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 南フランスの高級住宅街の中にあって、マルク・シャガール自身が設計したと言う美術館に行きました。晩年の彼が愛していたニースの街の高台に立つ美術館は、フラッシュなしが原則で館内撮影もOK!でしたので、たっぷりと映像でご報告。<br /><br />正式な名称は国立マルク・シャガール聖書の言葉美術館。<br />(Musee National Message Biblique Marc Chagall)

南仏ニースのシャガール美術館

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2005/06/10 - 2005/06

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はるる!

はるる!さん

南フランスの高級住宅街の中にあって、マルク・シャガール自身が設計したと言う美術館に行きました。晩年の彼が愛していたニースの街の高台に立つ美術館は、フラッシュなしが原則で館内撮影もOK!でしたので、たっぷりと映像でご報告。

正式な名称は国立マルク・シャガール聖書の言葉美術館。
(Musee National Message Biblique Marc Chagall)

  • ☆シャガール美術館への石畳の坂に立つ道しるべに従って、高級なアパルトマンの続く歩道を歩きました。

    ☆シャガール美術館への石畳の坂に立つ道しるべに従って、高級なアパルトマンの続く歩道を歩きました。

  • 午前中でも、良く晴れていたので、南ふらんすらしい6月の強い陽射しでした。<br />ミュゼ・シャガールといっしょに、その先にあるミュゼ・マチス(マチス美術館)の表示もある道しるべには、ローマ時代の遺跡公園なども案内されています。

    午前中でも、良く晴れていたので、南ふらんすらしい6月の強い陽射しでした。
    ミュゼ・シャガールといっしょに、その先にあるミュゼ・マチス(マチス美術館)の表示もある道しるべには、ローマ時代の遺跡公園なども案内されています。

  • これは、シャガール美術館前の、きれいなバス停留所。<br /><br />Nice Ville駅から市バス15番で約5分、Musee Chagallで下車すると、もう目の前に美術館があります。

    これは、シャガール美術館前の、きれいなバス停留所。

    Nice Ville駅から市バス15番で約5分、Musee Chagallで下車すると、もう目の前に美術館があります。

  • バス停付近の町並み。

    バス停付近の町並み。

  • 観光客たちの団体バスも横づけされていました。<br />向かって左側に進んで行くと、シャガールに逢える美術館入り口があります。<br /><br />見学ルートの関係で、いつも朝一番のこの時間にツアー客が集中するようですが、旅行社の都合なのかなあ・・。<br />それとも、美術館の要望でしょうか?!

    観光客たちの団体バスも横づけされていました。
    向かって左側に進んで行くと、シャガールに逢える美術館入り口があります。

    見学ルートの関係で、いつも朝一番のこの時間にツアー客が集中するようですが、旅行社の都合なのかなあ・・。
    それとも、美術館の要望でしょうか?!

  • この週末。<br />土曜の夜は配偶者とふたりで、映画を見に行ったので、日曜日は庭の手入れと、食料や日用品の買いものをしただけで、あとは出掛けずそれぞれ好きに休んでいました。<br />数年前まで、こどもたちの声でにぎやかだった家のなかは、すっかり静かです。<br />

    この週末。
    土曜の夜は配偶者とふたりで、映画を見に行ったので、日曜日は庭の手入れと、食料や日用品の買いものをしただけで、あとは出掛けずそれぞれ好きに休んでいました。
    数年前まで、こどもたちの声でにぎやかだった家のなかは、すっかり静かです。

  • ゆったりした気持ちで、2005年の5月に刊行された谷川俊太郎さんの新しい詩集「シャガールと木の葉」を読みました。<br />もう25年ほど前に、宇都宮市内にあったKというライブハウスで、氏をゲストに招いた詩の朗読会があって、いちどだけはるるも自作の詩みたいなもので同じステージに立ったことがありましたが、今も変わることのない【谷川俊太郎】という感性と知性のきらめきを持った存在に、まぶしい思いを抱きます。

    ゆったりした気持ちで、2005年の5月に刊行された谷川俊太郎さんの新しい詩集「シャガールと木の葉」を読みました。
    もう25年ほど前に、宇都宮市内にあったKというライブハウスで、氏をゲストに招いた詩の朗読会があって、いちどだけはるるも自作の詩みたいなもので同じステージに立ったことがありましたが、今も変わることのない【谷川俊太郎】という感性と知性のきらめきを持った存在に、まぶしい思いを抱きます。

  • 冒頭に出て来る、表題の「シャガールと木の葉」を始めとする44の詩篇で構成され、菊地信義さんの装丁した上製本です。<br />くりかえし、ゆっくりゆっくりと、ことばのひとつひとつ、美味しく味わいながらページをめくります。

    冒頭に出て来る、表題の「シャガールと木の葉」を始めとする44の詩篇で構成され、菊地信義さんの装丁した上製本です。
    くりかえし、ゆっくりゆっくりと、ことばのひとつひとつ、美味しく味わいながらページをめくります。

  • 貯金をはたいて買ったシャガールのリトの横に<br />道で拾ったクヌギの葉を並べてみた<br /><br />値段があるものと<br />値段をつけられぬもの<br /><br />ヒトの心と手が生み出したものと<br />自然が生み出したもの<br /><br />シャガールは美しい<br />クヌギの葉も美しい

    貯金をはたいて買ったシャガールのリトの横に
    道で拾ったクヌギの葉を並べてみた

    値段があるものと
    値段をつけられぬもの

    ヒトの心と手が生み出したものと
    自然が生み出したもの

    シャガールは美しい
    クヌギの葉も美しい

  • (中略)<br /><br />シャガールを見つめていると<br />あのひととの日々がよみがえる<br /><br />クヌギの葉を見つめると<br />この繊細さを創ったものを思う<br /><br />一枚の木の葉とシャガール<br />どちらもかけがえのない大切なもの<br />

    (中略)

    シャガールを見つめていると
    あのひととの日々がよみがえる

    クヌギの葉を見つめると
    この繊細さを創ったものを思う

    一枚の木の葉とシャガール
    どちらもかけがえのない大切なもの

  • 流れていたラヴェルのピアノの音がたかまる<br />今日が永遠とひとつになる<br /><br />窓の向こうの青空にこころとからだが溶けていく<br />・・・この涙はどこからきたのだろう<br /><br />    谷川俊太郎「シャガールと木の葉」より

    流れていたラヴェルのピアノの音がたかまる
    今日が永遠とひとつになる

    窓の向こうの青空にこころとからだが溶けていく
    ・・・この涙はどこからきたのだろう

        谷川俊太郎「シャガールと木の葉」より

  • エントランス正面の壁の大理石プレートに刻まれた、シャガール直筆の言葉とサイン。

    エントランス正面の壁の大理石プレートに刻まれた、シャガール直筆の言葉とサイン。

  • 美術館の入り口近くにある、ミュージアムSHOPに並ぶ、ポストカードたち。

    美術館の入り口近くにある、ミュージアムSHOPに並ぶ、ポストカードたち。

  • 絵画の他に、彼自身がデザインした静謐なステンドグラスも見逃せない。

    絵画の他に、彼自身がデザインした静謐なステンドグラスも見逃せない。

  • 彼独特の<シャガール・ブルー>がうつくしいステンドグラスの大輪の花

    彼独特の<シャガール・ブルー>がうつくしいステンドグラスの大輪の花

  • 独特の色彩感覚と一種空想的なモチーフで知られるマルク・シャガールの作品を200点以上所蔵する美術館。<br />主に聖書をテーマにした作品のコレクションが多いなかで、特筆すべきは「聖書のメッセージ」と題された17点の絵からなる傑作。

    独特の色彩感覚と一種空想的なモチーフで知られるマルク・シャガールの作品を200点以上所蔵する美術館。
    主に聖書をテーマにした作品のコレクションが多いなかで、特筆すべきは「聖書のメッセージ」と題された17点の絵からなる傑作。

  • これは実に20余年の年月を費やして描かれた超大作で、その迫力は見る者を圧倒します。

    これは実に20余年の年月を費やして描かれた超大作で、その迫力は見る者を圧倒します。

  • シャガールがこの連作「聖書のメッセージ」をフランス国家にそっくり寄贈したことが、シャガール国立美術館設立の大きなきっかけになった。<br />これは、そのなかの1点。

    シャガールがこの連作「聖書のメッセージ」をフランス国家にそっくり寄贈したことが、シャガール国立美術館設立の大きなきっかけになった。
    これは、そのなかの1点。

  • 近づいてよく見てみると・・・女性がりんごらしきものを手にしているのが判ります。<br />アダムとイブの、失楽園をテーマにしている作品だったのですね。

    近づいてよく見てみると・・・女性がりんごらしきものを手にしているのが判ります。
    アダムとイブの、失楽園をテーマにしている作品だったのですね。

  • 池を挟んだ白い壁面いっぱいをキャンバスにして、モザイク・タイルの大作「天地創造」が。

    池を挟んだ白い壁面いっぱいをキャンバスにして、モザイク・タイルの大作「天地創造」が。

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