旅行者天国(3) 小国フェチ

2004/03/02 - 2004/03/02

ミラノを後にし今度はラヴェンナヘ。以前TBSの番組『世界遺産』で観たこの街の教会、サン・ヴィターレ教会のモザイク建築の美しさに惹かれ、やって来たのです。このラヴェンナでの写真は一枚も無いのですが、素朴で美しいモザイク画に圧倒されました。

このラヴェンナに来た目的はもう一つ、この街からリミニを経由し、イタリア国内の小国・サンマリノに行くことです。元々小国とか、島とか、そういう他から隔絶された土地に憧れを感じてしまうのです。

エリア サンマリノ(サンマリノ)

リミニの駅前からバスに乗ること３０分弱、左手に崖の上の城塞を発見。古城好き＆小国好きの血が騒ぐ。もうすぐ国境？

ティターノ山麓のバスターミナルに到着。雪が５〜１０センチくらい積もってました。ただでさえ興奮しているのに、１週間前のオーストリア以来の雪にさらにわくわく。足下に気をつけながら、うねうね蛇行する道を行きつ戻りつ、市街地を通り抜け、東側の高台に立ちました。そしてこの景色！眼下に所々雲の陰になっている街が広がります。雲が近いです。

向きを変えて北西の眺め。頂に雪が残っています。

今度は真西。なだらかな丘陵地帯。

道を下り、市街地の方へ戻ります。

抜けるような青い空。雪の白が映えます。

松の木もこの通り。

感性にぐっと来る光景です。

空の青、松の緑、そして雪の白。こんな眺めに出会えて最高。

物音が全くしない静寂の中で、もう一枚。

あまりに気に入ったので、

何枚も撮ってしまいました。来てよかった！

壁に開いた穴の向こうに景色が広がります。

この穴は狭間（さま＝外の様子を窺ったり、侵入者を防ぐために矢や鉄砲を放つための小窓（by広辞苑））でしょうか？

遠い昔はこうやって敵と対峙したのでしょうか。今は雪をかぶった木々が見えます。しんとした静けさです。

別の狭間を見つけました。狭間にも色んな形があります。これだから古城見物はやめられない。

戦火はとうに止み、木々が生い茂っています。

行き先表示の看板。上部にサンマリノの紋章を戴いています。
方向音痴のボクには、その通りに行っても目的地に辿り着けないことがしばしばでしたが・・・

物見櫓のようです。

雲行きが怪しくなってきました。

ひと雪来るのでしょうか。ちょっと心細くなりました。

別の通りに出てみます。この後本当に雪がぽつぽつ降ってきました。

先客がいたようです。

S.Agata広場の、自由を死守した人々の像。
サンマリノは、１０００年以上前から続く独立共和国なのです。

古い城壁を登ります。階段が急。

下から城壁を見上げます。

古い城壁は、今でもこうして往来を見下ろしています。

観光案内所で貰ったサンマリノ全図です。
黄緑色の線が国境線です。
地図上で長さを測ったら、横（東西）８．７５km、縦（南北）１０．６８kmくらいでした。
中心からやや下（南）寄りの、縦に細長いオレンジ色の部分が国の中心部です。
此処を散策したのでした。

同じ場所では、日本語のリーフレットも置いてありました。
それによると、この国で雪が降り積もるのは稀だそうです。
ということは、、とてつもなくラッキーでした。

別の観光案内所で、パスポートに押してもらうスタンプ（ビザ）も頂きました。
いい記念です。
こうして、またリミニを経由してラヴェンナに戻りました。