母子3人タスマニアvol.4(西海岸ツアー１日目）

2005/11/24 - 2005/11/27

Cradle Mt.に行きたい！との思いで、アドベンチャーツアー主催の２泊３日の西海岸ツアーに参加しました。３日目はDevonport解散だったので、そこで一泊して翌朝Tassi Linkのバスで戻って来ました。実際の冒険は３泊４日ということになります。ホバート出発ですが、Mt. Field NPへの通り道に住んでいたので、なんと家の前でpick upしてもらえて超ラッキーでした。ツアーの面々は、ガイドのMichael、ベジタリアンのドイツ人の女の子二人連れ、一人旅のドイツ人、カナダ人、ニュージーランド人の女の子、フランス人の年配のご夫婦、日本で仕事をしている彼女をたよって東京に行った帰りのオーストリア人の男性、一人旅の日本人女性、そして私たちの総勢１３人でした。この多国籍ツアーで、子ども達が何を吸収するかとても楽しみでした。

エリア オーストラリア

いつのも通勤通学路を通って、Mt.field NPへ。家からはおよそ２０分ほどの距離ですが、行ったのはこの日が初めてでした。一歩足を踏み入れると、ひんやりとして湿った空気に包み込まれ、見たこともない苔に覆われた巨木があちらこちらに横たわっていました。この公園の倒れている木は、きこり達によって倒されたものではなく、みな落雷や虫食い、老化（？）のために自然に倒れたものだそうです。シダ科の植物がたくさん目に付いて、恐竜時代に迷い込んだようでした。子ども達の感想は「アトラクションみたい！！」USJのジュラシックパークやE.T.のことを言いたかったみたいです。本物より先にテーマパークなんて見せなければ良かった・・・・。

木の高さを、アングルによって計算できる機械を使って計測中の息子。何メートルだったかは結局わからなかったようですが・・。

Horseshoe Falls
こんなところに来たら子ども達は嬉しくて嬉しくて大変！あっという間に滝の近くまで行ってバシャバシャやりだしたり、水をがぶ飲みしたり・・・。タスマニア大自然の中でどんどん野生化していく彼らです。

有名なRussell Falls
こちらは柵がしてあるので残念ながら水に触ることができず、この美しい滝を差し置いて「さっきの滝が良かった〜」という感想の子ども達でした。

水力発電所で有名なTarraleahで今日のランチ。ツアーのみんなで手分けしてサンドイッチを作って食べました。ランチのサンドイッチといえばここ３週間ハムとチーズしか食べていなかった子ども達は、キュウリやレタス、トマトを山盛りはさんでボリューム満点のサンドイッチに大満足していました。

タスマニアでは80％以上水力発電で電力をまかなっています。もちろん原子力発電所なんてなく、残りは風力発電です。まさしく「クリーンエネルギー」ですよね。

Lake St Clair
朝のうちは曇り空で、お天気を心配していたけれど、お昼を食べる頃から晴れ間が見えて、Lake St Clairに着く頃には真っ青な空が！泳ぐつもり満々の子ども達でしたが、冷たい風がヒューヒュー吹いていてとてもとても・・。

ビーチを散歩していると何やらすごい色の小川を発見！

近くに寄ってみると、その色の主はなんだかどろりとしていて、けれど粘土のようではないし・・。触ってみると案外さらりとしていて、毒ではないだろうと少し舐めてみると、鉄分のような味がしました。後から聞くと、Derwent Riverに染み出ているという、木のタンニンだそうです。

Franklin-Gordon NPの真っ只中。バスの中でヘビの話が出ていましたが、暑い日にしかヘビは出ないと聞いていた私は心配していなかったのですが、フランス人のおばちゃんがしきりに「危ない！」といって子ども達を心配してくれていました。このフランス人のおばちゃんが良いキャラしていて、楽しませてもらいました。

Franklin Fallsに行った帰り。見るだけの景色よりも、やはり子ども達は直に触って遊べるところの方が好きなようです。

Queenstownの山並み。

眼下に見えるQueenstownの町

Tullah湖畔のTullah Lakeside Shaletがこのツアーの宿泊地です。「えー、ホテルじゃないの？」というのが子ども達の感想でした。ドアを開けると2段ベッドが二つあるのみ。荷物の置き場所もなく、部屋はなんだか変な臭いもするし・・。そうこうしているうちに雨が降り出し、嵐がやってきた!！!ものすごい雨の音と風の音。雷も鳴り出し、プレハブのような建物が吹き飛んでしまうんじゃないかと思っていると、突然停電に・・！！全くの暗闇で、廊下の外も何やら慌しいけれど、何も見えない。子ども達は怯えながらもトイレに行きたいと言うので、そばにあったノートパソコンを開けて画面の光を頼りにトイレに。廊下から、回復するまで1時間はかかるとの声が聞こえてきたので、もうこれは諦めて寝ることにしました。雨も風もますますひどくなってきて、雷もひっきりなしに光ってはドドーンという地響きのような音をたてていて、治まりそうにないけれど・・。「怖い怖い」という子ども達にも、「こういう時は寝るしかない！目が覚めたら明るくなってるから寝よう！」と自分自身に言い聞かせるように声をかけ、本当に3人ともあっという間に寝てしまいました。人間って、怖いと逆に眠れちゃうんですね。