気合で歩いたバールベック遺跡（その後、ＥＲ行き）

2006/05 - 2006/05

パルミラ遺跡で炎天下の散策をしたのが悪かったのか、ダマスカスのハマムが悪かったのか、
レバノンに入国してから気分が悪くなってしまいました。
でも、バールベック遺跡だけは絶対に見たかったので、気力を振り絞って歩きました。
その日の夜、病院のＥＲで点滴を打つことになろうとは。。。

エリア バールベック(レバノン)

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 航空会社: マレーシア航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

バールベック遺跡のあるベカー高原は、レバノン山脈とアンチレバノン山脈に挟まれた肥沃な農業地帯です。ぶどうの栽培にとても適しているので、道路沿いにはぶどう棚がたくさん見られます。

遺跡の前に石切り場に立ち寄りました。こんな巨大な石をどうやって運んだんだろう？
すでに気分が悪かったんだけど、とりあえず持ち上げるフリなんかしてみたりして。。。（見えます？）

っていうか、もう入り口でへばっています。
そしたら、ネコが近寄ってきて、すっぽりと隣に納まってしまった。
日陰を探していたのかな？　とても人懐っこいネコでした。

プロピュライアを抜けると、六角形の前庭が広がっています。周辺は回廊になっています。
このような多角形の建築様式はオリエント特有のものです。バールベック遺跡の建物は基本的にローマの建築スタイルを踏襲しつつ、独自のアレンジが施されていて、見てて楽しいです。

あらっ、ネコが着いてきちゃった。

ジュピター神殿は紀元前60年頃から建築が開始されたバールベックの本殿です。
現在は、この6本の柱しか残っていないのですが、アテネのパルテノン神殿よりも大きかったそうです。

隣のバッカス神殿はひと回り小さいのですが、こちらの方が形がキレイに残っています。

バッカス神殿の内側。

バッカス神殿の回廊部分の天井。
通常のローマ建築だとcofferと呼ばれる簡素な凹みがあるだけなんですけど、細部に至るまで彫刻しているあたりは、この地域の独自性を感じます。

下に落っこちている彫刻もある。