1998/11/17 - 1998/11/24
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STAMP MANIAさん
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バンクーバー発トロント行、走行距離4,500km、所要時間80時間というとんでもないバスに乗ってみた。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 航空会社
- アメリカン航空
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-
アメリカン航空の成田〜シアトル-/NYC〜xシカゴ〜成田の航空券と、グレイハウンド・カナダのバスパスを用意して、いざ、出発。
いつもは安い京成特急を使うのだが、今回は箱崎のTCATを使ってみた。
今ではただのバス発着所だが、当時はここで搭乗手続・出国手続ができた。
ちょうどソウルのCOEXにあるKCATと同じ機能。
ここで出国手続をすると、写真のようなスタンプが捺される。
出国地点名が「NARITA」だけで、(1)(2)の区別がない。
成田の出国審査場では専用レーンで本人確認のみ。 -
時差ぼけで眠い目をこすりながらシアトルに降り立つ。
ローカルバスで市内へ。
市街地ではバス専用レーンならぬバス専用地下トンネルを走った。
地下鉄のようなトンネルを普通の路線バスが走る。
もちろん、停留所もトンネル内。
これは面白い交通システムだ。
トンネル内には鉄道レールらしきものが敷かれていたが、トラムでも走らせる計画があるのだろうか。
市街地の外れにあるバスディーポから、バンクーバー行きのバスに乗る。
大陸横断バスに乗る前のウォーミングアップには丁度良い距離。
アメリカのフリーウェイにも、日本の高速道路同様、一定の距離毎にパーキングエリアがあった。
PAの案内看板には、そこに出店しているレストランのロゴが表示されていたが、これが面白い。
米国における2大ハンバーガーチェーンの「マクドナルド」と「バーガーキング」、2大タコスチェーンの「タコベル」と「タコタイム」が交互に出店している。
アメリカといえば何でもありの自由競争社会と思われているが、こういう日本的な調整も存在するようだ。
国境を越えてカナダに入る。
スタンプの入国地点を「Pacific Highway」としているのは面白い。
国境は道路の上にあるのだから、誰も知らない国境の小さな村の名を出入国地点として表記するより遥かに合理的で分かりやすい。 -
いよいよ地獄の80時間バスの旅が始まる。
もっとも、まともな先進国であるカナダにおいて、一台のバスで4,500km連続走行などという危険な事はしない。
途中、カルガリーとウィニペグでバスを乗り換える形になる。
カナダの大地はとてつもなく雄大だった。
想像を絶する、という言葉がピッタリ。
バンクーバーを深夜に出発したバスは、翌朝、ロッキーの山中を走っていた。
一日中山の中を走り続け、夜遅くバンクーバーに到着。
翌朝は、グレートプレーンズの畑の中を走っていた。
一日中畑の中を走り続け、夕方ウィニペグに到着。
翌朝は、スペリオル湖北岸の森の中を走っていた。
一日中森の中を走り続け、そのまま夜になった。
4度目の朝、トロント市街のバスディーポに到着。
とにかく一日中同じ景色の中を走り続ける。
いくら乗り物好きでも、さすがに飽きると思う。
勿論、バンクーバーからトロントまで乗り通す地元客など皆無に等しいであろう。
大陸の雄大さを実感したい人“のみ”にお勧め。
バスが運ぶのは人間だけではなかった。
乗降客もいないのに、バスはハイウェイを外れて小さな村に立ち寄ることが頻繁にある。
バスディーポ、というかバス停の小屋から職員が出てきて、運転士と荷物の受け渡しをしていた。
床下の荷物室を利用して、宅配事業のような商売をやっているのだ。
荷物室を利用した宅配事業は、バス全盛時代のアメリカで生まれたビジネスモデルらしいが、さすがにアメリカでは廃れてしまったであろう。
人口密度が低く、その少ない人口がバスの走る街道沿いに集まっているカナダでは、いまだこれが最も効率的な方法なのだろう。
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