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ハンガリーの首都、国の北部の中心にあるブダペストは、東欧と西欧の交点にあり、ドナウ川の両岸に跨っている。<br />人口約200万人は、ハンガリー全土の5分の一を占める。<br /><br />ブダペストは二つの部分に分かれている。<br />ドナウ河の右岸(西岸)にあるブダと、左岸(東岸)二番目は左岸のペストだ。<br />しかし都心から北に5kmに、ローマ時代から建設されたもうひとつの古い町オーブダ(アクインカム)があり、三つの町から出来ていると言った方が正確かも知れない。<br /><br />ブダとペストは7つの橋で繋がっている。<br />一番世界的に有名なのは、最古の鎖橋(セーチェニイ・ランチード)。<br /><br />ブダはペストより古いが、ペストには官庁街,銀行、ショッピング、レストランなどが密集して、ブダペストで一番活気のある地区である。<br /><br />この町の繁栄は、ローマ時代に始まる。<br />ローマ人は温泉を重視し、アクインカムを建設したが、古代ローマ帝国の没落と共に、アクインカム(オーブダ)の繁栄は次第にブダに移った。<br /><br />ペストが発達したのは19世紀以降。<br />1849年に、ドナウ河に最初の橋「鎖橋」が出来、ペストの発達が促進され、ブダは取り残された。<br />三つの町が集まって「ブダペスト」となったのは、1873年だった。<br /><br />第二次世界大戦の末期、ブダペストは、全ての橋と多くの家屋が破壊された。<br />その後共産主義時代には、個性的な建物が造られ、1989年の革命以来、建設ブームが始まっている。<br />ブダペストには古い建物と近代的な建物が交錯し合い、独特の景観が作り上げられている。<br /><br />夜は戸外で、この辺りが本場とされる肉と野菜の煮込み料理、「グーラウシュ」を堪能した。<br />

世界漫歩 168 欧州中央の雄都ブダペスト

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1970/08 - 1970/08

3094位(同エリア3205件中)

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片瀬貴文

片瀬貴文さん

ハンガリーの首都、国の北部の中心にあるブダペストは、東欧と西欧の交点にあり、ドナウ川の両岸に跨っている。
人口約200万人は、ハンガリー全土の5分の一を占める。

ブダペストは二つの部分に分かれている。
ドナウ河の右岸(西岸)にあるブダと、左岸(東岸)二番目は左岸のペストだ。
しかし都心から北に5kmに、ローマ時代から建設されたもうひとつの古い町オーブダ(アクインカム)があり、三つの町から出来ていると言った方が正確かも知れない。

ブダとペストは7つの橋で繋がっている。
一番世界的に有名なのは、最古の鎖橋(セーチェニイ・ランチード)。

ブダはペストより古いが、ペストには官庁街,銀行、ショッピング、レストランなどが密集して、ブダペストで一番活気のある地区である。

この町の繁栄は、ローマ時代に始まる。
ローマ人は温泉を重視し、アクインカムを建設したが、古代ローマ帝国の没落と共に、アクインカム(オーブダ)の繁栄は次第にブダに移った。

ペストが発達したのは19世紀以降。
1849年に、ドナウ河に最初の橋「鎖橋」が出来、ペストの発達が促進され、ブダは取り残された。
三つの町が集まって「ブダペスト」となったのは、1873年だった。

第二次世界大戦の末期、ブダペストは、全ての橋と多くの家屋が破壊された。
その後共産主義時代には、個性的な建物が造られ、1989年の革命以来、建設ブームが始まっている。
ブダペストには古い建物と近代的な建物が交錯し合い、独特の景観が作り上げられている。

夜は戸外で、この辺りが本場とされる肉と野菜の煮込み料理、「グーラウシュ」を堪能した。

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