2005/08/11 - 2005/08/12
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night-train298さん
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8月11日木)
05:30 Roales del pan → 16:00 Granja de Moreruela (33.3km)
/Albergue 泊
イサベル、ペドロ、ぺぺ、アントニオ、ミカさんと私で出発する。
たった一つ、私が今悩んでいることはフリース抜きでどうやってこれから寒さをしのぐかということだった。それを考えると暗くなった。
例によって夜明け前の暗いうちは、必死でみんなについて行く。これは本当に必死。足の長い彼等はゆっくり歩いているように見えて早い。
途中の町で偶然にも、いつか一日だけ会ったキ二ーの友人のルイスがいるではないか。予期せぬ 再会であった。ルイスはこれからバスに乗り、巡礼を終えるのだ。キ二ーは早朝から出かけたという。
「イサベルは一緒なの?」
そう聞かれて、きっとこの町のバルにいるかもしれないと言いながら、この町に宿泊していたルイスにバルに連れていってもらうと、イサベルはそこで休憩をしていた。 不思議だが、こういう偶然は、ここでは珍しいことではない。 みんなでルイスを見送ることができた。
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バルのおばさん
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今日のアルベルゲは今年できたものらしかった。 ここまでは、地元の若いお父さんが連れてきてくれた。
まだベッドにビニールのカバーがしてあるくらいきれいだった。
このあたりから、びっくりするほどアルベルゲの内容がぐっと良くなる。
ここに四人はすでに着いていたが、部屋には誰もいなかった。食事に行っているのだろう。
しばらくするとみんなも帰ってきた。 イワンもいる。久々に会って、またおもしろいことを言って笑わせてくれる。 -
そして部屋に入り、イワンは、
「 今日はHiromiにプレゼントがあるんだ。」
と言う。何だろうと思っていると、ビニール袋に入った私のフリースだった!
これにはとてもびっくりしたと同時に感激だった。
ありがとう!イワン!!
昨日の朝、アルベルゲで目覚めた時、二段ベッドからころげ落ちるようにして、たまたま目をやった先にこれがあったという。
奇跡のようだ。袋には日本語の説明文があったので、私のものだと思ったらしい。
いくらお金を積んでも手に入らないと思っていた品だけに、 天にも昇るような気持ちだった。 お礼にさっき買ったぶどうをあげた。
イサベルにこのことを話すと、もう知っていたらしく
「イワンはあなたの喜ぶ顔を見ればそれで充分なのよ」
と言い、続けて
「今日イワンが最初に『これを持ってきたよ!』と見せてくれた時、私はスーパーの鶏肉かと思っちゃった!」
圧縮袋で堅く丸められていて、色も似ていたためだろう。
ころでホアンペの姿がない。彼は足の故障のため、病院に行ったが、とうとうMadridに帰ってしまったのだという。
それでもイワンのテンションは、変わらなかった。
イワンはこの日からこのグループに完全なメンバーとして加わり、仲良し7人家族となっていくのであった。
パキにもう一度電話してみる。 すると・・・・・!とうとう通 じたのであった。
パキからも何度も電話をくれたらしかった。一時私の電話に電波が入らない時期があった。 そして、フェルナンドがパキに電話をしてきて、『私の携帯に電話をしているけれど、通 じない』と言ってきたそうだ。フェルナンドは、去年一緒に歩いた仲間で、アイルランドに行っていた。夏の数日間だけスペインに帰っていて、その時に電話をかけてくれていたらしかった。
それは残念!フェルナンドと話がしたかったのに。
そして私が今どこにいるのか聞く。ええとここの地名はなんだっけ・・・?
するとパキは、私につきあってこの旅に参加してくれるという。
まだわからないから、とりあえず今後の予定を教えてと言われた。
それならメールで送った方がいいだろう。後で知らせると言って電話を切った。
私はフェルナンドに何度も電話をかけた。今日は彼の誕生日だからだ。実家にいる可能性が高かった。しかし実際はもうアイルランドに戻ってしまった後だった。
パキにメールで連絡をするよりも、イサベルに電話でしゃべってもらった方が早いと思い付いた。 最後の10日くらいの予定をイサベルに電話で言ってもらう。イサベルは、パキとは面 識も当然ないが、親切にも私の携帯がつながらなければイサベルに連絡するように言ってくれていた。
パキは本当に来るのだろうか? -
ミカさんとバルに行く。
目的地に着くと、食事の前にシャワーを浴びたい私たちは、しばしば昼食の時間を逃す。下手するとオリーブくらいしか食べられないことがある。
ここではやはり食事時間は過ぎていたが、ボカディージョを食べることが出来た。
ミカさんは赤ワイン、私は小さなグラスでビールを飲んでいると、そばにいた三人組のおじさんが、お代わりをおごってくれた。それを飲みきらないうちにまた別 のおじさんがおごってくれる。 おじさんの一人は今はフランスに住んでいて、今日は里帰りをしている。
さて、今日は少し緊張している。なにしろ明日はロンちゃんファミリーと会うからだ。 ロンちゃんファミリーは日本人の親子三人組。Santiagoから私とは逆に東にレンタカーで向かっている。少々南下もするらしい。日本を出る前から、ちょうど出会える時はないか調べてくれていた。 -
すでに二度ほど電話で連絡をとり、状況を説明していた。 この『ロンちゃんと会えるか?』といことは、とてもワクワク、ドキドキものなのであり、大きな行事なのであった。
電話では、適当に『二時に!タバラで!(明日の私たちの目的地)』と言ってしまった。 この3日間、35km,38km,33kmと歩いてきた私たちである。距離は26kmしかない。 ゆっくり歩いても12時には着くだろう。シャワーを浴びて、多少こぎれいにする時間もあるだろう。
しかしこの後、このアルベルゲは大変なことになってしまうのであった。
今日はお祭りである。他人事のように思っていたが、その祭りはこのアルベルゲの隣のスペースで行われるのだ。
大音量になるに決まっているから、寝れるはずがない。
イサベル、ペドロ、アントニオ、イワンはこの祭りに参加して踊りまくるらしい。
私も普段なら参加していたかもしれないが、明日はロンちゃんと会う大切な日、そんなことをして、寝不足では大変だ!とんでもない!!
しかもである! 彼らは明日は26kmだから、遅くまで寝て、起きた時に出発するなんて言っている!!!
彼らと朝の5時にスタートするからこそ12時に着くと思ったのに!!!!!
その上である! イサベルが言った。
「今夜はね、流星群が見られる特別な日なの。夜中にマットを持って見に行くのだけど一緒に行く?時間はわからないけれど、遅ければ遅いほどいいのよ。」
私はそれだけは見たかった。お祭りはまた出会える。でも流星群は今夜だけ。 何時でもいいから起こしてねと頼んでおいた。
みんなはお祭り気分で浮かれている。 部屋は二つに別れていて、大きな方の部屋は7人の仲間だけで占領されていた。となりの部屋は二段ベッドがひとつあるだけ。ここにはこの日初めて会ったおじさんが寝ていた。
私は少しでも寝ようと試みる。
12時を過ぎた頃から大音量はアルベルゲを揺らすくらいの振動となって、これで眠れる人がいるわけない・・・。
・・・ と思ったら、イビキをかいて寝ているペペがいた。うらやましい!
そしてもう一人いた!
ミカさんだった。
寝られなかったと言いつつ、二時間は寝たという。
ありえない!
なんていう人たちだ。 -
私はウトウトとさえしないまま、うつらうつらしていると、朝の3時にイサベルが枕元に来て、今から星を見に行くと言う。
マットを持ち、イワンが持ってきてくれたフリースを着て、ソックスも履いて暖かくして出かけた。 祭りは少しおさまったが、まだ踊り足りない若者たちがたくさん残っていた。
私たち7人は、町の灯りのない所まで歩く。
1km以上歩いたのではあるまいか。
途中で矢印もあったので、朝はここを通るのだと、覚えておくことにした。
やっと大音量も聞こえない、灯りもない場所までやってきた。
イサベルは私にこう囁いた。
「私のたった一つの願いは・・・、全員で無事にSantiagoに着くことだけなの。」
それを星に願うというのだった。 彼女はいつも私たち一人一人のことを考えてくれていた。先回りして考えて、何かあったら連絡してくれた。
しかし、この道では何が起こってもおかしくない。体の故障があれば、そこで脱落せざるを得ない。それを充分知っている彼女である。最後の最後までわからないと彼女はいつも言っていた。
マットを寄せ集めてみんなで同じ方向を見ながらゴロンと寝転ぶ。
とても寒くて、ミカさんが持っていたフリースのブランケットを貸してもらった。
寝転んだとたんに、どんどん星が飛ぶ。
「あっ!」
「なんてきれいなの!」
感嘆の声が星が流れるたびに漏れる。
長く尾を引くものもある。
おおきなため息が漏れる。
あちこちで星が流れるが、星が流れている最中にお願いなんてできない。
私は空を見ながら、お願いをし続けた。
後でわかったことだが、この夜私達が見たものは『ペルセウス座の流星群』であった。
さんざん星を見たあと、アルベルゲに着いたのはすでに5時過ぎだった。
いつもなら、起床の時間である。 -
8月12日 (金)
06:30 Granja de Moreruela → 14:30 Tabara (26km)
/Albergue 泊
「顔を洗うとみんなを起こしちゃうし、めんどくさいから今日はこのままで出ちゃおう!」
それから30分ほど横になって、顔も洗わずに出発することにした。
ミカさんと、ごそごそ支度をする。
6時半にはアルベルゲを出た。
さっき星を見たあと、そのまま行っちゃえば良かったねという時間だった。
星を見た場所までは順調に歩く。
しかしこの日は運が悪いことに、一番難しい日だったのである。
なぜならば、ここからコースは大きく二つに別れるのであった。
一つはオウレンセを通る私には未開のコース。もう一つはこのまま北上してアストルガから、フランスの道に合流するコース。
最初に仲間に会ったころ、それぞれどちらにするかわからないと言っていた。私たちも同様だった。
しかし誰からともなく、全員がオウレンセコースを選んでいた。
みんなにとっても歩いたことがない道であり、アルベルゲをはじめとして、去年のフランス道のように、混んでいないからというのも大きな理由だった。
フランス道では、アストルガあたりからどんどん人が増えていくのである。
さて、矢印を見つけ歩いていく。
その時は道が二本に別れることをすっかり忘れていた。
しばらく歩いたあと、ミカさんが、ふと、この道でいいんだよね?と言い出した。
そうだ!ここから二本に別れるのだから、矢印の通りに行ったらアストルガに行ってしまいかねなかった。
本を出してみるが、二行しか触れていない。
『町を出て、北に行けばアストルガ、西に行けばオウレンセ。』
今まで矢印の通りに素直に歩くだけでよかったのに、大変なことになった。
磁石を取り出して見ると、道は真北を向いているではないか。 北を少しでもずれていたら、理由をつけてこのまま突き進んだかもしれない。
でも、 磁石は『真北』をさしているのだ。
このまま行きたい気持ちはあったが、引き返そうと私は言った。
さっき見た矢印はなんか曖昧だったと思わない?とミカさんに聞くと、そういえばおかしかったということになり、 スタスタと来た道を戻る。
今朝、星を見たあたりまで戻ってきた。 そして先ほどの怪しげな矢印をよく見ると、右がアストルガ、左がオウレンセと書いてあるではないか。
今は少し明るくなったので見えるのである。さっきは懐中電灯で照らしたのに見えなかった。アストルガ行きの矢印だけが書き直して濃い色で書いてあったため、そちらしか見えなかったのであろう。
これで助かった!
町まで戻らなければならないかと覚悟していたが、たいしたロスではない。 あのままアストルガに行ってしまったかと思うとぞっとする。
ロンちゃんに会えないばかりか、仲間たちとも永遠に会えなくなるところだった。 -
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その後は順調に進み、楽勝だね!と喜んでいたのは、湖の橋を渡るまでだった。
橋を渡ると、道路沿いではない道なき道に矢印は方向を指していた。
そこからはサバイバルゲームだった。
リュックがない身軽な身ならまだしも、湖の淵をぬうように、崖っぷちに矢印は続いている。岩をよじ上ったり、橋のない小川を超えたり、湖の淵ぎりぎりを歩いて落ちそうになったり、木の下の狭い隙間を通 り抜けなければならなかったり、小さな登りと下りを繰り返し、進んで行くが、最終的には急な、道なき道をどんどん登ることになる。 -
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26kmという設定がわかったような気がした。
短いと思っても油断できない。『銀の道』は甘くはないのだ。とことん厳しい。
しかし、それと同時に、私たち『銀の道』を歩く者にとって、どんどん愛着の持てる道となり、ここを歩くことが誇りとなり、歩いたものだけが味わえる充実感や仲間との連帯感を感じることができるのであった。
さて、この短距離に思いのほか時間がかかってしまった。
ここからは少しだけオリーブの木陰で休んだだけで、すぐに歩き出した。
ここからは平らだった。 -
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あと7kmで目的地までという小さな村のバルでジュースを飲み、広場で休んでいると、やさしそうなおばさんが車から降りてきた。
とても上品な奥様という感じ。 この広場に面する家の住人だった。
私たちにもぎたての梨を一抱えほどくれる。車からもたくさんの梨が出てきた。そしてまた一抱え追加してくれた。
まだ少し固かったが、その場で少し食べてみるとおいしかった。 -
梨を分けてくれたご夫婦
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さあ、もう時間がない。さっきから何度もロンちゃんに電話をしているが、つながらなかったり、留守電になっていたりする。
とりあえず遅れるかもしれないとメッセージを入れておいた。
そこからの7kmは必死だった。
ちょうど村に着いたのが2時。 ミカさんも来たが、まだ道の向こう側にいた。
私はとりあえずアルベルゲの場所を聞こうとそばに居た人に聞いていた。
だいたいの方向はわかったので、ミカさんの方にもう一度目をやった時、ス〜ッと一台の車が目の前に止まった。
なんと、ロンちゃんファミリーだった!
あまりの偶然に、ロンちゃんたちは私が待っていたと思ったかもしれなかったが、たまたまそこに立っていただけなのである。
とても劇的な再会であった。
ロンちゃんファミリーは次々と車から飛ぶように出てきてくれた。
みんな元気そう!
あっ、やばい!私は朝から顔を洗っていないわ、パジャマのままで歩いてしまったわ、汗でドロドロだわで、恥ずかしい。
ミカさんもやってきて、車を駐車し、一緒にアルベルゲまで来てくれるという。 -
思ったよりおおきな町だった。 バルもたくさんありそうだ。
アルベルゲへの道を聞いていたら、通りがかりのおじさんが、連れていってくれると言う。 おじさんについていったが、ここのアルベルゲは町外れであった。
あれ?どこのおじさんかと思ったら、きのうのアルベルゲで初めて会ったおじさんではないか。 夕べは洗面所で言葉を交わしていたのに、今日は帽子を被っていたせいか、気が付かなかった。
ロンちゃんファミリーは、キッチンで待っていてくれた。
そのあいだ、急いでシャワーを浴びさせてもらった。
ロンちゃんだって旅人だから、貴重な時間なはずである。
ミカさんがロンちゃんたちにさっきもらった梨をあげた。するとそれをロンちゃんの奥さんのY子さんが皮をむいて持ってきてくれた。 皮をむいた梨を食べるのは久しぶりだった。
それはやはり味が違う。おいしい!ロンちゃんは幸せ者だと思った。
支度も整い、バルにくり出す。
アルベルゲを出ると、いつになく疲れきっている5人がやってきた。イサベルたちだ。 彼らも寝不足なのだろう。そしてこの暑さ。
せっかく北部に近付いてきたというのに、少し前からアフリカから熱波がきて、例年より暑いのだと言う。ロンちゃんも電話でそう言っていたっけ。
もうしばらくは熱波が続くようだった。
ロンちゃんの小学生の娘さんは、スペインの娘さんのようにかっこいい!
Y子さんは、超がつく美人なのだ。ロンちゃんも若々しい!
ビールで乾杯!
おいしい生ハムのボカディージョもいただいた。ロンちゃんがおごってくれると言う。うれしいなぁ〜!
これまでの話をお互いにしたり、ロンちゃんの家とミカさんの家が近かったりで、話が弾む。
ロンちゃんの奥さんのY子さんはとってもおもしろいし、お話が上手。ロンちゃんの熱血ぶりを知ってはいるが、スケジュールの立て方、下調べの熱心さを見て、私とミカさんは、
「ロンちゃんて仕事も出来るタイプだよね・・・」
というと、Y子さんは、
「いえいえ・・・」
と手を振っている。 すかさずロンちゃんは、
「それはお前が言うトコじゃないだろ!」
と突っ込みを入れる。漫才を見ているようだった。
三人は本当に素敵なファミリーで、私とミカさんに、爽やかな風を残してくれた。
果物を買ってアルベルゲに戻った。
三々五々、みんな好き勝手をしている。
イワンがベッドでゴロゴロしていたので、
「ねぇ、イワンは何歳なの?」
とスペイン語で聞いてみた。ちょっとスペイン語を使ってみたかっただけであった。 「26歳。Hiromiは?」
ヤバっ!すっとぼけるしかないので、10歳と言っておいた。日本は西暦じゃなくて、一年が500日あるのよ・・・とかわけのわからないことを言ってお茶を濁そうとしたが、しつこく聞いてくる。 そこへシャワーから戻ったイサベルにイワンが私のことを言いつけている。
するとイサベルはイワンをさとすように
「女性に歳を聞いちゃだめよ。」
「だって向こうから先に聞いてきたんだよ!」
イサベルは今度は私に向かって
「それは・・・」
と言って私の顔を見てニヤリとする。
その頃ミカさんは、すやすやと眠りにつく。
私は外にマットを出してストレッチやマッサージをする。
そばには椅子をだして、ご飯を食べているアントニオとぺぺがいた。
アントニオは桃を一つくれた。 私が買ったことのない種類のものだった。
色は日本の白桃と似ているが、形は小振りで、桃を上から押しつぶし、芯の部分はさらに短い、変な形の桃なのだ。できそこないの桃と言ったら分かりやすいだろうか。
それを食べてみたら、白桃にやはり似ていておいしいではないか。
私の果物コレクションの中に入れ、それ以来お気に入りとなったのであった。
このアルベルゲには、私たち以外には歩く巡礼者は、昨日一緒だった『おじさん』ひとりだけ、後の数人は自転車の人だった。
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