
2006/02/10 - 2006/02/10
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こまちゃんさん
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現在こまが出勤している所は、広州沙湾鎮紫坭村にある宝墨園。
その界隈には沢山の巷道がある。
まだ春節気分が残る町並み。
今日は、宝墨園からはバスに乗らず、この巷道を散歩してみる事にしました。
巷を抜ければバス道ですので、そこからバスに乗って帰宅する事にします。
巷:北京の胡同、上海の里弄と同意。四川などでもこう呼びます。
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ここは宝墨園正面口を入った所にある長居壁の彫刻(ギネス登録)です。
手前は九龍橋。
さて、仕事が終わって正面口から出て帰路につきます。 -
ちょっと、町の様子を見てみよう!と言う事になり、ちょっと寄り道して帰ります。(^^
宝墨園の周りには、高樹齢の樹木が沢山ありますね。 -
おろ!?
黒い犬がこっち見ています。
なんと!金色目玉です。
コウモリの化身か!?(>.<;ブル・・ -
冗談はさておき、早速町へ向かう横道へ。
沢山あるのでドコからでも入り放題です。
中は迷路のように入り組んでいるので、下手したらぐるぐる回って戻ってくる事も有ります。
さて、上手くバス道に出られる事やら・・・
このモダンな建物は、宝墨園の一部です。
この塀の向こうが園内です。 -
こうしてみても、園内は結構広いですね。
門票は30元。。。
合理的な価格かどうかは、来た人のみぞ知る。 -
廃墟の壁にある石版彫刻。
薔薇、菊、松、梅などの植物に鳩がとまっている。
広州では、鳩が題材になっている彫刻モノは結構多い。
写真は呆けてしまったが、かなり素敵な出来映え。
宝墨園に模写があるけど、子供の粘土細工並で見ちゃ居られない代物。 -
こちらは六魚図。
金魚の図柄の彫刻。
これも勢いがあって素晴らしい。。。
廃墟なので、貰って帰りたい感じ。(^^; -
振り返るとそこにも南国の葉っぱ。
コメントしなかったが、宝墨園裏の景色にも、このシダ系の葉っぱが見えていた。
これが庭にあると、大きな影が出来て暑さしのぎにでもなるのかな?
逆に影が大きすぎて鬱陶しくも感じるけど・・・ -
こちらも廃墟。
「留園」と書かれているが、この一角に、元々園林の類があったのかも知れない。
すると、さっきの彫刻も肯けるし。 -
その壁の正面。
通路になっていたらしく、今は同じブロックで塞がれている。
中には木々が沢山茂って居るのが見える。 -
さて、適当に選んで路地へ進入しました!
ん!葡萄棚がある家ですね。
うう〜ん、このカメラはちょっと暗くなると手ぶれが激しい。。。(--; -
このドア方式は、華南地区には結構見られる様式。
格子の木材ドアを上に持ち上げロックを解除し、溝をずらしてからスライドして開く方式。
内ドアが閉まっていると、格子戸が動かせないようになっている。
新年の余韻が感じられる真新しい張り物。 -
そのドアのお宅越しに路地を撮影。
-
更に先へ進みます。
おっと、誰かが居ますね。 -
爺ぃが小母ちゃんに、何か話し掛けています。
・・・・・・通じなかったみたいです(@@;
ここ沙湾の地元弁は、広州の広東語とも違っているらしく、年代によっては、普通話が殆ど判らないようです。
何とか聞き取れた場合でも、話せなくて返事出来ない場合も多いです。 -
路地の更に脇道を覗くと・・・
-
黒猫が居ました。
何かを狙っているようです。
辺りでは、夕餉の支度で良い匂いが漂っていますから、好物でも見付けてスキを狙っているのでしょう。
近づいたら逃げちゃいました・・・(~~;ゞ
カメラの限界です。画面上にブツブツが多く出ています。 -
ドンドン深みにはまって行く感じ・・・(^^;
-
おろろ?
ひょっこり開けた所に出ました。
すると豪華な住宅が沢山!
路地の奥深くはこうなっていたんですね。
訊いた事があるんです。
沙湾人は、昔、香港などからの家電品を密輸し、番禺で売っていた事を。
町が河の近くだったので、この土地の人が始めたモノが土地周辺にまで広まったようです。
それが市橋に有った「易発電器批発市場」なんです。
今は正規広州の大型百貨「新大新百貨店」が、新しい広場式のタウンを展開しています。
「易発広場」と言う名称に名残がありますね。 -
路地は路地でも、辺りの建物が綺麗で立派です。
表面にボロ屋を並べ、中ではこんな感じで裕福な人が沢山住んでいたんですね。
どれもこれも、昔家電品で財を成した実績。。。
知らない人は「沙湾は汚い所だ、貧乏人ばかりだ」と言いますが、真相はこの路地裏(内)にあったんですね〜。 -
うう〜ん。
丸いバルコニーが素敵です。
でも待てよ。。
折角バルコニーがあっても、こんなに家が詰まっていたら、暗くて使い辛いジャン。。。
疑問が出ましたが無視します。。(^^; -
ぴかぴかの上海別克(BUICK)の車です。
この家もお金持ちっぽいですね。
お向かいもその奥も、最近綺麗にしたような家ばかりです。 -
こちらは、2世代旧式ですが、宝馬(BMW)の735iLですね。
おやおや?家にはメイドさんも居るようです。
今流行の明度カフェのように小若くはありませんが、子供のお守りをしているようです。
家の殆どは3階建て。
中古物件で中を見た事がありますが、かなり広くて工夫が凝らしてある部屋です。
天井が高く、風通しの容易な構造にしてありました。
これらのコンクリート3階建て住宅って、何だか使いやすくて気持ちの良い感じの家でしたね。。。 -
さて、もうそろそろ帰りましょう。
空にはお月さんが浮かんでいます。
家々には、夕日がしっかり照りつけていますし。
さて、どっちへ行けばバス道かな・・・? -
この長屋みたいな家の向こうに、バス道が見えました。
通り抜けながら、この家を観察してみたら、これは工員用借家でした。番号の振ってあるドアの一つ一つが別々の部屋で、完全にワンルームですが、3,4人の人が居る部屋もありました。
トイレ、水道は共同、シャワーなんて有りません。
水道でタオルを濡らして体を拭くか、運が良ければ、仕事先に設備があって使わせて貰えるか・・・
バスに乗っていても、工員風の人は基本的に皆さん匂いますので、もうそれで通って居るようです。
正直言って、とっさに牢獄のような感じがして、一瞬寒さの様な冷やっこさを覚えました。
中古物件の借家物色で、色々見て回った時、こう言うのを知らずに値段で飛びついて、大家さんを訪ねた時、彼は物件を見せるまでもなく「あんた達に住める家じゃないよ」と言われました。なるほど、実際に見て内容と条件を聞いて納得しましたが、工員風の人達が楽しそうに過ごしているのが見えて、ちょっと安堵感の様なものを感じました。
耳タコモノの政府発表フレーズが頭を過ぎります。
「我々の国の人民は、先進技術と文明意識で、共に発展・・・」。(*o☆)\バキッ!お前ら何処見て何言うてんねん!!寝ぼけとんちゃうか?お前のお腦が発展してるだけちゃうの!?・・と、良くもヌケヌケと言えたものだと言って、役人さん方を殴ってやりたくなります。(`_´# -
などと、怒りと憤りを感じて歩いていると、既にバス道に出ていました。突如拓けたその通りに出ると、さっきまでの事がウソだったようにさえも感じられます。
でも、振り返ってみると、そのぎりぎりの生活の家は存在します。そして、その奥には、彼らが尽くしている会社の親分連中や、そうでなくても、自分たちとは殆ど世界の違う生活レベルの人たちの住んでいる、立派な家があります。
複雑怪奇な中国。
一言では片付けられない問題を沢山抱えながらも、端(の国々)が思っている程の難儀を、欠片も感じていない官が蔓延る共和国。
何か、最初に考えていた締めくくりとは、違った方向になっちゃいました。(^^;ゞ
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