ツアーガイドは９歳の女の子？

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ツアーガイドは９歳の女の子？の巻き

シーワで昼飯を食べて宿に戻ってくると「今日砂漠ツアーあるけど、いかないか？５０ポンドだよ」と宿の主人に誘われ観光案内所でツアーはないと言われ諦めてその日の夜行でアレキサンドリアに戻ろうと考えていた俺だったが、夜行に間に合いそうだし、せっかくの機会だからと考えた俺は行く事にする。１時半の出発時間に集まってきたのは、３０歳前後のオーストラリア人男性と２０代のアルメニア人女性。２人カップルかどうかしらないけどまあすでに知り合いであることは確かだった。
ちなみにアルメニア人女性は俺が日本人だというと「ニホンゴ」といったので日本語勉強したことがあるのかなと思ったが９歳だか９年前だかしらないけど神戸に父親の仕事の関係で住んでいたことがあるらしい。それが９歳のときだとするといま１９歳てことになって、どうみて２５歳前後にしかみえなかったのでちょっと不自然だし９年前ならちょうど神戸の地震が９年前のことだからつじつまはあう。
オーストラリア人男性の方は以前リプトンティーで働いていたが工場のインド移転で職を失いいまは求職中という日本人同様グロバール化の波をかぶってしまったらしい。
それはそれとして、表に出ると女の子が車の横に立っていて俺達に車に乗るように手招きしてきた。俺は「君が運転手？」と聞いたが英語が分かんないのかニコニコしたまんまだった。
いざ出発となると改造ピックアップトラックの後ろに俺達と一緒に乗り込んできたので今度は「君がガイドさん？」と聞くとオージーも俺を真似て「アーユーガイド？」とさかんに女の子に聞いていた。アラビア語がすこし話せるアルメニア人女性によると女の子は運転手の娘らしい。
車は下校途中の男の子を途中乗せて上げたりしながら、まずは近郊にある干上がって塩だらけになった湖跡にとつく。車から降りると女の子が先頭になって案内してくれてどうやらほんとにこの子がガイドだったらしい、もっとも案内だけで説明ないし、次にいった鉱泉ではいちばんはしゃいで泳いでいたけれど。
笑顔のかわいい女の子でオージーはしきりに女の子をデジカメで撮っていた。かくいう私も
３枚ほど撮ったけど。車の中で手まねで次は泳ぐのよと俺に教えてくれたりして愛敬のある女の子であった。
鉱泉で泳いだ後飯食べて、それから死海へ、イスラエルにある死海に比べると浅すぎたがそれでも立派に浮くことができた、死海の後は温泉へいきからだに着いた塩を洗い流した、この時女の子が「sult on your camera」と言ったので英語が話せないとばかり思っていたので意外な感じがした。
そしていよいよ砂漠へ！車は夕日に向かって砂漠の中を疾走。平野ではなくこんもりとした砂の丘を走ったせいか揺れて砂埃が舞ったが、それが夕日で赤く染まりつつある雲とあいまってダイナミックな感じがしてとても良かった。日が暮れた後満天の星空の下１時間ほど砂漠のなかで３人横たわるが、カップルの２人の邪魔になると思い、俺の方はミリオンスターホテルで寝てみたかったが帰って夜行バスにてアレキサンドリアに向かうことにした。