第５回　歩き遍路紀行　５日目　

2004/03/31 - 2004/03/31

　今回、２年ぶりのお遍路となりました。歩き始めるまでは、日頃の運動不足を恨んで、自分の足がどの程度耐えられるのか不安になりました。しかも、峠の連続。これまでの経験から、中村市街までたどり着ければいいと思っていましたが、思いの外、足の調子が良く、予定以上に進むことができました。５日歩いて、札所は２カ所のみ。また、道中で出会うお遍路さんの少ないこと。札所が恋しい、人が恋しい、修行の道場。

＜本日のデータ＞
行程：（中村駅前）→下田渡し→クマチバス停
天気：晴れ
距離：13.3?

エリア 中村・四万十川周辺(高知)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 JR特急

渡しの待合所には、誰もいません。待つことしばし、待合所の横に軽ワゴン車が止まり、おじさんが降りてきました。わたしと目が合うと、舟の方へ手招きをしました。舟にエンジンが掛かり、わたしは舟に乗りました。「もう１人乗ってくるから」。７時59分、おばさんが走ってきて、舟に乗り込みました。８時00分、２人を乗せて、定刻通り舟は港を離れました。
　南国とはいえ、川の上は風がよく通り、ちょっと肌寒かったです。昨日の雨で、支流から流れ込む水は濁っていましたが、四万十川本流は、きれいなままでした。８時07分、対岸の初崎に到着。待っている人は無し。わたしたち２人を降ろすと、舟はきびすを返すように、下田へ戻っていきました。往復の稼ぎが200円。片道100円で、儲けはあるのでしょうか。

　国道321号と合流しました。しばらくすると、大文字山が横目に見えてきました。津蔵渕集落を抜けると、伊豆田トンネルを目指す登りにさしかかります。途中の駐車スペースに青い上着を羽織ったお遍路さんが腰を下ろして休憩していた。その脇には、荷物を山のように載せた一輪車が置いてありました。さらに進むと、歩道に黒い犬が伏せていました。近づくと、山の方へ逃げていきました。

今回の遍路はここまで。足摺岬までおよそ20?です。

中村駅から特急「南風」で岡山まで行き、新幹線に乗り換えます。