私は、ソフトテニスの伝達において、自立することの大切さを考えた。<br />自立とは、我々の力を借りずに、自分たちの力だけで育ってゆくまでに、力をつけることである。<br /><br />彼らが完全に独立、自立できてこそ、はじめてザイールにソフトテニスが根付いたと言えるのだ。<br /><br />これは、途上国に対する経済援助や、技術協力にも、全く同じように言えることである。<br /><br />自立を育くもうとする努力の伴わない援助は、相手の依存度を高める結果となり、マイナスにさえなり得る。<br /><br />子供を育てることも、同じではないだろうか。<br /><br />自立と言う問題を分析すれば、人・組織と、お金の二つの問題に分かれる。<br />組織は結局は人の問題で、人材の揃うことが先決だろう。<br /><br />自分自身から湧き出る情熱と、リーダーとしての力を兼ね備えた人材が輩出し、組織の夫々のポストを占めなければならない。<br /><br />果たしてザイールに、このような人が存在するのだろうか。<br />いや、そんな人を育てること自体が、ソフトテニス伝達の目的と考えるべきだろう。<br /><br />先ず個人の善意から、普及に情熱を燃やすだろう素質のある、人を見つけなければならない。<br /><br />そして、そのような素質のある人が本物となり、活動できるまで育てることが求められる。<br /><br />これは難しいことだろうが、挑戦し甲斐のある課題ではないだろうか。<br />

ｷﾝｼｬｻ日記 260 自立することの大切さ

0いいね！

1975/02 - 1975/02

113位(同エリア296件中)

#ボランティア

片瀬貴文さん

私は、ソフトテニスの伝達において、自立することの大切さを考えた。
自立とは、我々の力を借りずに、自分たちの力だけで育ってゆくまでに、力をつけることである。

彼らが完全に独立、自立できてこそ、はじめてザイールにソフトテニスが根付いたと言えるのだ。

これは、途上国に対する経済援助や、技術協力にも、全く同じように言えることである。

自立を育くもうとする努力の伴わない援助は、相手の依存度を高める結果となり、マイナスにさえなり得る。

子供を育てることも、同じではないだろうか。

自立と言う問題を分析すれば、人・組織と、お金の二つの問題に分かれる。
組織は結局は人の問題で、人材の揃うことが先決だろう。

自分自身から湧き出る情熱と、リーダーとしての力を兼ね備えた人材が輩出し、組織の夫々のポストを占めなければならない。

果たしてザイールに、このような人が存在するのだろうか。
いや、そんな人を育てること自体が、ソフトテニス伝達の目的と考えるべきだろう。

先ず個人の善意から、普及に情熱を燃やすだろう素質のある、人を見つけなければならない。

そして、そのような素質のある人が本物となり、活動できるまで育てることが求められる。

これは難しいことだろうが、挑戦し甲斐のある課題ではないだろうか。