2006/08/30 - 2006/08/30
1737位(同エリア1987件中)
洋子さん
スウェーデンの選挙
スウェーデンの総選挙が9月17日の日曜日に行われるので、選挙戦真っ只中です。日本と違うのは、立候補者が車を連ねて、あっち、こっち駆け回って、自分の名前を連呼する「お願い合戦」がないことです。政党の政策マニフェストに投票するので、候補者が土下座したり、奥さんが涙をながして、夫を男にして下さい、などと訴える日本の選挙とはまるで別、国情の違いを見せつけられます。
選挙キャンペーンは、政策論争を中心にした討論、対話集会が一般的です。新聞には毎日、政党間の政策の違いが一目でわかるような記事が掲載され、特に投票日の前々日、金曜日の夜のテレビ討論は時間も長く、多数の有権者が、じっくりと観るようです。広場など人通りの多い所には、各党の「選挙事務所」が建てられ、関心を持った有権者にパンフレットを渡し、質問に答える、といったやり方でアピールしています。
スウェーデンの選挙は投票率が高いことは知られていますが、いつの選挙も投票率は80〜85%前後です。日本だと天気が良いとレジャーに出かけたりで50%位の低率ですので、想像出来ないほど選挙に対する意識が高いです。税金が高いから一人一人無関心でいられないのと、福祉も年金支給額も直接、各人にかかわってくるせいだと思います。
また、「後悔投票」と呼ばれる、私たち日本人には馴染みのない投票制度があります。市役所や図書館、郵便局、あるいは郵送投票といった、事前投票によって投票を行った後、何等かの理由で、「あの政党に投票すべきではなかった」とか、「政見を聞いて、別の政党へ」と、思い直したら、選挙日当日、各投票区に設置されている投票所で、改めて投票をやり直せる制度があります。(封筒に署名して投票したのを取り戻す)。
選挙は完全な公営で国政は、外交・防衛・経済などが主で。医療は県。教育・福祉・保育などは自治体(市町村)に多くが任されている、地方分権が確立しています。長老や二世議員の多い日本の政界とは対照的で、スウェーデンでは、政治家の主役は40代です。50代の政治家は高齢というイメージで、65歳以上の国会議員は僅かです。女性議員、女性大臣が、全体の約半数を占めています。各政党の争点は、減税、福祉、雇用、教育などです。余りにも日本の選挙と違い、目から鱗、考えさせられます。
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