思いつきポルトガル一人旅　その3

2006/10/24 - 2006/11/02

旅の目的地マルヴァオン。　何もないところ・・らしいけど
山の上の城壁に囲まれた小さな町どうしても訪ねたくて。
セッてリオスバスターミナル。金曜日の午後３時発のバスに乗り
４時間半かかって到着。　超満員のバスだったのに、マルヴァオンに着いた時は、乗客三人。真っ暗な広場に降り立ったのは
私一人・・町はこの先だよと運転手に指差された
その先は・・

エリア ポルトガル

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス

長距離バスはあちこち止まり
小休憩

バスを降りて、真っ暗な門の先には
かすかな灯りが見えるけど・・
人の気配さえないのです。　このあと偶然
車が通りかかったので
思いっきり大きく手を振って止めてしまいました。
怪しい東洋人と思われたでしょうが
私にはその車が神様からのお使いのように思えました

やっと今夜の宿に到着(ほっ！）

朝焼け。明るくなるにつれて
遥か下の町が見え始めて
自分がいる場所が山の上と
理解できて来ました。

一夜明ければ昨夜の暗さも嘘！の明るさ

案内板もありました
夜は誰も歩かないということかな?

山の恵み。朝から忙しそうでした。
この栗はどこから採ってきたのか
聴き忘れました

のんびり散歩
ほとんど人の気配のない町
白い壁と石畳が続く

いったい皆何をしているのでしょうか
天気のよい土曜日ですが

猫に話しかけても
日本語は解らないようでした

広場の前の雑貨屋さん
ランチありました

広場からの見晴らし

あちこちの路地探検
物音も聞こえない

学校。土曜日だからお休み。
でもどこを歩いても
子供も見かけないのです。
それでもこのあたりに来ると
何人か車でやってきた観光客
チラホラ見かけました

いよいよお城に向います

シーズンオフということで、あちこち工事中でした。
世界遺産に申請中とか。あと何年かすると
この静かな村も変わってしまうのかな

バスを降りた広場遥か下に見える

耳を澄ましていると
水の中から
誰かが語りかけてくるような
幻覚に襲われそうな静けさがありました

人口３００人にも満たないこの小さな村。城の展望台から見渡すと、ここになぜ砦を作り人々が暮すようになったかがわかるような気がする。３６０度の視界の素晴らしさに時間を忘れてしまった。　ポルトガルの中でもアクセスが悪いので（ちなみに、土日はバスはありませんでした）観光地になっていないのかもしれない。
教会の鐘の音で朝が始まり、そして一日の終わりも鐘の音で知る。時間に追われている生活の中で忘れていた心の余裕を思い出させてくれた場所でした。
できることなら、誰にも知られることなく存在して欲しいと願ってしまいました。

西の方角に沈んでゆく太陽
何百年前の人々もここで
同じ夕日眺めて何をおもｘていたのでしょうか・・・