はじめての中東

2006/06/06 - 2006/06/09

中東に出張に行ってきました。
仕事をしたのは、サウジアラビアですが、途中乗り継ぎなどで、UAEとバーレーンにも立ち寄りました。
ホテル以外では、ほとんど写真を撮れなかったのですが、コメントを中心に旅行記をアップします。

エリア アル・コバール(サウジアラビア)

最初に旅程を紹介します。けっこう、きつい出張だったです。
６月６日（月）午後８時４０分、羽田発の飛行機で関空へ。ほとんど乗り継ぎ時間のないまま、関空発ドバイ行きの夜行便に乗り継ぎ。ドバイに、明け方の４時３０分頃到着しました。ドバイの空港では、けっこうな数の日本人を見かけました。
ドバイの空港のラウンジで一休みした後、飛行機でバーレーンへ。バーレーン入国には、ビザが必要なのですが、イミグレーションでパスポートに６ドルをはさんで、ビザをパスポートチェックと同時に取得します。バーレーンは、人口約７０万人の島国、ほとんどなじみがない国ですが、去年のW杯予選で、日本が同組だったので、サッカーファンであれば、聞いたことはあるでしょう。
バーレーンの空港からは、自動車に乗り込み、陸路サウジアラビアへ向かいます。バーレーンとサウジを結ぶ長い橋の途中に島があり、そこでパスポートチェックがあります。アルコバールという街でホテルにチェックイン・昼食後、相手の会社とのミーティングのため、市内のオフィスへ。夕刻、ミーティング終了後、会食。会食が終了する頃には、時差でかなりヘロヘロでした。
翌日は、アルコバールから140kmくらい離れた、工業都市、アルジュベールに。工場見学・ミーティング後、ダンマン空港から、ドバイに戻りました。ドバイで１泊した後、出張の次の目的地である、ドイツに向かう、という旅程でした。

サウジの、というか、中東の第一印象は、とにかく暑い、ということでした。この時期の日中の気温は、４０度を超えています。陽射しはきつく、肌を焦がす、というか、肌が痛い感じがしました。訪問した、アルコバールやアルジュベールは海岸の町で、思いのほか湿度もあって、さらに暑く感じます。とにかく、昼間は外に出る気がしなかったです。
アルコバールからアルジュベールの間は、自動車で移動しました。約９０分程度です。途中、窓外に広がる、土漠というか砂漠というか、の荒涼とした風景は印象的でしたが、とにかく、自然環境の厳しい場所だな〜、と思いました。
また、サウジはセキュリティの厳しい場所でもあります。ホテルの駐車場の入り口には、ライフルを構えた兵隊なのか、警察なのか、がガードしていますし、ホテル自体も、入る場合には、宿泊者であっても、必ず荷物検査が行われます。工場見学の際も、工場敷地にはいるのに、随分と厳しくチェックを受けました。

サウジアラビアは、厳格なイスラム教国で、戒律の厳しい国です。
酒はダメ、豚肉はダメ。夜の会食時に、ノンアルコールのビールというものを、生まれて初めて飲みましたが、まぁ、おいしいものではありませんでした。
イスラム教って、金曜日が安息日なのですね。サウジでは、木曜日と金曜日は、基本的には会社は休みです。UAEでは、金曜日と土曜日が休み、と少し違うのですが、でも、金曜日が休みであることは、共通のようでした。
女性をあまり見かけないのも、サウジアラビアの特徴でしょうか。会社のオフィスや工場では、基本的に、というか、ただの１人も女性を見かけませんでした。ホテルやスーパー等では、女性を見かけることはあるのですが、全員が、例の黒いベールというか何というか知りませんが、とにかく黒い服を着ていますし、多くの人は、ほとんど顔をかくし、目だけを覗かせています。こういう女性が、国外に出る際にパスポートコントロールを受ける時って、どうするか知っていますか？まず別室で、女性の係官の前でベールをはずし、パスポートの写真と本人が同一人物かどうかを確認した後で、イミグレの列に並ぶのです。
一方で、かなりアメリカナイズ、少なくとも商業的にはアメリカ資本が、かなりはいっている国でもあり、マクドやケンタ等のファーストフードもいたるところで見かけます。大きなスーパーマーケットには、何でも揃っているし、ホテルやレストランやオフィスでは、英語が全く問題なく通じます。

この写真は、ドバイの空港内で撮ったものです。
サウジは戒律が厳しい国なのですが、厳しいばかりでは実はダメなようで、サウジにとっての週末、すなわち、木曜日とか金曜日には、このドバイやバーレーンに、サウジの人たちが、息抜きに大勢やってくるそうです。
ドバイでは、お酒も飲めますし、豚肉も食べられます。リゾート地として有名な場所でもあり、そういう場所に特有のお楽しみも、ふんだんに準備されているそうです。
たった丸２日間の中東出張、それもほとんどをミーティングや工場見学に費やしたので、結局、何かを経験した、とは言いがたいのですが、それでも、何かしら、世界のほかの場所とは少し違うな、という印象のサウジアラビアでした。