スウェーデン・ロングステイ?乗入税

2006/07/23 - 2006/07/23

都心乗り入れ税（渋滞税）

　ストックホルム市が都心乗り入れ制限、渋滞税（別名、環境税）を実施しているとはここに来るまで知りませんでした。試験的運用期間が7月31日まで、後数日で終わりです。今後も続けていくかどうかは、この秋に住民投票を行って決めるそうです。道路が空いているのはサマーバカンスの期間中で人々が休んでいるせいかと思っていたら、そればかりではなく渋滞の解消と排気ガス削減など環境問題に対しての政策のようです。

　東京の渋滞からは想像も出来ない位、車の走っている数が少なく、バスは信号で止る以外はいつもスイスイ走っています。首都に車の乗り入れを制限するには、国と市の行政に力が無いと出来ないし、市民の環境に対する理解がないと、とても出来ることでは有りません。ストックホルム市は運河に囲まれ橋によって道路が繋がっているので、裏道や抜け道などがないので規制には、わりに簡単な地形です。しかし、約80万人の都市とはいえ、システムの整備と実施に至るまでは、さぞかし大変だったろうと思います。運転者に読み取り機を貸与したり、バス・電車の値下げ、最寄駅前の駐車料金の値下げなど約600億円の投資がされたそうです、行政の取り組む姿勢に一歩進んだ国だなぁ、の思いを強くしています。

　日中（朝6時半から夕方７時半まで）チェツクポイントを通るたびに、通過料金が課せられます。料金は、渋滞時間帯は20クローナ（約320円）、準渋滞時間帯は15クローナ、何度通っても１日最高60クローナ（約960円）までです。バスなどの公共交通機関、タクシー、エタノールやバイオガスなどで走る環境に優しい自動車は、通行料金免除です。

　乗り入れ制限が実施されて、車の交通量は、1日当たり10万台、割合にして25％減少。さらに、市内の車での移動には40％も時間が短縮、バス・列車などの都市交通機関の乗客数が、1日当たり4万人増加 したそうです。深刻な交通渋滞と排気ガス汚染に悩む、東京都知事の石原さんに、視察に来て頂く様に手紙を書こうかと思う位です。

エリア ストックホルム(スウェーデン)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: JAL

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乗り入れ規制の範囲

監視カメラ

馬で市内パトロール

日曜礼拝は木陰の下です

裏通り

市内を走るトラム

暑くて水に足を浸す

家の前の公園から、とびたつバルーン

この旅行記へのコメント （1）

• 唐辛子婆さん 2006/07/26 10:21:33

  ぜひぜひ

  洋子さんへ
  
  いつも興味深く拝見してます。
  
  行政面で、
  日本人にできなくてスエーデンではできてることの多いことったら！
  どうしてそれが可能なのか知りたいですね。
  
  深刻な交通渋滞と排気ガス汚染に悩む、東京都知事の石原さんに、視察に来て頂く様に手紙を書こうかと思う位です。
  
  ぜひぜひメールを！
  
  　　〜唐辛子婆〜