2006/10 - 2006/10
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YUKINKOさん
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家からこのお城のあるBRAUBACH(ブラウバッハ)までは約85KM、小一時間の道のりである。
次は英語のTOURに参加した。
どうみてもアメリカ人のファミリーに、中国人(でも多分香港かシンガポール系)それに我々夫婦のこじんまりTOURだった。
このお城のキャッチフレーズはなんといっても、一度も攻略されたことがないということ、落とされたことがないということである。正真正銘難攻不落のお城だったようだ。
城主を含めても総勢15人から20人程しか住まなかったこのお城の、馬でかけあがったという通路を歩いて、見学が始まった。
大砲台は、眺めの良いテラス付き?。戦争には一度も使用されたことがなく、来客の時に、祝砲として15発が撃たれたようだ。
このお城には優雅な馬車はこなかったんですよね。
馬か、徒歩でしか上がれないこのような場内の通路を上がると
見晴らしの良い、大砲台に出てきます。
大砲台からロマネスク時代に建てられた城郭の周りに入ると、そこはお城のガーデンとなっている。
こんなのが庭なの?とアメリカ人のお父さん。
彼は、ここを平城(シュロス)と間違えている、さっきも馬車が通れないじゃないか!こんな通路って言っていたもん。
山城(BURG)は住むためのお城ではないんですよね。
砦なんですから、、。
本当に猫の額ほどの土地に、薬草や野菜類が細々と植えられていたんだそうだ。
再現されたのは1970年代に入ってからだそうで、沢山の本物の薬草(残念ながら説明は無かった)が植えられていた。
壁は漆喰が塗られていたのが普通で、雄牛の血と呼ばれる(その時代は本当に使っていたらしい)赤、で色付けされている。
その当時、漆喰も大変高価なものであって、ラインを来る船は、遠方から白く輝き、聳え立つこのお城を眺めながら、やってきたのだった。
近くを流れるライン川の支流ラーン川には、以前の1000マルク札に印刷されていたリンブルグの大聖堂たるもあるが、その大聖堂にも、とてもカラフル、セビリアのメスキータを思わせるような飾りの、ロマネスクアーチがあるのだ。
やはり年代として同じ頃に建造されたらしい。
外壁の部分から回り込むと、お城の中庭に出る。
そこから地下に降りると、ワイン貯蔵庫にたどり着く。
中世の時代の人々の飲料は殆どがアルコールであったのだそうだ。水はすぐに腐るものであって、飲料には適さないと思われていた。後はミルクもたまには飲んだけれど、ほとんどは、お料理の食材として使われたようだ。
毎日、一人当たり5リッターのワインが飲まれたが、アルコール含有量は今のように10%ほどではなく、4〜5%であったようだ。
ここは、ワインつまりぶどうが栽培できる環境なので、ワインが主飲料となっていたが、栽培できない地域に置いては、ビールが作られたのであった。
ドイツ人の旦那はよく水が腐るから炭酸を入れているんだよと、言っていたが、私には意味不明だった。
この説明を聞くと、なるほどと思った。水は、貴重なのではなく、病気の基であると信じられていた訳だ。
壁にかけられているのはワインを携帯するときの容器。真中あたりの、ポンポのような器具は、容器にいれかえる時に使われた。
お城の中庭を通り抜けて地下に降りるとワイン倉がある。
ねずみからパンを守る?貯蔵棚
塩貯蔵庫
バターつくりの器具
冷蔵庫
ワイン貯蔵庫から階段を上がると台所。ここは、王族は出入りをしない場所。召使のみが生活した場所である。
沢山面白いものがあった。色々な虫や、ねずみから食物を守るために考えられた。
このお城の塔は60Mの高さがあるが、バターつくりの道具にそっくりなという形容詞がつけられている・
冷蔵庫は、冬の間に取ってきた氷を用いて冷やしたそうだが、木ではなくて石つくりなのだそうな。
あと、写真には取れなかったが、ワイングラスも展示されており、その当時はフォークもナイフもなく、手づかみで食事をしており、脂でべとべとしている手で、グラスを持つとすべるので、いぼいぼつきのガラスが作られたそうな。あのいぼいぼのような突起は飾りじゃなかったんだ!
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自転車
-
馬でかけあがったという通路
馬が滑らないように、かなり、でこぼこにしてある。
というか、このあたりはシファーの山地、(粘板岩)
なので、ただ単に、近くにあった材料で作られたのか? -
見晴らしの良い、大砲台
大砲台は、眺めの良いテラス付き?。戦争には一度も使用されたことがなく、来客の時に、祝砲として15発が撃たれたようだ。 -
外壁の部分から回り込むと、お城の中庭に出る。
そこから地下に降りると、ワイン貯蔵庫にたどり着く。
中世の時代の人々の飲料は殆どがアルコールであったのだそうだ。水はすぐに腐るものであって、飲料には適さないと思われていた。後はミルクもたまには飲んだけれど、ほとんどは、お料理の食材として使われたようだ。
毎日、一人当たり5リッターのワインが飲まれたが、アルコール含有量は今のように10%ほどではなく、4〜5%であったようだ。
ここは、ワインつまりぶどうが栽培できる環境なので、ワインが主飲料となっていたが、栽培できない地域に置いては、ビールが作られたのであった。 -
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バターつくりの器具
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この旅行記へのコメント (9)
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- Bounderさん 2006/12/24 10:24:10
- こんにちは
- この旅行記の内容からヨーロッパの臭いを感じました。
身の回りのもの一つ一つの意味合いのコメントで、歴史を感じました。
豊かさと貧しさって、暮らし方次第かな?
そんな気がしましたが、如何なんでしょうね。
人間って実に逞しいですね。
また、楽しませていただきます。
bounder より
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- kaz-ykさん 2006/12/10 06:47:44
- 暫くです
- YUKINKOさん 今日は
小生のプログにお越し願い有難う御座います。
足跡を辿り、独にお邪魔しました。
水で当たるその為、ワインやビールが、常用の飲み物、独にも氷室がある
と初めて知りました。
生しいご報告有難う御座いました。
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- kaz-ykさん 2006/12/10 06:39:20
- 暫くです
- YUKINKOさん 今日は
小生のプログにお越し願い、有難うございます。
足跡を辿りお邪魔しました。生々しい独よりのご報告有難う御座いました。
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- マダムどあのーさん 2006/11/21 02:22:17
- ガラスの城はどこにあるんでしょう& ご訪問ありがとうございました
- そう、大抵お城は「砦」なんですよね
私は今秋、ルキノ・ビスコンティの大ファンなので、ミラノのスフォルツ城を楽しみしていました。
ルキノが映画で再現している貴族の生活がそこにあると勝手に思い込んでおりました。
ビスコンティファンとしては、ノイシュバインシュタイン城にかけますわ
- YUKINKOさん からの返信 2006/11/21 08:05:49
- あの映画は
- たしか、ヴィスコンティ監督コモ湖畔のVILLAで、撮影なさったと聞いています。
ノイシュヴァンシュタインも、やはり華やかな帰属生活が行われたお城では残念ながら、ありませんよ。
ルードビッヒ2世が中世の懐古城として建設しましたから、、、、。
貴族が華やかに暮らせるのはドイツでは少なくとも18世紀になってからです。レジデンツと呼ばれるお城を見学なさってくださいね!
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- Rockyさん 2006/11/20 07:51:33
- BRAUBACH
- YUKINKOさん
>お城のあるBRAUBACH(ブラウバッハ)までは約85KM、
お城ににまつわる話は面白いです。その解説で納得です。
家から近い観光地にも凄いのがあるんですね。
日本人と違う物の考え方にも興味ありでした。Rocky
-
- Ted@CiscoTours comさん 2006/11/07 14:38:55
- 100L/day
- YUKINKOさん、こんにちは、
たびたび訪問ありがとうございます。
YUKINKOさんは、ドイツ在住なのですね。
こんなお城が近くにあって良いですね。
アメリカは、山ばかりで・・・・。
自然では負けないかな(^^)
20人で、一人5Lという事は、1日で100L。
写真のワインたるにはどれくらい入るのでしょう?
きっと沢山ワインを貯蔵していたのですね。
山城で水が無いと、確かに水を貯蔵するのは当時は難しかったのかも知れませんね。だからワイン、生活の知恵ですね。
これからも、ドイツの旅行記楽しみにしています。
Ted
- YUKINKOさん からの返信 2006/11/08 07:03:42
- RE: 100L/day
- いやだ、今書いてたのに!きえちゃった。
まだまだ、なれないんですよね、いつまでたっても、、、。
こちらこそ、御訪問ありがとうございます。
私は、今はやり?のセドナにいってみたいんですが、もう荒らされてるのかしら、、。
アメリカはあんまりいったことが無いんです。
ニューヨーク、ボストン、サンフランシスコ、ロス、ラスベガス、オーランド、ハワイ、アンカレッジ
デトロイト、シカゴ、ワシントン、、、くらいかなー、思い出すの。
一番感激したのは、やっぱり、大自然のグランドキャニオンでした。
往復のセスナのゆれには、閉口しましたけど、、、。
- Ted@CiscoTours comさん からの返信 2006/11/08 15:57:18
- RE: 100L/day
- こんばんは、YUKINKOさん
お返事ありがとうございます。
アメリカも色々訪問されているのですね。
都市もありますが、歴史・文化ではヨーロッパにはかないませんね。
ドイツは、今まで3回しか訪問した事がありません。
ハイデルベルグ、ライン川がやはり思い出深いです。
ベルリンは、またユックリ訪問してみたいと思っています。
でも、一番行きたいのは、Bachのゆかりの地かも。
Ted
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