いま、われわれ人類は悩んでいる。<br /><br /> われわれは、従来の延長に未来はないと感じながらも、新しい地球の秩序に向けて、進むべき方向が見出せないからだ。<br /><br />　個人の人生、地域、国、社会、人類、それぞれについて有史以来抱えて来た問題が、近代社会の行き詰まりと共に、ふたたび原点に戻って、クローズアップされて来た。<br /><br />　いよいよ「歴史の終わりではないか」との、危機感さえないとは言えない。<br />　たゆまない人口の増加、地球環境の破壊。<br />　人類の将来にかかわる重要問題が、解決を見出せないままに残されている。　<br /><br />　科学にせよ、哲学にせよ、元来の目的は人間の幸福の追及だったはずだ。<br />　両者はより豊かな人生を推進する車の両輪なのに、それぞれに方向を見失い、さ迷っているのではないだろうか。<br /><br />　現在の教育には「人生とは何か」を問い直す機会がなく、ともすれば生きることの目的を、見失う危険がある。<br /><br />　しかし、手をこまねいていて、良いものだろうか。<br />　そうではない。<br />　今こそ新たな秩序を目指すべき、選択の自由に富んだ、夢多き時代なのだ。<br /><br />　その解はつまるところ、一人ひとりの、毎日の行動の積み重ねにあり、日常生活で地球の危機が実感できないところに、問題があるように感じる。<br /><br />　地球の将来を自分の身近な問題ととらえながら、自分の目で世界を観察して、自分の頭で解決のいとぐちを考えなければならないのだろう。<br />　解を求めるには、努力が必要である。<br /><br />「その努力の方向について、ささやかながらも、何らかのヒントをまとめられないものだろうか」<br />　私の新たな旅が、ここに始まる。<br /><br />　〈参考　片瀬貴文著「おやじの歩いた地球」（1996年はるか書房）〉。<br />

新たな旅がここに始まる

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2005/06/18 - 2005/06/18

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#その他

ソフィさん

いま、われわれ人類は悩んでいる。

われわれは、従来の延長に未来はないと感じながらも、新しい地球の秩序に向けて、進むべき方向が見出せないからだ。

　個人の人生、地域、国、社会、人類、それぞれについて有史以来抱えて来た問題が、近代社会の行き詰まりと共に、ふたたび原点に戻って、クローズアップされて来た。

　いよいよ「歴史の終わりではないか」との、危機感さえないとは言えない。
　たゆまない人口の増加、地球環境の破壊。
　人類の将来にかかわる重要問題が、解決を見出せないままに残されている。　

　科学にせよ、哲学にせよ、元来の目的は人間の幸福の追及だったはずだ。
　両者はより豊かな人生を推進する車の両輪なのに、それぞれに方向を見失い、さ迷っているのではないだろうか。

　現在の教育には「人生とは何か」を問い直す機会がなく、ともすれば生きることの目的を、見失う危険がある。

　しかし、手をこまねいていて、良いものだろうか。
　そうではない。
　今こそ新たな秩序を目指すべき、選択の自由に富んだ、夢多き時代なのだ。

　その解はつまるところ、一人ひとりの、毎日の行動の積み重ねにあり、日常生活で地球の危機が実感できないところに、問題があるように感じる。

　地球の将来を自分の身近な問題ととらえながら、自分の目で世界を観察して、自分の頭で解決のいとぐちを考えなければならないのだろう。
　解を求めるには、努力が必要である。

「その努力の方向について、ささやかながらも、何らかのヒントをまとめられないものだろうか」
　私の新たな旅が、ここに始まる。

　〈参考　片瀬貴文著「おやじの歩いた地球」（1996年はるか書房）〉。