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朝6時。目覚ましの電子音で眠い目を抉じ開ける。近くの部屋からも同じような音が聞こえる。どうやら目的は僕と同じようだ。<br /><br /> 「カシータ」とはスペイン語で小さな家という意味らしい。昨日、サーフショップで教えてもらったポイントの名称である。文字通りビーチ沿いの小さな家の前のポイントを指すのだが、タマリンドから行くにはビーチを20分以上歩き、更に川を超えなければならない。「朝6時にソコヘ行け。誰もいない最高の波が待っている。」そう聞いて少しの困難は苦にならない。<br /><br /> 同じ宿のアルゼンチン人、ガストンもどうやら同じポイントに行くようだ。タマリンドにも波はあるのだがサイズが小さい。僕らは連れ添って、カシータまで歩いていった。川幅は思った以上に広く感じないが流れがある。カイマン(ワニ)が住んでいるらしいが、この時間帯は潮が満ちているので大丈夫だろう。パドルでなんとか川を超え、更に少し歩くと本当に小さな家が二軒建っていた。波の高さはセットで肩。綺麗なレギューラーブレイク。僕とガストン以外誰もいない。ただ、ブレイクポイントが一定していないため、右に左に激しく移動しなければならない。初心者の僕にはその動きに着いていくのが難しく、波を捕まえきれない。ガストンもサーフィンの腕は僕と同じくヘッタクソだった。折角のいい波を二人ともなかなか乗りこなせないでいる。30分もすると潮がひき始め、サイズが落ちダンパー気味の波に変わってしまった。それでもビーチ寄りに移動し、練習がてら2時間程、サーフィンを勤しんだ。<br /><br /> さぁ、そろそろ戻ろう。二人でタマリンドに向かって歩き出す。ガストンと話をするとまだサーフィンを始めて10日目らしい。それで僕と同じレベルとは。僕がヘタなのか、彼が巧いのか。<br /><br /> 川を渡ろうと思いきや、流れが半端じゃなく急になっている。流れに逆らってパドルしても全く進まない。というか、僕は突き出している岩に向かって流されていった。危ない!!ガストンが自分のボートを投げ出し、これに捕まれと助けてくれる。必死でパドルして何とかボートを掴む。ガストンに助けてもらわなければ、マジで岩に激突していただろう。近くに渡し舟があるが、ロープで両岸を結んでいる。それ程、川の流れは潮が引くと急になっているのだ。結局、その道を諦め、支流に近いところから超えることにする。僕は自信がないので渡し舟に乗りたかったのだが、ガストンはオレが先に行くからツイテコイという。ガストンはかなり流されながらも10分近くもかかり、対岸に到着した。果たして僕のパドル力で対岸まで辿り着けるだろうか。岩場もたくさんあり、方向にも注意を払わなければならない。<br /><br /><br />ぐぎぎぎぎぎぎぎぎぃぃぃぃぃ。サーフィンでもこれだけ必死でパドルしたことはない。死に物狂いとは正にこのことだろう。対岸でガストンが「アニモ、アニモ」(頑張れ)と励ましてくれる。近いようで遥か遠い岸はなかなか近づいて来ない。僕は何のスポーツをしているんだっけ?<br /><br /><br /> それでも持っている体力を全て出し切り、何とか対岸に辿り着く。その時の僕の喜びようといったらこの上ない。あぁ、生きててよかったぁ。よく頑張った、自分で自分を褒めてあげたい。そしてガストンありがとう。あんたがいなかったら僕はドウナッテイタコトカ。「グラシャス、グラシャス」(ありがとう)。<br /><br /> タマリンドのビーチに戻ると、隠していたビーチサンダルは盗まれていた。コスタリカで始めて盗難にあった。盗難とはスペイン語で「ロボ」というらしい。また今日も新しい単語を覚えることができた。<br /><br />

「カシータ」小さな家の前で@プラヤ・タマリンド

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2006/10/10 - 2006/10/10

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フーテンの若さん

フーテンの若さんさん

朝6時。目覚ましの電子音で眠い目を抉じ開ける。近くの部屋からも同じような音が聞こえる。どうやら目的は僕と同じようだ。

 「カシータ」とはスペイン語で小さな家という意味らしい。昨日、サーフショップで教えてもらったポイントの名称である。文字通りビーチ沿いの小さな家の前のポイントを指すのだが、タマリンドから行くにはビーチを20分以上歩き、更に川を超えなければならない。「朝6時にソコヘ行け。誰もいない最高の波が待っている。」そう聞いて少しの困難は苦にならない。

 同じ宿のアルゼンチン人、ガストンもどうやら同じポイントに行くようだ。タマリンドにも波はあるのだがサイズが小さい。僕らは連れ添って、カシータまで歩いていった。川幅は思った以上に広く感じないが流れがある。カイマン(ワニ)が住んでいるらしいが、この時間帯は潮が満ちているので大丈夫だろう。パドルでなんとか川を超え、更に少し歩くと本当に小さな家が二軒建っていた。波の高さはセットで肩。綺麗なレギューラーブレイク。僕とガストン以外誰もいない。ただ、ブレイクポイントが一定していないため、右に左に激しく移動しなければならない。初心者の僕にはその動きに着いていくのが難しく、波を捕まえきれない。ガストンもサーフィンの腕は僕と同じくヘッタクソだった。折角のいい波を二人ともなかなか乗りこなせないでいる。30分もすると潮がひき始め、サイズが落ちダンパー気味の波に変わってしまった。それでもビーチ寄りに移動し、練習がてら2時間程、サーフィンを勤しんだ。

 さぁ、そろそろ戻ろう。二人でタマリンドに向かって歩き出す。ガストンと話をするとまだサーフィンを始めて10日目らしい。それで僕と同じレベルとは。僕がヘタなのか、彼が巧いのか。

 川を渡ろうと思いきや、流れが半端じゃなく急になっている。流れに逆らってパドルしても全く進まない。というか、僕は突き出している岩に向かって流されていった。危ない!!ガストンが自分のボートを投げ出し、これに捕まれと助けてくれる。必死でパドルして何とかボートを掴む。ガストンに助けてもらわなければ、マジで岩に激突していただろう。近くに渡し舟があるが、ロープで両岸を結んでいる。それ程、川の流れは潮が引くと急になっているのだ。結局、その道を諦め、支流に近いところから超えることにする。僕は自信がないので渡し舟に乗りたかったのだが、ガストンはオレが先に行くからツイテコイという。ガストンはかなり流されながらも10分近くもかかり、対岸に到着した。果たして僕のパドル力で対岸まで辿り着けるだろうか。岩場もたくさんあり、方向にも注意を払わなければならない。


ぐぎぎぎぎぎぎぎぎぃぃぃぃぃ。サーフィンでもこれだけ必死でパドルしたことはない。死に物狂いとは正にこのことだろう。対岸でガストンが「アニモ、アニモ」(頑張れ)と励ましてくれる。近いようで遥か遠い岸はなかなか近づいて来ない。僕は何のスポーツをしているんだっけ?


 それでも持っている体力を全て出し切り、何とか対岸に辿り着く。その時の僕の喜びようといったらこの上ない。あぁ、生きててよかったぁ。よく頑張った、自分で自分を褒めてあげたい。そしてガストンありがとう。あんたがいなかったら僕はドウナッテイタコトカ。「グラシャス、グラシャス」(ありがとう)。

 タマリンドのビーチに戻ると、隠していたビーチサンダルは盗まれていた。コスタリカで始めて盗難にあった。盗難とはスペイン語で「ロボ」というらしい。また今日も新しい単語を覚えることができた。

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