コリアンレポート

1997/06/16 - 1997/06/21

名古屋空港を出て金浦空港に着陸。金浦空港内ではマシンガンを背中に抱えた
韓国軍の兵隊を発見。
兵隊のトランシーバーから耳障りな音声が聞こえる。空港内は撮影禁止。
リムジンバスはヒュンダイ。市内までの道路は表記の看板が多い。
まるで米軍の駐屯地。市内までは沖縄に似ている。
バスの隣に座った安室奈実恵風の韓国人女性と話す。
「韓国は今最も危険な地域だと思う」
と僕が言うと彼女は
\\\'It\\\'s safe.\\\'
と答えた。ほんまか？ 本気か？




ホテルのディスコは月曜なのに若者でいっぱい。
その中に元気のいい奴がいた。曲が終わり全員がカウンターバーに引き揚げた
後でも一人踊っている。バカ受けのお調子者だが受けるだけにダンスは面白い。



< n.j.p >
国立現代美術館はがソウル駅から地下鉄で30分、ソウル大公園の中にある。こ
の美術館は著名なビデオアーティスト、ナム・ジュン・パイクの作品を中心に展
示している。ソウル五輪のために制作されたテレビタワーをメインにに十点ほど
の展示物。平日のせいか館内はガラ空き。
作品群の一つ。金魚の入った大きな水槽の背後にはサムソン製のモニターが設
置され、モニターは水槽と同じように金魚の映像を映している。
水槽の傍には死んだ赤い金魚が落ちていた。かわいそうに跳ねた時に水槽から
飛び出てしまったのだ。
若い女性の学芸員はおっかなびっくり金魚を拾おうとしていた。後ろで見守る
学芸員もびくびくしている。




骨董店街として有名な仁寺洞(インサドン)の伝統茶院。柚子茶を注文している
と20代前半の日本人女性２人組が来た。一人は大学の研究生、もう一人は無職。
三脚代りに記念写真を撮ってあげる。僕がソウルは日本人がいても全然見分けが
付かないと言うとと、彼女達いわく、女性なら簡単に区別ができるのだそうだ。
「だいたい、髪の色からして違うからねー。分かるよ」
との事。茶髪の事を言っているみたいだが彼女達にはアジア人の自覚がなさそう
だ。さらに聞いてみると彼女達は３泊４日の旅程。でも飛行機の都合で滞在でき
るのは２日間しかない。彼女達はこれから市場を見に行かなければならないそう
であわててお茶を残したまま店を出ていった。
『見物、買い物、見物、買い物、見物見物ｹﾝｹﾝｹﾝｹﾝ、のー、ぼ、り、ゆ、く』




ソウルの若い女性が歩行時に持つ物 ＝ 長い財布
ソウルの若い男性が歩行時に持つ物 ＝ 携帯電話




恋人同士はもちろん、女性同士は腕を組んだり手をつないで楽しそうに歩く。
男同士は肩を組んで歩く。




ソウル市街は、酸っぱい腐臭がする。キムチの臭いか？
２日目以後泊まっていた鍾閣(チョンガク)はさらに臭いが強い。屋台で煮込ん
でいる魚肉ソーセージの臭いと腐臭が混じると吐き気を催す。
帰国して気が付いた。僕の住む寮のトイレの臭いはソウルの臭いと同じだ。
今度トイレで魚肉ソーセージを煮込んでみよう。ソウルの即席再現ができる。




ロッテホテルのサウナ兼あかすりエステで刺青を入れた日本人ヤクザを１名発
見。国内で自由にサウナに入れない苛立ちどれほどのものだろう。そして韓国で
自由にサウナに入れるこの嬉しさ！




６月22日の午後８時にはＫＢＳテレビで北朝鮮特別番組を放送していた。既に
帰国しているので、見られなかった。残念だ。
現地の英字新聞を読んでいると IMFが既に統一後朝鮮の貨幣制度について韓国
に南北２通貨制の提案をしているとの事。もはや韓国上層部では戦後は織り込み
済なのかもしれない。
またコリア･ヘラルド紙は北朝鮮の攻撃の事を FINAL\\\'BATTLE\\\'と表現している。
\\\'WAR\\\'以下の扱い。
金正日はこのことを知っているのか。僕が金書記の側近で、この記事を読んだ
ならば金書記の目の届かない所で処分するか、黄書記のように国外逃亡している
だろう。

エリア ソウル(韓国)