冬のスウェーデン

1993/12/23 - 1994/01/02

僕は寒いところに行くのがそう嫌いではない。自分と向き合いたい時、人生を見つめなおしたい時には暑い国よりは寒い国に行きたくなる。１９９３年のクリスマスから１９９４年の年始まではスウェーデンにいた。そもそもスウェーデンは僕にとって思い出深い国の一つだ。
早くはイングリッド・バーグマンに始まり（ってなにが始まるんだ一体？）、この頃手に入れた最初の携帯電話もエリクソン製だった。
ストックホルムはこの年大雪となって、ブーツを履いて歩いていたというのに膝上まで雪が積もっていて。ブーツの上から靴下までがぬれてしまい、僕は市内のホテルに辿り着くまでに凍え死にそうになった。幸いにもホテル内にはサウナがあったので比較的短時間で復活したけど・・・。雪といえば、ホテルの看板が見えなくなるほどの降り注いでいたのが強烈なイメージだ。今でこそ、防水透湿の山系シューズを履く僕だが、その時には履いていたのは買ったばかりのシャルル・ジョルダンだった。水気を吸って原型から形が変わってしまったのをかなり落胆していた。然し、ストックホルムからマルメ、そしてイエテボリまでの旅行は楽しかった。
ニューイヤーはダンスフロアで迎えた。この頃はまだダンスのレッスンを受けていた時期からそれほど時間が経っていなかったので結構格好よく踊れた、だろう・・・。多分・・・。＆イエテボリではアジア人がそう多くないこともあり結構珍しがられて一気に知り合いが増えるなどパーティー三昧の日々になった。何処の建物の窓にも飾られているクリスマスキャンドルとこの楽しく踊り狂った日々は今もいい思い出として胸に刻まれている。

エリア スウェーデン

マルメ