カスティーリャ・レオン地方旅行記(ブログ) 一覧に戻る
8月9日火)<br /><br />05:30 Salamanca → 16:00 el Cubo de la Tierra del vino ( 35,3?) <br />/ Albergue 泊 <br /><br /><br /><br />今日はイサベル、ペドロ、ぺぺ、アントニオとミカさん、私の6人で出発だ。<br />朝方は寒かったが、9時を過ぎる頃にはだんだん暑くなってきた。<br />ここはすでにカスティーリャ・イ・レオン地方に入っていた。<br />去年の道の中でも一番長い距離を歩いた地方だった。 今年も、この地方を歩く。なんとなく馴染みもあり、とても心地いい。<br />景色も似ている。なつかしさも混じって私はこの地方が好きだった。 <br />今日は35km。最近は比較的短い距離を歩いていたのでビビっていたが、三回ほどゆっくり休んで思ったより楽だった。<br />多分気候が良くなったからということと、この地方の広々とした景色に、気が紛れるのであろう。<br />緩やかな丘が続き、山も少ないから、次の町まで直線で繋がれているため、町が見えてから真っすぐに早く着くような気がするのだ。<br />誰かが言っていた。Salamanca を過ぎると楽になるよと。<br />ただ、最後の車道は長く感じられた。<br />同じ距離でもアスファルトの照り返し、足に響く無機質な堅さのせいなのか。 <br /><br />また最初に入ったバルにペドロ、ぺぺ、アントニオ、そして若い男の子がいた。 私とミカさんは、特大ビールを飲み、一緒にアルベルゲへ向かう。<br />アルベルゲは小さな教会に併設されていた。 ふた部屋あって、一部屋はぺぺ、ペドロ、アントニオ、若いお兄さんがすでに入っていたので、別 の部屋に入る。 <br />その部屋にベッドは4つ。そのうち一つが二段ベッドだった。 後で、おじいさんも隣の部屋に入り、完全にとなりは男性の部屋になった。<br />

スペインla plata 巡礼記 10 (Salamanca → )

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2005/08/09 - 2005/08/10

172位(同エリア201件中)

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42

night-train298

night-train298さん

8月9日火)

05:30 Salamanca → 16:00 el Cubo de la Tierra del vino ( 35,3?)
/ Albergue 泊



今日はイサベル、ペドロ、ぺぺ、アントニオとミカさん、私の6人で出発だ。
朝方は寒かったが、9時を過ぎる頃にはだんだん暑くなってきた。
ここはすでにカスティーリャ・イ・レオン地方に入っていた。
去年の道の中でも一番長い距離を歩いた地方だった。 今年も、この地方を歩く。なんとなく馴染みもあり、とても心地いい。
景色も似ている。なつかしさも混じって私はこの地方が好きだった。
今日は35km。最近は比較的短い距離を歩いていたのでビビっていたが、三回ほどゆっくり休んで思ったより楽だった。
多分気候が良くなったからということと、この地方の広々とした景色に、気が紛れるのであろう。
緩やかな丘が続き、山も少ないから、次の町まで直線で繋がれているため、町が見えてから真っすぐに早く着くような気がするのだ。
誰かが言っていた。Salamanca を過ぎると楽になるよと。
ただ、最後の車道は長く感じられた。
同じ距離でもアスファルトの照り返し、足に響く無機質な堅さのせいなのか。

また最初に入ったバルにペドロ、ぺぺ、アントニオ、そして若い男の子がいた。 私とミカさんは、特大ビールを飲み、一緒にアルベルゲへ向かう。
アルベルゲは小さな教会に併設されていた。 ふた部屋あって、一部屋はぺぺ、ペドロ、アントニオ、若いお兄さんがすでに入っていたので、別 の部屋に入る。
その部屋にベッドは4つ。そのうち一つが二段ベッドだった。 後で、おじいさんも隣の部屋に入り、完全にとなりは男性の部屋になった。

  • 細〜い道・・・

    細〜い道・・・

  • ひまわり畑

    ひまわり畑

  • 夕方イサベルが来た。彼女は一昨日から一緒の友達と今日も落ち合って、次の街、サモラで遊んできたそうだ。(ここまで歩いて、車で迎えにきてもらった。)まだその友達は外で彼女を待っている。今日のディナーを一緒に食べてお別 れするらしい。<br />イサベルは部屋に入ってきて、 <br />「私はどこに寝たらいいかしら?」<br />と聞いてきた。 ミカさんと私はイサベルが来るのはわかっていたので、最初から、このベッドはイサベル女王様のだよね!と言っていたベッドがあった。ひときわ高さのあるベッドだった。 <br />「This is for you!] <br />と、ふたりで隣のベッドを指差す。 <br /><br />バルで夕食を済ませ、アルベルゲに帰って来た頃、イサベルも部屋に戻ってきた。 <br />となりのベッドのイサベルと、おしゃべりしながら眠りにつく。<br />「ねぇ、イサベル、ペドロたちとは気が合いそう?」<br />私はちょっぴり不安だった。ペドロとイサベルが仲良くなれるかどうか。 私自身はペドロもぺぺも嫌いではなかったが、ペドロの神経質そうに見えて、ちょっとだけ無神経なところが、イサベルの気をそこねないか心配だった。 <br />イサベルは<br />「最初はあまり話をしなかったのだけど、今日はずっと一緒に歩いているうちに話をして、いい人だと思ったわ。」 <br />良かった!<br />こうしてまた仲間が少しづつ増えていった。<br /><br />どんなきっかけだったかは忘れたが、話が個人的な話題となった。<br />彼女には15年つきあっている彼氏がおり、二年前にイサベルが別の人を好きになって、それまで一緒に住んでいたのだが別 れていた。<br />この旅でSantiagoに着いたら、またその彼とやり直したいのだと言う。 <br />彼女はいつも、目的地につくと、電話とメールをはじめる。いつも電話から手を離さない。そんな相手の一人はその彼なのだろう。<br /><br />そしてこう言った。 <br />「Fuenterroble de Salvatierra(ペドロとペペに初めて会った場所。)にあなたたちは泊まったかしら?たぶん私はあなたたちの一日前に泊まったのだと思うけど。あそこの神父様のことを、本で読んで前々から知っていたの。彼に会うことをとても楽しみにしていたのだけど、ちょうど出張中で会えなかったの。 すばらしいアルベルゲだったわね。その日はとても疲れていたはずなのだけど、不思議なことに、急にアルベルゲの掃除をし始めたの。キッチンは徹底的にやったわ。すべてを元に戻し、たわしで磨いて。バスルームまでは手が回らなかったけど、トイレットペーパーを、たくさん買っておいたわ。そして夜の12時にイワンとホアンペが来たのだけど、二人のためにパスタを作ってあげたのよ。自分でもなぜそんなに動けるのか信じられなかったわ。何か見えない力が私を動かすの。」<br />なるほど、キッチンはとても片付いて、清潔だったし、トイレットペーパーが大量 に積んであった。<br />「私はね、またそこを訪れて神父様とゆっくり話をしてみたいの。」<br />私が彼に会ったこと、そしてとても心の広い包容力のある人だったことを話した。 私もいつかまたここを訪れたいと思った。 <br />

    夕方イサベルが来た。彼女は一昨日から一緒の友達と今日も落ち合って、次の街、サモラで遊んできたそうだ。(ここまで歩いて、車で迎えにきてもらった。)まだその友達は外で彼女を待っている。今日のディナーを一緒に食べてお別 れするらしい。
    イサベルは部屋に入ってきて、
    「私はどこに寝たらいいかしら?」
    と聞いてきた。 ミカさんと私はイサベルが来るのはわかっていたので、最初から、このベッドはイサベル女王様のだよね!と言っていたベッドがあった。ひときわ高さのあるベッドだった。
    「This is for you!]
    と、ふたりで隣のベッドを指差す。

    バルで夕食を済ませ、アルベルゲに帰って来た頃、イサベルも部屋に戻ってきた。
    となりのベッドのイサベルと、おしゃべりしながら眠りにつく。
    「ねぇ、イサベル、ペドロたちとは気が合いそう?」
    私はちょっぴり不安だった。ペドロとイサベルが仲良くなれるかどうか。 私自身はペドロもぺぺも嫌いではなかったが、ペドロの神経質そうに見えて、ちょっとだけ無神経なところが、イサベルの気をそこねないか心配だった。
    イサベルは
    「最初はあまり話をしなかったのだけど、今日はずっと一緒に歩いているうちに話をして、いい人だと思ったわ。」
    良かった!
    こうしてまた仲間が少しづつ増えていった。

    どんなきっかけだったかは忘れたが、話が個人的な話題となった。
    彼女には15年つきあっている彼氏がおり、二年前にイサベルが別の人を好きになって、それまで一緒に住んでいたのだが別 れていた。
    この旅でSantiagoに着いたら、またその彼とやり直したいのだと言う。
    彼女はいつも、目的地につくと、電話とメールをはじめる。いつも電話から手を離さない。そんな相手の一人はその彼なのだろう。

    そしてこう言った。
    「Fuenterroble de Salvatierra(ペドロとペペに初めて会った場所。)にあなたたちは泊まったかしら?たぶん私はあなたたちの一日前に泊まったのだと思うけど。あそこの神父様のことを、本で読んで前々から知っていたの。彼に会うことをとても楽しみにしていたのだけど、ちょうど出張中で会えなかったの。 すばらしいアルベルゲだったわね。その日はとても疲れていたはずなのだけど、不思議なことに、急にアルベルゲの掃除をし始めたの。キッチンは徹底的にやったわ。すべてを元に戻し、たわしで磨いて。バスルームまでは手が回らなかったけど、トイレットペーパーを、たくさん買っておいたわ。そして夜の12時にイワンとホアンペが来たのだけど、二人のためにパスタを作ってあげたのよ。自分でもなぜそんなに動けるのか信じられなかったわ。何か見えない力が私を動かすの。」
    なるほど、キッチンはとても片付いて、清潔だったし、トイレットペーパーが大量 に積んであった。
    「私はね、またそこを訪れて神父様とゆっくり話をしてみたいの。」
    私が彼に会ったこと、そしてとても心の広い包容力のある人だったことを話した。 私もいつかまたここを訪れたいと思った。

  • 私たちのおしゃべりも静まって、眠りにつこうとする頃、外は子供の遊ぶ声や、大人のおしゃべりの声が聞こえていた。<br />にぎやかだった。 なかなか眠れないでいると、今度は楽しい楽隊がやってきた。<br />そしてアルベルゲに入ってきた。<br />イワンとホアンペだった。 <br />今日はどこからやってきたのだろうか。<br />イサベルが出ていって、二人を部屋に案内する。<br />暗い部屋のなか、私たちに気を使い、静かに寝どころを確保していた。<br />二段ベッドの上はイアン。イサベルのベッドを私のベッドに寄せて場所を作り、そこにホアンペが寝ることになった。 <br /><br />

    私たちのおしゃべりも静まって、眠りにつこうとする頃、外は子供の遊ぶ声や、大人のおしゃべりの声が聞こえていた。
    にぎやかだった。 なかなか眠れないでいると、今度は楽しい楽隊がやってきた。
    そしてアルベルゲに入ってきた。
    イワンとホアンペだった。
    今日はどこからやってきたのだろうか。
    イサベルが出ていって、二人を部屋に案内する。
    暗い部屋のなか、私たちに気を使い、静かに寝どころを確保していた。
    二段ベッドの上はイアン。イサベルのベッドを私のベッドに寄せて場所を作り、そこにホアンペが寝ることになった。

  • 今日はバルで軽く・・・

    今日はバルで軽く・・・

  • 8月10日(水)<br /><br />05:30 el Cubo de la Tierra del vino → 18:30 Roales del pan ( 38,0?)<br />(Zamora通過 )<br />/Albergue 泊 <br /><br /><br /> <br /><br />5時半に出発する。<br />イアンたちはまだゆっくりしてから出るようだった。早朝なのに私たちを見て、クスクス笑っている。<br /><br />今日はイサベル、ペドロ、ぺぺ、アントニオ、おじいちゃん、若い男の子、ミカさんと私。けっこうな団体になっていた。<br />みんなで揃って出発。<br />真っ暗い中、道はかなりボコボコしていて歩きにくかった。<br />

    8月10日(水)

    05:30 el Cubo de la Tierra del vino → 18:30 Roales del pan ( 38,0?)
    (Zamora通過 )
    /Albergue 泊


     

    5時半に出発する。
    イアンたちはまだゆっくりしてから出るようだった。早朝なのに私たちを見て、クスクス笑っている。

    今日はイサベル、ペドロ、ぺぺ、アントニオ、おじいちゃん、若い男の子、ミカさんと私。けっこうな団体になっていた。
    みんなで揃って出発。
    真っ暗い中、道はかなりボコボコしていて歩きにくかった。

  • しばらく行くと、雨が降ってきた。<br />雨が本格的になってきたので、一斉にみんなでリュックを置いて、雨支度をする。<br />明日は雨が降るかもしれないから、雨具をすぐに取り出せるようにしておいてねと、 昨日の夜からイサベルに言われていたおかげで、守備よくポンチョを取り出すことができた。<br />その時に気がついたのだが、リュックの中身が少ないような気がした。<br />若い男の子は、買ったばかりのポンチョを初めて着るようで、みんなに手伝ってもらって着ていた。<br />全員ポンチョ姿になり出発。<br />だんだん薄明るくなってきたので、私とミカさんはスピードを落とし、マイペースで進む。<br /><br />

    しばらく行くと、雨が降ってきた。
    雨が本格的になってきたので、一斉にみんなでリュックを置いて、雨支度をする。
    明日は雨が降るかもしれないから、雨具をすぐに取り出せるようにしておいてねと、 昨日の夜からイサベルに言われていたおかげで、守備よくポンチョを取り出すことができた。
    その時に気がついたのだが、リュックの中身が少ないような気がした。
    若い男の子は、買ったばかりのポンチョを初めて着るようで、みんなに手伝ってもらって着ていた。
    全員ポンチョ姿になり出発。
    だんだん薄明るくなってきたので、私とミカさんはスピードを落とし、マイペースで進む。

  • 雨の中、 一つ目の村に着いた時には朝まだ早かったので、開いていないのではないかと心配したが、一軒オープンしているバルがあった。<br />ここにみんなが揃っていた。<br />雨の中を歩くのは疲れるものである。 私たちはみんなが出て行った後もゆっくりしてからバルを出た。 <br /><br />バルを出る頃には雨も小降りになっていた。<br />ぬかるみの中に、先に歩いている仲間達の足跡を見つけ、苦労して歩いている様子がうかがえた。 <br />ここから約20kmは村も町も、何もない地域を歩くことになったが、幸い涼しかったので、スムーズに進んだ。

    雨の中、 一つ目の村に着いた時には朝まだ早かったので、開いていないのではないかと心配したが、一軒オープンしているバルがあった。
    ここにみんなが揃っていた。
    雨の中を歩くのは疲れるものである。 私たちはみんなが出て行った後もゆっくりしてからバルを出た。

    バルを出る頃には雨も小降りになっていた。
    ぬかるみの中に、先に歩いている仲間達の足跡を見つけ、苦労して歩いている様子がうかがえた。
    ここから約20kmは村も町も、何もない地域を歩くことになったが、幸い涼しかったので、スムーズに進んだ。

  • Zamoraには2時に着いた。 ここも『銀の道』の要所の一つである。<br />川沿いに歩きながら、 Zamoraの街がどんどん姿を現してきた。<br />そして橋を渡って街の中へ。 <br />この街の名前は知らなかったが、あらためてゆっくり訪れてもいい。静かでありながら、見どころの多い古い街だった。<br /><br />本当はここが今日の目的地のはずだったが、その先まで来るように指令が出ていた。ここにはアルベルゲがないからだ。<br />なのでここでは街全体をながめ、広場のバルで軽食を食べてのんびりし、次の町に向かうことになった。 <br />

    Zamoraには2時に着いた。 ここも『銀の道』の要所の一つである。
    川沿いに歩きながら、 Zamoraの街がどんどん姿を現してきた。
    そして橋を渡って街の中へ。
    この街の名前は知らなかったが、あらためてゆっくり訪れてもいい。静かでありながら、見どころの多い古い街だった。

    本当はここが今日の目的地のはずだったが、その先まで来るように指令が出ていた。ここにはアルベルゲがないからだ。
    なのでここでは街全体をながめ、広場のバルで軽食を食べてのんびりし、次の町に向かうことになった。

  • この川の向こうが・・・

    この川の向こうが・・・

  • 今日は合計38km歩くことになる。涼しいので助かったが、長丁場のつもりで望んだ。<br />ここからは車道を歩く。本当は道を間違えたのだが、この方が近道であり、ほかのみんなもこの道を通 ったと後で聞いた。<br />彼等は私達よりも、よく道を間違えたり、遠回りしていたようだった。<br /><br />目的地Roales del pan に着いた時には6時を過ぎていた。<br />歩いていると、イサベルを見つけた。相変わらず電話中だった。<br />一緒に連れていってもらった先は、アルベルゲではなく、公民館だった。 <br />ステージのような台が並べてあり、そのうえにマットを敷き、寝袋を出す。<br />今日は長い歩きだったので、柔らかいマットの上でゆっくり眠りたかったのに・・・。 <br />おじいちゃんと、若者はZamoraに留まることになり、あとの4人が到着していた。 <br />その後で珍しい巡礼者が来た。チェコから来た女性が二人。 <br />

    今日は合計38km歩くことになる。涼しいので助かったが、長丁場のつもりで望んだ。
    ここからは車道を歩く。本当は道を間違えたのだが、この方が近道であり、ほかのみんなもこの道を通 ったと後で聞いた。
    彼等は私達よりも、よく道を間違えたり、遠回りしていたようだった。

    目的地Roales del pan に着いた時には6時を過ぎていた。
    歩いていると、イサベルを見つけた。相変わらず電話中だった。
    一緒に連れていってもらった先は、アルベルゲではなく、公民館だった。
    ステージのような台が並べてあり、そのうえにマットを敷き、寝袋を出す。
    今日は長い歩きだったので、柔らかいマットの上でゆっくり眠りたかったのに・・・。
    おじいちゃんと、若者はZamoraに留まることになり、あとの4人が到着していた。
    その後で珍しい巡礼者が来た。チェコから来た女性が二人。

  • 昼から気になっていたことがあった。 朝ポンチョを出した時、リュックの中身が少ない気がしていた。 休憩の時に見ると、どうやら圧縮袋に入れて固くなっていたフリースの上着がないのだ。 <br />ここで もう一度全部出して調べてみよう。 台の上に荷物を並べてみる。<br />ない!やっぱりない!<br />今のところはまだフリースは必要がなかったので、一度も着ていない。<br />しかしもうすぐ必要になるのは歴然としていた。<br />せめてガリシア地方に入る前に手にいれなければならない。 そのフリースは全く惜しいものではない。しかし、軽くて暖かい服をこんな暑い場所で購入するのは至難の業なのだ。 小さな町には洋品店すらない。<br />次の大きな町は、ずっと先、Santiagoから100km程度手前のオウレンセだとイサベルが言う。 寒がりの私にとって、これは重大事なのであった。いくら頑張っても手に入らないものだから困るのである。<br />いったいどこに置いてきたのか。毎日確認はしてていたので、おそらく昨日泊まったアルベルゲだろう。 ホアンペのためにベッドを動かした時、リュックが倒れた。その時しか考えられない。 <br />どうして私はこんなに不注意なのだろう。ベッドの下をチェックするべきだった。<br />ほんの1%以下の望みとして、イワン&ホアンペが気が付いて持ってきてはくれまいか。<br />いや、ベッドの下に入っているだろうからそれはありえないことだった。<br />

    昼から気になっていたことがあった。 朝ポンチョを出した時、リュックの中身が少ない気がしていた。 休憩の時に見ると、どうやら圧縮袋に入れて固くなっていたフリースの上着がないのだ。
    ここで もう一度全部出して調べてみよう。 台の上に荷物を並べてみる。
    ない!やっぱりない!
    今のところはまだフリースは必要がなかったので、一度も着ていない。
    しかしもうすぐ必要になるのは歴然としていた。
    せめてガリシア地方に入る前に手にいれなければならない。 そのフリースは全く惜しいものではない。しかし、軽くて暖かい服をこんな暑い場所で購入するのは至難の業なのだ。 小さな町には洋品店すらない。
    次の大きな町は、ずっと先、Santiagoから100km程度手前のオウレンセだとイサベルが言う。 寒がりの私にとって、これは重大事なのであった。いくら頑張っても手に入らないものだから困るのである。
    いったいどこに置いてきたのか。毎日確認はしてていたので、おそらく昨日泊まったアルベルゲだろう。 ホアンペのためにベッドを動かした時、リュックが倒れた。その時しか考えられない。
    どうして私はこんなに不注意なのだろう。ベッドの下をチェックするべきだった。
    ほんの1%以下の望みとして、イワン&ホアンペが気が付いて持ってきてはくれまいか。
    いや、ベッドの下に入っているだろうからそれはありえないことだった。

  • イサベルとアントニオで食事に行くことになった。あまりお腹がすいていなかったので、軽いものにしたかった。 ラザニアがあったので、ミカさんとサラダもとって、半分づつ食べることにした。これが意外とおいしかった。<br /><br />食事をしながら、 アントニオは94年にフランス道を歩いたのだと聞いた。<br />その年だ、私が初めてSantiagoに行ったのは。 <br />あのときは巡礼者の数はかなり少なかったはずだ。私が行った時には10名以下の巡礼者しか会わなかった。 その頃と今はたった10年しかたっていないのに、とても状況が違うと思う。<br />聞いてみたいことがたくさんあった。イサベルに通訳をしてもらい、<br />「その時(94年)のことを聞きたいんだけど、私は去年あの道を歩いた時に、とても不思議な感覚があったの。すべてのことが神様から守られているような・・・。歩いているだけで幸せな気分になるような・・・。そんな経験はした?」<br />「歩いている間は何も感じなかったな。でも、歩き終わった後に考え方や生き方が変わったな。」 <br />イサベルは 私に向かって、<br />「私は去年、あなたと全く同じことを感じたわ。」 <br />私の疑問は、この『銀の道』にもそんな神秘があるのだろうかということだったが、そのときはそこまで話は進まなかった。 <br />

    イサベルとアントニオで食事に行くことになった。あまりお腹がすいていなかったので、軽いものにしたかった。 ラザニアがあったので、ミカさんとサラダもとって、半分づつ食べることにした。これが意外とおいしかった。

    食事をしながら、 アントニオは94年にフランス道を歩いたのだと聞いた。
    その年だ、私が初めてSantiagoに行ったのは。
    あのときは巡礼者の数はかなり少なかったはずだ。私が行った時には10名以下の巡礼者しか会わなかった。 その頃と今はたった10年しかたっていないのに、とても状況が違うと思う。
    聞いてみたいことがたくさんあった。イサベルに通訳をしてもらい、
    「その時(94年)のことを聞きたいんだけど、私は去年あの道を歩いた時に、とても不思議な感覚があったの。すべてのことが神様から守られているような・・・。歩いているだけで幸せな気分になるような・・・。そんな経験はした?」
    「歩いている間は何も感じなかったな。でも、歩き終わった後に考え方や生き方が変わったな。」
    イサベルは 私に向かって、
    「私は去年、あなたと全く同じことを感じたわ。」
    私の疑問は、この『銀の道』にもそんな神秘があるのだろうかということだったが、そのときはそこまで話は進まなかった。

  • アルベルゲに戻ると、さっきとは一変していた。 <br />大変なことになっていた。 <br />村の人々が集まって、ダンスのレッスンをしているではないか。 <br />大きな音で音楽をかけ、一人のインストラクターの若い女性を手本に、子供から大人まで踊っている。 ペドロとアントニオも踊っている。ミカさんもちょこっと踊って戻ってきた。<br />11時までそれは続き、片づけが終わって静かになったのは12時だった。

    アルベルゲに戻ると、さっきとは一変していた。
    大変なことになっていた。
    村の人々が集まって、ダンスのレッスンをしているではないか。
    大きな音で音楽をかけ、一人のインストラクターの若い女性を手本に、子供から大人まで踊っている。 ペドロとアントニオも踊っている。ミカさんもちょこっと踊って戻ってきた。
    11時までそれは続き、片づけが終わって静かになったのは12時だった。

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