Sydneyの車窓から

2003/07/11 - 2004/04/10

まさに車内は人種のるつぼだった。それもそのはず、この列車が停車する駅は韓国人街や中国人、イタリア人、そしてインド人などが多く住む町を停車駅に持つのだ。僕が住む街は韓国人が多く住み、その街の駅からシドニーの中心地まで向かう間にこの電車は多くの人種に恵まれる。僕の目の前の席には韓国人のカップル、左斜め後ろにはインド人らしき女性が２人の子供を連れていた。もちろんオーストラリア人はあたりまえのようにいる。それぞれ肌や目の色が違うがそれだけでなく服装まで違うのだ。韓国人や日本人、中国人は一見しただけでは区別がつかないかもしれないが、服装的にはかなりの違いがある。韓国人の女性と言えば金色の大きなイヤリングをしている人が多く、中国人は真っ黒の髪に眼鏡を掛けている女性が多い。ちなみに日本人で眼鏡を掛けている女性はアジア人の中では少ない。しかし香港人はまれに服装が日本人に似ているだけに区別するのが難しい場合もある。そして現地人であるオーストラリア人はといえば、モノトーン系の色で統一しているキレイな格好をした女性もいれば、ジーパン、スニーカーにＴシャツといったストリートファッションも多い。とにかく服装はカルチャーが重要なファクターであることは紛れもない事実である。
あたりを見回すと、車内はゴミ箱をひっくり返したかのようにゴミだらけだった。至る所にスプレーで落書きをされていたが、意外と汚い場所も落ち着くもので、あまりにキレイだと汚してはいけないプレッシャーを無意識のうちに感じてしまうために、いまいち肩の荷が下りない。
この列車に乗っている間、停車しそうな時には必ず駅名を確認するために列車の窓から駅名の書かれた看板を探さなければならなかった。なぜならこの列車には停車する駅の車内放送の案内はあるのだが、僕はまだそれを完全に聞き取れるほどの英語力をまだ持ち合わせていないのだ。
最初にシドニーに来て感じたことは、光の量が他の国とは比べ物にならないほど多くてすべてが美しく見えたことだった。今こうしてシドニーの生活の拠点であるホームブッシュ駅からシドニーの中心の駅であるタウンホール駅へ行くまでの車窓から外の景色を観ると、最初に感じた時と同じような感覚が蘇り、列車の車窓に降り注ぐ太陽の光を浴びていると心のわだかまりを全く感じなくなってしまうから不思議だ。

エリア シドニー(オーストラリア)

最寄駅であるHomebush

ご存知オペラハウス

一緒にHomebushで生活したフラットメイトの韓国人カップル　李・ウン・ジュ（左）とシ・ギョン・ヤップ（右）

シドニーの中心にあるビクトリアビルディング

フィッシュマーケット

TOWNHALL

ハーバーブリッジ

泊まっていたBroadway Innのオーナーの義理の息子クリスがタカのスーツケースを宿まで運んでくれた。

George streetにて

シドニーの中心地

Central st.