2006/03/03 - 2006/03/10
1973位(同エリア3262件中)
木場三郎さん
本旅行記は豪州豪邸訪問記の続編です。
D君と別れて我々夫婦はヌーサからシドニーへ移動しました。シドニーは我々の古巣ですので勝手は分かっています。昔住んでいたアパートとかレストランとかぐるぐる見て回りました。16年ぶりです。
添付水彩画はシドニー北部のスピットブリッジという景勝の地で入江に面したレストランのテラスからみた風景です。
スピットブリッジは勝鬨橋のような開閉式の橋です。深い入江を出入りするヨットが通過できるように橋を開きます。開けないとヨットのマストが橋に引っ掛かるのです。
皆さんがシドニーに観光に行かれたら、このスピットブリッジを訪ねることをお勧めします。都心に近い場所でかくも奇跡的な美しい風景があることに感銘をうけられるはずです。そこでランチなんか良いですよ。
シドニーは気候が素晴らしいところです。年中冷暖房不要。雨は夜に降り昼は快晴。
この日は太陽の光が燦燦と輝き、全てがまぶしく輝いていました。
私の絵ではそんな美しさが表現されているでしょうか。
キャプテンクックがオーストラリアを発見したのは1770年のことです。日本では江戸時代中期。
鎖国政策ではない違った政策をとっていたらオーストラリアは日本によって発見され日本の植民地になっていたかもしれません。英国、日本の地理的関係からむしろその可能性の方が高かった。
そうだったら今頃我々日本人の子孫が例えば私がこの入江を望む景勝の地に豪邸を構えていたかもしれません。シドニーの気候、風景は英国人が作ったのではなく、もともとあるものです。
しかし一つ言えることは英国人はこの美しい風景を利用してその中でさらに美しい住居環境を作り上げた。日本人が占領していたら今頃シドニー湾はすべて埋め立てられてたかもしれませんね。
丘も入江もない効率第一の平原都市に。
それ以上に日本が豪州を領有していたら、過去の無謀な領土拡張主義はなかったでしょう。
豪州の豊かな天然資源を最大限に活用して今以上の豊かなで平和な国家を作り上げたかもしれません。
でも日本人によって現代の豪州が持っている難民、移民受け入れの寛容性が実現したでしょうか。シドニーでの中国人、ベトナム人等の東洋人の多さに驚きます。
最近はアフリカからの難民が急増しているようです。それで多様な文化融合国家が形成されつつあるのです。
しかし思い出してみると、以前豪州は白豪主義といって有色人種排除主義を採っていました。英国人も時代の変化と共に寛容になったのでしょうね。色々な旧植民地問題も経験して。
日本が同じ立場だったら、むしろ本当は保守的な英国人以上に豪州をコスモポリタン化したかもしれませんね。
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スピットブリッジでのランチの後、我々夫婦は海岸沿いを丘を上がり、反対側の坂を下りて行きました。徒歩で約二時間の行程。
途中シドニー湾の入り口にあたるところが遠望できました。(上唇をノースヘッドと言い下唇をサウスヘッドと言います。)
その坂を下りたところにバルモラルビーチと言う美しいビーチがあります。
添付水彩画はその場所を描いたものです。
セメント作りの遊歩道がビーチを囲んでおり絵の右手部分に階段があります。そこを降りると砂浜になっています。
ここも夢のような場所です。背後の斜面は高級住宅地が連なり海を見下ろしています。つまり住宅地にあるビーチなんです。近隣の良家の子女が遊びに来ているといった感じ。美しい人々を多くみかけます。
シドニーに観光でいらっしゃる方にお勧めのコースを紹介しましょう。
1日目は都心部の徒歩散歩でボタニカルガーデンからオペラハウス、ハーバーブリッジ、ロックス、ダーリングハーバー(これはお台場のようなところ)。絵葉書の世界です。
2日目は上記のハイキング。都心からバスでスピットブリッジへ。ランチの後徒歩でバルモラルビーチへ、その後バスで都心へ戻る。
両者を午前午後と1日でこなすことも出来ます。両者とも晴れてなければだめです。
青い空と青い海と白いヨット。時々行きかう大型客船。それから海を見下ろしている赤い屋根の家々。
晴れてなければ中華街かなんかで粘って飲食ください。 -
添付の水彩画はシドニー郊外のマンリービーチです。太平洋に面したビーチで大波が来ます。だからサー
フィン大会がよく行われております。シドニー都心まで船で30分程度。
座っているのは私の女房です。おばさんですがこれよりはもう少し若い感じかもしれません。
シドニーは一週間おりました。好天気の中毎日女房と散歩です。東京にない、なんとなく自由な雰囲気を満喫しました。でもここでもやはり一週間が限度です。絵葉書のような美しい風景も飽きます。
東京での地味で地道な生活が恋しくなるのでした。
それからご報告:
私のページを見ているD君から連絡あり、豪州豪邸訪問記の表紙の絵が欲しいといってきました。
そして、あの絵はあの豪邸に嫁入りすることになりました。嬉しいですね。
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この旅行記へのコメント (9)
-
- ウサギさん 2006/04/13 23:41:53
- if...
- もしも、の話は拡がりますね。
オーストラリアが日本だったら・・・
っていうと、明治以降の価値観は一気にひっくり返りますよね??
多民族国家で、私も青い目だったりして!
でも木場さんが仰るとおり、シドニー湾は埋め立てられそうだなー。
あとあとで浮世絵かなにかで過去の絶景を偲んだりして。
NZに祖母と行って、世代の違う人の感じ方はとっても面白かったんですけど、
その反面、思わぬことを口にされて慌てる場面もありました。
戦争を経験したひとなんだな、と改めて感じました。
私、青がすごく好きでよく着るんです。
木場さんの絵の青ってとても綺麗です。
- 木場三郎さん からの返信 2006/04/14 11:41:20
- RE: if...
- うさぎさん
コメントありがとう。それから投票までしてくれて。青がお好きだそうだから、今後も青をどんどん使っちゃいます。
パリの旅行記でウサギさんの可愛いい写真見ましたよ。いいな高校生でパリなんて。おつむが良さそうな高校生ですね。
- ウサギさん からの返信 2006/04/14 23:51:56
- うれしいな(^^)v
- そうですか、私、少しは賢そうに見えますか?
代数幾何と基礎解析、両方の点数足しても50点取ったことないなんて
見えないですかね??
未だに「数学の点数が悪いから卒業できない」夢をたまーにみるウサギより♪
-
- すずかさん 2006/04/02 16:07:03
- すばらしいです〜。
- 木場三郎さん、こんにちはー。
豪州・沖縄の旅行記をはじめ他の旅行記も楽しませていただきました。
いや〜〜〜すばらしいです(^0^)
>私の絵ではそんな美しさが表現されているでしょうか
ええ!とっても表現されています。
美しさの中にやさしさあふれる絵ですね。
美術館に行っている気分になりました。
ありがとうございました。
またお邪魔させてくださいね。
すずか
- 木場三郎さん からの返信 2006/04/02 17:45:33
- 幕下訪問ありがとう。
- すずかさんへ
あの有名なすずかさんに訪問してもらいありがたい。おまけに3票も頂戴して恐縮です。横綱が幕下の様子を見てくれったって感じでしょうか。
すずかさんのページも拝見しました。それぞれが大変面白く書かれていると思います。言葉が簡潔で分かりやすいし読みやすいし臨場感がありますね。
ここの写真がちゃんと解説されてるのが好感です。
アクセスが多いことファンが多いことうなずけます。
今日読んだのは宮崎と伊豆の旅行記だけでしたが楽しめましたよ。
こんどまたじっくり見学しますね。カンボジアとか香港とか。
- すずかさん からの返信 2006/04/02 23:14:58
- いえいえ
- 木場さん、こんばんは。
またまた登場させていただきます〜。
>横綱が幕下の様子を見てくれったって感じでしょうか。
いえいえ・・・私もまだまだ修行の身でございます。
私事ですが、だんなと義父が大の絵画好きなんです。
木場さんのページを早速だんなに見せました。
心から感心しており、食い入るように見てました。
だんなも「僕も旅行先で絵書きたいなー」と
かなり影響を受けてました。
写真は一瞬で記録されますが、絵は一瞬では描けませんからねー。
旅先で絵を描ける・・これこそトラベラーの横綱ですよ♪
>今日読んだのは宮崎と伊豆の旅行記だけでしたが楽しめましたよ。
>こんどまたじっくり見学しますね。カンボジアとか香港とか。
伊豆と宮崎見てくださり、また投票まで頂きありがとうございました。
またいつでも遊びに来てくださいね。
私も木場さんの描く美しく心に残る風景拝見しに寄らせていただきますー。
すずか
- 木場三郎さん からの返信 2006/04/03 23:49:56
- 恥ずかしいけど嬉しい。
- すずかさん
ありがたいお言葉ありがとうございます。
励みになります。この絵画路線で頑張ります。
各旅ごとに3枚は絵を描くことにしております。そうすると
自分で言うのはなんですが結構技術的に向上するように思います。
沖縄の絵は丁度一年前の絵です。豪州の絵は最新でやはり上達が見られます。継続は力なり。今後も向上したいと願います。
-
- チビケイさん 2006/04/01 16:35:24
- 木場さんの絵は本当に心癒されますネ♪
- 豪州豪邸訪問拝見させて頂きました(*^_^*)
木場さんの素敵な水彩画が今は遠い豪州の豪邸に
飾られているんですネ(^O^)/
いつも旅行記と一緒に絵を見せて頂きながら
私もこんな優しく暖かな絵が欲しいなと
思っていました(^_-)-☆
写真では味わえない旅人が感じた雰囲気や
暖かさが伝わってきて本当に素敵です♪
こんなに素晴らしい絵を描く事が出来る
木場さん!心から羨ましいです(*^^)v
これからも旅の思い出を絵で綴って下さいネ♥
いつも楽しみにお邪魔させていただいてますm(__)m
- 木場三郎さん からの返信 2006/04/01 16:57:43
- RE: 木場さんの絵は本当に心癒されますネ♪
- ちびけいさん。
汗をかきながら漸くアップして、ちょっと見直してテニオハなんか書き直そうかなと思う間もなく、ちびけいお姉さまのメッセージが到着して驚きました。そして感激です。
おまけに二票も投じてもらい三郎は果報者です。
自分の絵なんですけど昔に比べたら見易くなってきてると思いますが、いつも褒めていただいて有難う。売りに出す際にはちびけいさんには特別価格にしますね。
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