も目一杯観光できるので、非常に便利。
なお、シティーエアターミナルでは出国審査も出来る。
ここで出国審査を済ませると、仁川空港では優先レーンで手荷物検査・出国審査ができるので、時間を有効に使える。
空港へは、東水原から直通のバスもあったが、時間があったので鉄道で。
京釜電鉄線と地下鉄5号線を乗継いで金浦空港まで行き、そこから座席バスで。
京釜線の車内では何度も物売りと遭遇した。
地下鉄車内での物売りはある意味韓国名物だが、ソウルには何度も来たが地下鉄は初めて、という父は驚いていた。
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