2003/03/20 - 2003/03/20
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night-train298さん
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12時43分の列車に乗るために、お昼の食料、ニース名物ソッカ(ヒヨコ豆の粉を クレープ状に焼いたもの)や、ラタトゥイユとチーズをピザ生地に挟んで焼いたもの など買い求め、バスで駅に向かった。 その駅はSNCFの駅から5分程の場所にあった。 すでに列車はホームに入っていた。 一昨日インフォメーションで教えてもらった2つの駅のうち、遠い方の駅の 名前を伝え、切符を買う。Meaillesという名の駅だった。
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車両は2両。 すでに乗客は席に落ち着いている。
残っている席は進行方向とは逆向きなので、体が大きく恐そうな乗務員に この席は回転しないのか聞くと、定員が決まっていてそれは出来ないと言う。
最初はニースの街のはずれの商店や住宅の中を走る。 そして次第に広々した山あいに列車は入って行く。 下の方にはヴァール川が見える。 さっきの大きい乗務員さんが席に来て話し掛けてきた。 何か怒られるのかと身構えたが、 「あちらの席が空いたので移動したらどうですか?」
もう一つの車両を見ると、役半数の人が降りてしまい、4人掛けがあいていた。 親切な人だ。人は見かけによらない。
列車に揺られながら、先程買ったソッカなどを食べる。けっこういける。 もっとたくさん買えばよかった。
列車に揺られながら、地球の歩き方、南仏編をめくっていたら、この鉄道の ことがちゃんと書いてあった。 100年の歴史を誇ると書いてある。 なぁーんだ、特ダネ!だと思ったら・・・。
景色はしばらく変らなかったが、だんだん岩がゴロゴロした地域に来た。 アノットだ。ここはインフォメーションのお姉さんが教えてくれた場所の 一つでもある。 この駅と、その一つ手前の駅でかなりの観光客が降りてしまっていた。
列車はしばらく停まっている。 私達は心細くなって、急にこの駅で降りようと思いたち、荷物をまとめて 出口へ向う。 すると3人くらいの乗務員が寄って来て、
「あなたたちが降りる駅はまだ2つ先だ。」
と言う。検札の時、ちゃんと 見ているから知っているのだろう・・・
私はこの急な思いつきを説明なんてできない。動機もいいかげんだし。
粘ることなくスゴスゴと元の席に座る。
列車が走りだしてすぐ、さっきの乗務員さんが来て、
「 Meailles(私達が買った切符の行き先)は静かなところだからそこにいってみて、 そこでまた20分待てば上り列車が来るので、それに乗って戻ってアントルヴォー (アノットの一つ手前)で降りたらどうか。そこには終電が19時6分に来るから、 それに乗ってニースまで戻ればいい。アントルヴォーはきっと気に入ると思うよ。」
と、アドバイスしてくれた。この切符はそのまま使えるか聞くと、その車掌さんもその終電に 乗っているから大丈夫だとも言ってくれた。 -
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案の定Meaillesで降りる乗客は私達以外はいなかった。
ただ、アノットで降りずにここまで来て良かったと思ったことは、アノットを境に また景色が変って、頭に雪をいただいた山々が見えたのだ。ケーキのアイシングの ようだ。
Meaillesの駅からもそれを眺めることが出来た。上の方を見ると、小さな村があっ たがそこまで行ってみたら、それはそれでおもしろいのかもしれないが、やはり 今回は20分後に来る上り列車に乗ることにして、それまでの間ここでいい空気を吸う。 きっとハイキングをしたらいいだろうなぁ。
20分後、きっかりに上り列車は到着して、再び30分間揺られてアントルヴォーに戻ってきた。 ここは地球の歩き方にも地元の人の‘イチ押し’の場所だと書いてあった。 -
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駅を降り、川まで歩くとそこには城塞の町、アントルヴォーの全貌がでぇ〜ん! と目に入ってきた。
山に刻まれた頂上へのジグザグの道、十数メートルおきにある門。 これはすごいぞ!! 特ダネだ!(何が特ダネなんだか意味不明) この町に入るにはヴァール川を渡らなければならない。 橋がかかっていて、それは同時にこの村に入る門にほかならない。
このような静かな観光地にも必ずあるのはインフォメーション。 地図をもらって早速歩き出す。 観光地と言っても少人数の家族連れにたまに会う程度で、お土産屋はこの橋を 渡れば一つもない。静かに普通 の生活を営む人の場所なのだ。 私は小道(径)が大好きだ。都内でも小道があると必ず入っていく。 どんどん小道に引き込まれていくのだ。この道を行ったら何があるのだろう? つい、それを確かめたくなるのだ。
ヨーロッパには小道が多い。特に南欧には。
ここ、アントルヴォーはまさに小道好きにはたまらない場所だ。 そんな小道をあてもなく歩いていると、下から見えたジグザグの道の入口に出た。 -
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その入口には無人の料金所があり、3ユーロと書いてあるのだが、何回入れてもお金が 戻ってきてしまう。 澄みきった空気にチャリーンという音が何度も響く。 故障中のようだ。 いくつもの門をくぐりながら登っていく途中、突然ものすごい激しい音が空に 響いた。見上げると黒っぽい戦闘機のよう。
こんな静かな空気を突然壊し、 平和な町の上空をかすめてどこに行くのだろうか。 ふと、その時頭によぎったのは、もしこの町で戦争が始まったら・・・という 想像だった。
おそらく実際この戦闘機は、イラク戦争と無関係ではあるまい。戦争当事者の 恐怖を感じた一瞬だった。
その後は何もなかったように、この町に静寂が戻った。
私はひたすら登り続けた。誰もいない。 こういった城塞はたいてい廃虚のようになって形も崩れているものが多いが、 ここはまだわりと良い状態で残っている。 階段は壊れかけているけれど、上っていって部屋を覗いてみると、 生々しいほどの人の気配を感じる。今は落書きをされた壁が残るのみであるが。
下に降りると地下へ行く道がある。急な階段があるので降りてみると、結構深い。 もし一人でなかったらもっと奥に行ってみたかったが、かなり気味の悪い場所 だったのでやめておいた。
チャペルもあった。 ごくシンプルで、流木のようなクロスが祭壇に掲げられ、小さな窓には ステンドグラスが施されている。ひととき、神聖な気持ちになる。
また外に出ると別の地下へ行く道を発見。ここも降りてみるが、まるでビル風の ような風が吹いている。恐くなって慌てて逃げてきた。 -
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階段をおりてみたけど、恐くて逃げてきました
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ここでは地図もたいして役に立たない。気の向くままに歩きまわった。 するとだんだん楽しくなってきて、コーフンしてきた!
家の窓の形、壁のテクスチュアー、例えば最初は石で作り、次の年代で モルタルのようなものを塗る。それが部分的に剥がれる。 時間の流れも感じることができるし、それが美しくさえある。
そろそろ時間も迫ってきたので橋を渡り、俗世間に戻る。 終電にはアントルヴォーを勧めてくれた乗務員さんが乗っていたので お礼を言った。
みんな親切でやさしい人なんだなぁ・・・・。 -
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