2006フィンランド旅行～ラップランド編2（ピハ-ルオスト国立公園）

2006/08/24 - 2006/08/24

ロヴァニエミでの最終日は「The jewel of Lapland」と称される、ピハ-ルオスト国立公園へ。
ラップランドの自然の美しさ、スケールの大きさに大感動。忘れられない一日となりました。

エリア ラップランド(フィンランド)

ロヴァニエミから車で一時間半のところに、アメジスト鉱山があるらしい、と知ったのは、前日の朝。しかしスキーのシーズン以外、公共の交通手段もない。思い切ってテイラーメイド・トリップを申し込むことに。

Lapland Vip Tour
http://www.laplandviptour.fi/

ドライブの途中、野生のトナカイが何頭も。のんびり草を食んでいる。

アメジスト鉱山はピハ-ルオスト国立公園の中にある。さあ、ここから楽しいハイキングのはじまりはじまり〜。

サーメ（ラップランドの先住民）の人々にとって、ここらへん一帯は「holy place」なのだそう。木道も金属の釘などは使わず、自然に還る素材だけで作られている、とガイドさんに教わる。

写真ではよくわからないけれど、地面にはブルーベリーがたくさん自生している。ブルーベリーを摘んでは食べ、摘んでは食べと、まさに食べ放題状態。

日本の山とはまったく違う植生がとても新鮮。この綿毛は色を染めて服などの装飾に使われるのだそう。

ここからアメジスト鉱山に登ります。

ふと後ろを振り向いたらすごい光景が！　周りはとにかく自然だけ。ラップランドの平原が広がっていた。

5分ほどで山頂に到着。

まずは山小屋の中でベリージュースをいただきながら、アメジスト鉱山の解説をききます。カップのホルダーがいかにもラップランド。

木の柵で区切られたエリア内で、いよいよアメジスト掘りのスタート。
8月なのに早くも見事な紅葉っぷり。

掘り出したアメジストは、手のひらに収まる大きさのものを各自一個だけ持ち帰ってよいとのこと。子連れなので一個おまけをもらっちゃいました。

ピハのビジターセンターを見学後、岩の谷を利用して作られた珍しい野外劇場が近くにあるということで、それを見に行くことに。
野外劇場の入り口。

ここから1.5キロ先の劇場まで、演奏者も観客もみな歩かねばならない。コントラバスやティンパニの人は大変そうだ。夜の演奏会のときは真っ暗な道を進んでいくとのこと。一体どんなところなのか想像もつかない。

最初、緑の濃い風景だったのが、いつしか

岩だらけの谷へと変わっていきます。

岩だらけの谷の奥の奥に忽然と現れたステージ。あまりのユニークさに絶句。

横から見たステージ。
こんな岩場に劇場を作り上げることを考え付いた人は誰？　スゴすぎる。

しかも、ステージ、観客席とも設備はすべて木で作られている。フィンランドは自然との共生についての考え方が徹底していて、感心させられることしきり。

ステージから見た観客席。
ステージと観客席がものすごく離れているのに、ステージでの話し声が客席でも聞える不思議な空間。ものすごい急勾配。

観客席から見たステージ。真ん中に人間が立っているのわかりますか？
ヤッホーと叫ぶと確かに音響がすばらしい。
ここでの演奏はどんな音がするんだろ。聴いてみたかったな。

あっという間に楽しい時間は過ぎ、小さなロバニエミ駅に戻ってきました。
これからヘルシンキ行きの寝台列車に乗り込みます。ガイドのエリナさん、いろいろ教えてくれてありがとう。

3段の寝台はさすがにせまーい。

では、フィンランドの代表的ビール「LAPIN KURTA」を飲んでおやすみなさい。

というところなのだが、

夏のフィンランド、夜はまだまだ暮れないのであった。