1970/07/06 - 1970/07/06
122位(同エリア216件中)
片瀬貴文さん
僕の10日ほど泊まった、ヴァンデーの旅籠宿(ホテル)。
一日を終え、夜8時からの夕食が楽しみだった。
最初は決まって生牡蠣半ダースからスタートする。
殻がすべすべした「ブーロン種」で、殻のごつごつした日本の牡蠣より高価な代物である。
次にスープが出る。
パリでは、夕食にスープが出ることはほとんどない。
もし出ても、その時にはオールドゥーブルが省略される。その意味ではここの夕食は贅沢だ。
スープはお代わりが自由なのがうれしい。
それでも、3杯目となると勇気が要る。
私の好物が、ヴェルミッセルスープであることが分かってからは、毎日のように出してくれるようになった。
それから肉が終わって、デザートがまた食べ放題。
私の好きなクレームカラメル(プリン)やショコラムースは大鍋ごと食卓に運ばれ、マドモワゼルが意味ありげににっこりしながら「たくさん食べてください」と、一声掛けてくれる。
ある時「これはおいしい」と、2度もデザートのお代わりを頼み、それから鍋ごとのサービスが始まったからだろう。
この地のなまりの多いフランス語も、慣れれば何とか理解できるようになる。
グリモー爺さんとはすっかり仲良くなって、その後パリでも何度か会った。
しかし彼の夢とする日本でのねじ杭は、いまだに実現していない。
訃報を貰ったときには、日本からヴァンデーに飛んでゆきたかったが、果たせなかった。
いつの日か、彼の墓を訪ねたいと考えている。
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