1970/07/05 - 1970/07/05
135位(同エリア216件中)
片瀬貴文さん
村の真ん中に小さな広場があり、それを取り囲んでゴシックの教会と何でも屋が一軒、そして一階がレストラン兼バーになった、旅籠(ホテル)が一軒並んでいる。
この広場がへそとなって、村らしさを形成している。
私はこの旅籠の客となった。
ということは、村民全体の客である。
工場に通う私の足は自転車。
自転車があれば、寒いのを覚悟すれば、休日には町まで遊びに行ける。
私が自転車で走っていると、出会う人が声を掛けて挨拶してくれる。
特に朝は通学の子供が多く、一年生のちびまで一人前の挨拶を欠かさない。
対応はたいへんだが、とても気持ちがよい。
世の中が明るくなった感じがする。
夕刻になると、野良仕事を終えた男たちが一斉にバーに集まり、男同士の井戸端会議が始まる。
メートルが上がるほどにレコード音楽がボリュームを上げ、ゲーム機を取り囲む人が増える。
男たちの飲んでいる間、女たちは畑から家庭に戻り、夕食の支度に忙しい。
20時を過ぎると、今までの喧騒が嘘のように急に静かになる。
家庭に戻って、楽しい一家だんらんの始まりらしい。
私の夕食もそれから始まる。
メニューはお任せだ。
食費込みの宿代が10フラン(7百円)という安さなのに、ごちそうが出る。
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