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オクトーバーフェスト時の留学生活

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1997/09 - 1996/10

2688位(同エリア3053件中)

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KAKU-SAN

KAKU-SANさん

オクトーバーフェストというと、10月にあるものだと考えるのが自然だが、会期はほとんど9月中。具体的には、10月の第一日曜日までの15日間。だから、10月1日に終わる場合だってある。名君で名高いルードヴィヒ?世の結婚式にバイエルン中の町や村から招待客がお祝いのためにニンフェンブルグ城へ向かった事が開会の日にあるパレードの起源で、その祝宴がこの2週間にわたるお祭りの始まりだという。無類の女好きで、彼が愛した36人の美人画を描かせ、女性関係の浪費から退位する羽目になるほどの王様だが、レーゲンスブルクのWalhallaにはドイツ人の偉人(ベートーベン、レントゲン等々、有名な人物がたくさんで、最後に奉られたのがアインシュタイン))を祭るための神殿を作り、死後は国民によって彼の石像がこの神殿に奉納されている。同性愛者の噂まであり、ナルシストで、国民を省みなかったルードヴィヒ?世でさえ愛されているわけだから、バイエルンの人たちどうやらハチャメチャな王様が好きなようだ。

パレード2日前の金曜日ともなると、早くもすごい人手で、ホテルは特別料金で、普段安いホテルほど割高になるので、通常120DMが期間中には280DMになるところもあるのに、それでもどこも満室だから、オクトーバーフェストはミュンヘンにとって金の卵を産むニワトリと言えるだろう。実は多くの市民が単なるビール祭りになってしまったと嘆いているそうだが、この祭りのお陰で、ビール生産量国内2位のミュンヘンが「ビールの都」の名を欲しいままにしている様なものだから、総合的に見て仕方ないと言うのが総論の様だ。

さて、この頃になると、普段はイスを出していない中央駅周辺のカフェやバー、それどころかドネルケバブの店でさえ路上にイスを並べていて、この時期に限った事でもないが、昼間から堂々とビールをそれもMaßで飲む人が多い。町中が酔っ払いと化してしまうのだ。ドイツ人は音痴が多いので、酔っ払いが歌い出すと、もう聞くに耐えない。この頃になると、イタリア料理のレストランでもワインよりビールという感じになっている。元々、ミュンヘンっ子はオシャレなカフェでもビールを頼む事が多く、分厚いメニューを持ってきてもらったら、一通り目を通しても、結局「へレス」と言ってしまうのだ。(だから、この町では気の利いたカフェは流行らない)



オクトーバーフェスト初日

9月21日、日曜日の朝10時にマリエン広場(市庁舎前)で待ち合わせをして、同じ語学学校のリエとフランクの3人で、パレードの通るマクシミリアン広場の近くまで歩いて行った。どうも、わざわざ遠い場所まで行く様な気がしたら、フランクの同僚たちがやっている給水所が目的地だった様だ。適当な言葉が見つからないので給水所としているが、要するにパレードの参加者に振舞い酒(ビール)をするところで、子供たちにはスプライトみたいなものを配っていた。日本でのパレード(神戸まつりや御堂筋パレード)みたいに、まじめにパレードをやっていますなんて姿勢はまるでなくて、子供たちはパンを食べながらダラダラと歩いているという感じだ。元々の趣旨がお祝いの行列である事を考えたら、これで良いのかもしれない。パレードを見る法も気楽なもので、早く行かないと場所が取れないのかと思ったが、心配は全く無用だった。もっとも、観光客の集まるポイントというのはやはりあって、その場所はそれなりに混雑するそうだが。フランクはその友人たちからビールをただで貰って来て、私にもその振舞いビールをすすめてくれた。普通だったら、「昼間っから酒は飲まない」と言うところだが、この場で言っても面白味がない奴だと思われるだけなので、遠慮なく頂戴する事にした。実際、こういう状況におかれたら、自然と飲みたくなるものだ。

パレードの後、混む地下鉄を避けるため、すぐ近くのカフェでビールを飲んで時間つぶししてからオクトーバーフェストの会場に向かった。この会場は入場無料の遊園地(事実上)で、よくまあ、これだけ乗り物を集めたなと思うくらい、ジェットコースター他、すごい数の乗り物があり、射的だとか、チョコバナナだとか、日本の夜店に出てきそうな店が並んでいる。お目当てのビールのツェルト(テント)は12個あって、その一つが世界最大のビアホール、ホーフボロイハウスより大きいくらいなのに、それでも、中に入れずに、外で飲んでいる人がいるくらいだ。実際、金土日の夕方以降は席を見つけるのが非常に難しいと言われ、ミュンヘン市民は平日にしか行かないと言う話をよく聞く。

この日も、昼過ぎにも関わらず、座れたのは運が良かったんだなと感じる程だった。さて、ここでは「ビール」と注文してもいけない。あくまでも「へレス(普通に近い)」「ドゥンケル(黒)」「ヴァイス(白)」だ。そして、1リットルは覚悟をしよう。ビールのマース(1リットル)はたしか9.60DMだったが、どうせチップを取られるので、1杯10DM(約700円)。この日、昼夜関係なくビールを飲む彼らも、昼に飲む時は、割合多く食事も摂っている事を発見した。逆に、夜に飲む時はほとんど、プレッツェルしか食べない。このブレッツェルはリボン型で、外側は塩味のポッキーの様で岩塩の粒が付いていて、内側はホクホクした感じだ。フランクに言わせると、この塩がパンを新鮮に保っているそうで、食べる時には払い落とすそうだ。まあ、教えて貰わなくても、塩辛くて仕方ないから、そうして食べていたけれど。美味しいのだが、会場内では高くて、1個6DM近くした。このパンは大小のサイズがあるが、大きい物の方が断然美味しい。だが、大は小の5個分くらいあるので、一人で食べるなら、やはり小になってしまう。ドイツの人たちはこれをかわいいと思っているのか、特小のブレツェルに赤のリボンを絡ませて、頭に付けている売り子が多数いた。お土産としても売っているのだが、日持ちするものなのだろうか?

会場

まどかさんやその友人とが再度、オクトーバーフェストを訪ねた。ミュンヘンには6つの大きなビール会社があり、この6社がオクトーバーフェスト時に合計12個所のZelt(元々はテントの意味だが、実際は仮設風の巨大ビヤホール)を出す。意外にも、日本で有名なホーフブロイとレーベンブロイはミュンヘンでは人気が低く、一般にはAugstiner(アウグスティナー)が一番美味しいと言われている。

12もあるツェルトの中でもホーフブロイハウスのツェルトだけは特別で、他メーカーが2〜4のツェルトを出しているのに、ここだけはツェルトを1つしか出さない。このツェルトは大半の席が指定なので座る事はほぼ不可能なのだが、中央に作られたステージの前には立ち席があって、どこよりも興奮していて、ここでないと味わえない雰囲気がある。立ち席があるのも、このツェルトだけだ。もっとも、この立ち席にも入れない程混んでいる事もあるので、こうなるとまわりの酔っ払いたちが興奮して来た時にはかなり危険を感じる。こんな何万という酔っ払いがいても、何とかなっているのは、皆が楽しそうに飲んでいるからだろう。

天井にアリステルという架空の人物の人形が吊られているのだが、この男はかつてはドイツ国鉄(DB)の荷物係で働いていて、事故で死亡、天国に行ってもビールが止められない事から、神様の手紙をミュンヘン市長に届けるという仕事をもらってミュンヘンに戻ったのだが、彼は結局、その手紙を届ける事もなく、今もホーフブロイハウスでビールを飲んでいると言う事らしい。「だから、ミュンヘンは…」と言う風刺なのだとも言う。この人形の小さい物は会場でも買える。

会場での食べ物は意外に多くて、ツェルトの中での定番料理はHalb Hühnchen(若鶏の片身)で、次はスペアリブというところ。意外に凝った料理もある。パンやピクルス程度だったら、ツェルトの壁沿いに店が出ている。だが、ツェルトは混んで、非常に大きいので、酔っ払いは買いに行くのも億劫になる。そこで、パン、チーズ、ピクルス等を女の子がテーブルまで売りに来てくれる。ビール担当が一番に稼ぐそうだが、ビールはかわいい女の子では務まらない。一方、外で売っているのは簡単な物ばかりで、焼きソーセージ(gebraten Wurst)+パンやまずいマヨネーズ付きのフレンチフライ(Pommes fritesフランス語風にポンフリといったりする)やアーモンド等、10種類以上のナッツの砂糖がけを扱っている店が一番多い。この3人のお気に入りはバナナ等のフルーツにチョコをコーティングして売っている店だったが、このチョコレート、私には甘すぎた。

〔列車は遅れるもの?〕

オクトーバーフェストが始まって6日目の9月26日、友人が訪ねてくるのを、夕方のミュンヘン中央駅で約束の列車を待つ。10分前に行くと、\\\"Ca. 5omin. später\\\"(約50分遅れ)と表示されていて、またか、と思いながらも駅ビル2階のバーガーキングで時間をつぶしていた。それが30分すると消えてしまった。慌てて、DBインフォメーションのカウンターに行って聞くと、途中のPasing駅止まりに変更になったという。そんな無茶な、東京行きの東海道線が品川止になったようなものだ。S-バーン(国電みたいなもの)で来るから、ここで待っていた方が良い。なんてご親切に勧めてくれるけれど、ミュンヘンへ始めてやって来る日本人にそれはないだろう。とてもちゃんと来れそうな気がしなかったので、すぐさまS-Bahnに乗って、Pasing駅に急いだ。Pasing駅に着くと、そこにはどこに行けば良いのか、ほとんど訳も判らず、途方にくれている大勢の外国人(英語や仏語を話していた)と同様に途方にくれ、視線の定まらないままに歩いている哀れな友人がいた。

同行者
その他
交通手段
鉄道
旅行の手配内容
その他

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